●香港での再会~香港・マカオ旅行②

週末は雨模様になるから雨具の用意を忘れないようにとTさんから言われていたが、空港に着いたら青空だった。いくら雨もまた風情があるからと言っても、お天気がよいのに越したことがない。
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以前泊まったホテルだが、行き方を忘れてしまったので荷物待ちの間に携帯端末で調べた。ホテル予約もネットでした。だんだんネット依存が高くなるマイ旅だ。
ホテルは有名な某高級ホテルの隣の、穴場的なホテルYMCA。・・・と思っているのは私だけで、香港通の知人によると実は知る人ぞ知る人気ホテルらしい。何しろ某ホテルとほとんど同じ展望が格安で手に入れられるわけだから。なかなか空きがなかったが、奇跡的に一室だけ見つけたときは小躍りしてしまった。夏休み中は子供キャンプにも利用されるようでロビーに子供たちの歓声が響く。バックパックで軽装の若者の姿も目立つ。改装工事が終わったレストラン、ロビーの趣味は決して悪くない。従業員もキビキビ働いている。前回泊まった角部屋からの眺めは実に素晴らしかった。カーテンを開けた途端思わず歓声をあげてしまった。今回もあの感激をもう一度と期待したのだが、棟が違っていてちょっとガッカリ。前が良すぎるのも罪だ。(前回は窓一面に海が広がっていた。今回は小さな窓から海が半分・・・)
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Tさんとの待ち合わせはホテルのフロントで7時半。それまでホテルの周りや九龍公園をブラブラすることにする。
香港人のTさん夫婦との出会いは台湾だ。道を聞かれたのが縁で知り合った。
奥さんはパリパリのキャリア国家公務員。ご主人はビジネスマン。十数年前、ご主人の仕事の関係で東京に住んでいたので、二人とも少し日本語を話せる。周りの日本人によくしてもらったので、いつか恩返しをしなくてはと思っていたそうだ。これも縁だからと前回、急に連絡したのにもかかわらず一日中、香港市内を案内してくれた。彼女たちが受けた親切がまわりまわって私たちのところにやってきて申し訳ない気がする。私たちも誰かに恩返しをしなくてはと思う。
リュックを背負いカジュアルな服装の御主人が連れていってくれたレストランは二年前、オープンしたばかりの商業ビルの中にあった。宿泊しているホテルの至近距離だ。下はブランドショップやセレクトショップ。上のフロアがレストラン街だった。ビルに入るといきなりの長蛇の列。何かと思いきやエレベーターを待つ列だった。
お目当てのレストランは夏休みの週末とあって家族連れ、若者たちで一杯だ。席を予約したと言うがダブルブッキングしたらしく30分以上待った。そこに会議で遅くなったというTさん登場。仕事帰りなのでパンツスーツだ!すっぴんのお肌は相変わらずピカピカ光っている。ゴマを毎日飲んでいるせいだとか。
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店内を見回したところそう高級店でもなさそうで一安心する。入り口にコック姿のレストランのオーナーの写真が飾ってあった。隣にいる背が高く口ひげを蓄えた恰幅のよい人は有名な映画プロデューサーだとTさん夫婦の説明。日本にも何度も行っているから知っているかと尋ねられたが、あいにく知らなかった。食通でも知られるそのプロデューサーは映画に必ず食事場面を入れるとも言っていた。
香港の人々は大声でしゃべり、よく食べ、よく飲む。まるでジャッキー・チェンが出てくる香港映画の世界に迷い込んだようだ。騒がしくて隣のTさんの声が聞こえない。何度も聞き返す。ましてや英語だ。職場での公文書は英語というTさんは流ちょうに話すのだが、中国なまりが時折見受けられ、聞き取りにくさを増長させている。

日本大好きな香港人も震災の後は東日本を旅行することを避けているという。ツナミはどうだったかとも聞かれた。いっぱい話したいのだが、こちらに英語力がなくもどかしい。
香港は今、中国バブルで揺れている。土地投機で価格が高騰し、香港市民がなかなか家を買えないのが大きな社会問題となっていると言う。労働問題になると専門家らしく俄然、熱弁をふるうTさんだ。
香港の若い男性は職を求め中国にいく、気の強い香港女性より優しい中国本土の女性と結婚する。だから香港には適齢期を過ぎた女性が大勢残っている。アレレ、私、日本にはびこる「草食系男子」のことを話したつもりなのに、話の軸、ズレてきていない?トンチンカン会話は周りの喧噪のせいにしておこう。

そこは川魚料理で有名なレストランだったが、Tさん夫婦が私たちのためにチョイスしてくれたのはいたってオーソドックスな食材の料理だった。ご主人から頭が体の半分の大きさの魚もあると脅かされて(?)いたので安心した。どれも薄味で美味しかった。北京や四川料理と違い広州料理は油っぽくなく、塩辛くない。日本人の舌に合うようだ。
お腹がいっぱいだったが、有名だから是非にと勧められたのが温かい牛乳プリン。白色なので最初、杏仁豆腐かと思った。材料は牛乳だけと言うがはたして牛乳だけで固まるだろうか。「ほら、日本にも茶碗蒸しがあるでしょ?」と言われ、なるほど、卵の白身。地元の特殊な牛乳を使っているので、家で作っても絶対同じ味にはならないと言う。そう聞いて家で再現するのは即、諦めた。名物はその土地で食べるのが一番!

今年の秋には京都で開催される国際会議に出席するというTさん。今度は日本でと別れた。時間は10時をとっくにまわっていた。が、せっかく香港の夜景No1ビューポイントから徒歩5分の素晴らしい立地のホテルに泊まっているのだからとスターフェリー埠頭に行った。宝石箱をひっくり返したようなキラキラした夜景。人々が夜風に吹かれながらベンチに座ったり、欄干にもたれかかって夜景を楽しんでいた。あちこちで写真撮影もしている。
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ところが・・・ピピピと警笛が聞こえてきた。どこからか現れた警官たち。人々になにやら叫んでいる。時計をみれば11時。どうやら立ち退きを命じているらしい。前はそんなことはなかったのに。
香港と中国、一国二制度というけど、香港が窮屈になっているような気がした。
<17,382歩>

*あとで調べたら香港を代表する美食家として知られている映画プロデューサーは蔡瀾(チャイ・ラン)という人だった。『料理の鉄人』の審判もしていた。
by feliza0930 | 2011-08-24 21:40 | ・TRAVEL | Comments(0)