●2・28記念館

2・26ではない、2・28
1949年2月28日、台湾全土を揺るがす抗争が起きた。
多くの犠牲者を出したこの事件を風化させないようにと建てられたのが2・28記念館だ。
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私が初めてそこを訪れたのは、数年前の夏のことだった。

2階建ての洋館の記念館には事件の資料や写真が所狭しと展示されていた。
残念なことにパネルには日本語の説明がなかったが、どこからか日本語が聞こえてきた。日本人グループに説明している年配の男性の日本語ボランティアさんだった。私は男性に近づいて「私たちにも説明お願いします」と頼んだ。
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かつては国連常任理事国でもあった台湾は今、国際社会から孤立している。そして台湾国内も揺れている。外省人(中国人)が支持する国民党が政権を握ったからだ。反発する本省人(台湾人)によるデモも起きている。

台湾の将来を憂うボランティアさんの愛国心が胸をうった。そして日本への感謝の言葉が有り難かった。台湾の人たちが親日的というのは、日本統治後の中国との比較が大きいのだと思う。

ボランティアさんとはそれ以降、たまに手紙のやりとりをしている。だがここ1年くらい返事がない。高齢な人なので心配で先日、思い切って電話した。
お元気な声で安心したが、記念館は改修中なのでボランティアはお休みしているという話だった。

なぜ改修中なのかその時、理由は聞かなかった。
が後になって国民党が展示物入れ替えを命じているための改修ということがわかった。しかし改修されればもはやそれは2・28記念館ではないのではないか、と私は危惧している。また真実を伝えようとしているボランティアさん達の胸中はいかばかりか想像に難くない。

民主主義とは体制を批判できる自由が保証されていることではないだろうか。
台湾は一体どこへ向かっていくのだろう?
by feliza0930 | 2010-10-17 12:03 | ・SOCIETY | Comments(0)