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●ロハスな休日~新春ウォーキング&村山槐多展

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<ウォーキングの風景>
『新春ウォーク「新春の野田八幡宮と今留の森初詣コース(7.2キロ)』
抜けるような青空。風もない、冬の奇跡のようなウォーキング日和の一日。
9時すぎ、東刈谷駅出発する。
小一時間ほどして本日メインスポットの野田八幡宮に到着。地元の人に用意してもらった甘酒をいただく。新春らしいおもてなしで体が温まる。

隣接する資料館を見てから再び歩き始める。汗ばんでくる。上のシャツから下のレギンス、ソックスまでヒートテック装備。シャツの二枚重ねはやりすぎだったかしらん。
ゴールの刈谷駅で万歩計を見たら15,000歩を軽く超えていた。

午後は岡崎市美術博物館へと車で行く。
美術館は市街地からかなり離れた場所にあるらしい。
人家もまだらなこんな辺鄙な場所に誰が作った、公共交通機関も不便。大体、最寄り駅からバスが1時間に1本ってあり得ます?利用者不在と悪態ついていたが・・・山をぐるぐるのぼっていくと美術館を示す看板が見えてきた。目にも鮮やかな広大な緑に思わず歓声をあげる。ところで美術館は?と探す。
大阪にある国立国際美術館に非常によく似たガラス張りの建物。まるで小屋のようにこじんまり建っている。
中に入ると国際美術館とあまり変わらない大きさのようである。
都会のど真ん中に建っていると威容を誇るガラス張り建築は、自然の中だとまるで空気のように溶け込んでいる。
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村山槐多、偶然見たTV『なんでも探偵団』で知った画家だ。
番組に持ち込こまれたのは一枚の絵。依頼者の祖父母(?)にお世話になったお礼として槐太が置いていった絵と言う。その絵にとんでもなく高額な値段がついて度肝を抜かれた。こちらの心を射るような強烈な絵だった。村山槐多をネットで調べた。槐多の絵を見たい、生で見てみたい気持ちが募った。
22歳で夭折した天才画家の、史上最大の展覧会。生誕の地、岡崎のみ開催と聞けば今度いつ見られるかわからない。それでウォーキングと抱き合わせになったわけだ。

鑑定団では「村山槐多の絵は非常に少なくて珍しいんですよ」と言っていたが、22歳で生涯を終えた画家としては決して少なくない気がした。ためらいのない線が槐多の強い意志を表しているようだった。
絵画と文芸にほとばしる才能がありながら、放浪と退廃の生活を送ったあげく才能に悲観し、人生に悲観し、親に恨みつらみを書いた遺書を残し、ほとんど自殺のように自分を傷つけ、生き急いだ槐多。天才の人生は凡人には理解し難い。

翌日はテレビで槐太の絵を鑑定した人のスペシャルトークが予定されていた。
村山槐多は天才だと思うが、槐太の名をより世に知らしめたのはテレビ番組『なんても鑑定団』であることに間違いないと思った・・・・。
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<美術館を出て眺めた夕暮れ>
by feliza0930 | 2012-01-09 23:08 | ・ART