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●絵と向かい合う

ポロックはジャズ愛好家だった。彼のアトリエには膨大な数のジャズレコードのコレクションが残されていた。
やっと手に入れたポロックJAZZ(彼のコレクションから選んだCD)を聞く。
アナログな音がどこか懐かしい。
部屋にレトロな空気が流れる。
革新的だったポロックの技法も今はレトロになっているのだろうか。
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今年はポロックをはじめいくつか絵の展覧会に行った。
どの展覧会も、熱心な学芸員のお陰か、絵の隣には解説がついていた。
会場をまわりながら私はだんだんわからなくなってくる。
私は絵を見ているのか、解説を読んでいるのか。

そんなことをこのところ考えていたら、今朝の朝日新聞で『絵を見て磨く語る力』の記事を見つけた。去年、大阪国立国際美術館で見た『風穴もう一つのコンセプチュアリズム』を思い出した。どうやら「対話型鑑賞法」と言うらしい。ゴッホを使っているところも同じだった
大阪のはタイの農民に絵を見せて自由に語らせているが、記事では中学生だ。
作品の背景を教えず自由に感想を言わせると他の人の意見も聞くという言語活動にもつながり、他の教科にも応用できるとあった。

教育的効果はこの年になってともかくとして(笑)これからはシンプルに絵と向かい合いたい。時代も作者の背景も考えずに絵と真っ白な気持ちで。解説はそう、できれば二巡目に。
by feliza0930 | 2012-03-15 19:17 | ・ART