●少数民族②

「モン族?」と膝を乗り出した私に、店主は『モン族の悲劇』の話をしてくれた。
米国はベトナム戦争で、山岳地帯を機敏に動くラオスのモン族に目をつける。
モン族は特殊部隊として前線にかりだされ、米兵よりはるかに多くの犠牲者を出した。それにもかかわらず米軍撤退後、ベトナムに置き去りにされた。米軍の手先となり、また北ベトナムに住む同族に矢を向けたため、戻るに戻れず社会問題となる。このため一部のモン族はアメリカに移民する。

現在、モン族はアメリカでコミュニティーを造って住んでいる。
グラントリノ』の背景だ。

モン族という呼称は自らも名乗るので蔑称でないが、タイ人は違う名称で呼ぶ。
少数民族は貧しさゆえ差別を受けている。

店主の話は続く。
ある村で「同じ物を10個欲しい」を言ったが、値引き要求と勘違いした村人がどんどん値段を下げてくる。話がかみ合わず平行線で困ったと。
「あら、安くなっていいじゃないですか」と私。
「一個しか買わない観光客ならいいかもしれないけど、自分は買いたたくような真似はしたくない」と店主。
手工芸品の制作の担い手はどの村でも高齢者が中心。後継者を育てる塾に店主は援助をしていると言った。

民族によって刺繍の模様が違う。色が違う。見ていて本当に飽きない。
モン族以外のも見せてもらった。
それはそれは凝っていてまるで美術品のようだった。
by feliza0930 | 2010-11-24 00:25 | ・SOCIETY | Comments(2)
Commented by fu-minblog at 2010-11-24 10:33
この記事を見て思い出したのですが、我家の壁にはずっとアカ族の上着が掛けてあります。
毎日何度か通る廊下の壁なのに、慣れっこになって見てないんですよね。
でも、黒字に赤や黄色、アップリケや刺繍など、それはそれは手の込んだ美しい衣装です。
これを買ったのは地元の「倉」という私の来る前からある古いお店です。
そのお店の、これも古い20年くらい前のバーゲンで買いました。
うまく写真がとれればお見せしたいと思います。
Commented by feliza0930 at 2010-11-24 20:09
手の込んだ作品を見ると作り上げるのに一体どれほどの労力を費やしたのか考えるだけでも気が遠くなりそうですね。
時代の波か最近はミシンによるものもあるそうです。

アカ族の衣装、是非、機会があれば見てみたいです。