●日本真ん中旅行②

旅の宿選びは重要だ。宿で旅の印象が決まると言っても過言ではない。
春の東京大阪突貫旅行(笑)の宿はアクセスの良さと安さがポイントだった。
今回、行くところは都会ではない。田舎ならではの趣のある宿をと探す。せっかく個人旅行をプランするなら団体さん御一行の旅館やホテルはできればパスしたい。

今回も私の旅センサーは大当たり!
1万坪の敷地に6軒の古民家からなる宿を見つけた。三連休なのに空いている!
調べれば皇太子様(今の天皇)がお泊まりになった宿というではないか。基本プランを選べば泊まれないほど高くはない。1万坪の敷地、寛政の古民家あり、高浜虚子と若山牧水の歌碑があるという歴史ある宿。それにもかかわらず祝日なのに平日と同料金、二人でも六人でも一人当たり同料金ということを考え合わせば、むしろ良心的な価格設定だ。宿は中津川駅から車で5分とあったので平地にあるのかと思いきや、どんどん車は上っていく。
山の中腹あたりで車は止まった。宿の玄関で仲居さんがお出迎え。最近、とんとそういう宿と縁がないのでこっぱずかしい。仲居さんが案内してくれた離れは私がひそかに希望していた藁ぶきの庵だった。(離れのタイプはリクエストできない)
f0234728_93245.jpg

二間の和室にトイレと洗面所がついている。お風呂(温泉ではない)は別棟にある。
部屋には意外なことにクーラーがつけてあった。
障子を左右に開け放した。ぱ~と一面に広がる緑。緑の合間から向こうの山が見える。
最高の眺望である。何よりの贅沢な空間だ。
f0234728_1122633.jpg

ここは隠居所だったらしく贅を尽くした調度品はない。建具に古さはさすがに否めないが、よく手入れされているのが窺えた。
西側にガラス戸がなかった。障子だけだ。「え!寝る時どうするの?」と言ったら夫が「雨戸があるじゃないか」。
玄関の外から鍵はかけられない。散歩やお風呂に行くときは開けっ放しということだ。
まだ明るかったので周りを探訪する。どこに皇太子様がお泊まりになられたのかな、ここかなあ、と漏れてくる明かりから室内を想像する。
お風呂にいく家族連れと出会う。「こんにちは」と自然に挨拶がでる。
娘たちは隣の離れだ。
点在する離れの間を仲居さんが急ぎ足で料理を運んでいる。今日はお天気だからいいようなものの雨が降ったらどうするのだろう。料理が濡れないようにと傘を差して片手で料理を運ぶのか。階段もあるので転ばないように足元にも気を付けないといけない。あわて者の私にはとてもできそうもない。
f0234728_963798.jpg

<左上より時計回りに、小鯛笹寿司・里芋きぬかずぎ・ずんだの青梅見立て・南瓜とクリームチーズの枇杷見立て・ほおずき+湯向きトマト>*名称は適当です(^_^;)
最後の〆は鮎雑炊と季節感あふれる心づくしの夕食をいただく。
快い疲れで眠くなりいつもより早めに床に就く。
今日もむし暑かった。宿には自動販売機がないため「お水が欲しい」と言ったところ、もう枕元に用意してありますとの返事。これよね。『日本の宿』の心配り。外国のホテルには到底できないわ。
by feliza0930 | 2012-07-19 09:22 | ・TRAVEL | Comments(0)