●『辞書』を編む①

『生徒』と『学生』はどう違うか?
小学生は『生徒』。中学生と高校生は両方使うかな。大学生なら『学生』。
ところが主婦になりカルチャーセンターになると生徒さん。お年寄りになって公民館で教えてもらうのも生徒さん。と一見、同じような言葉でも用例を挙げて違いを見つけていくのが意味分析。私たちは直感で使い分けているが、例を探して帰納法的に二語、あるいは複数の言葉の差異を追求していくのが言語学者。言葉に敏感な人たちと言えば聞こえがいいが、ああ、「あ、この言葉の意味は?これはどうだろう」と話の途中でも一々立ち止まるしち面倒くさい人たちだ。
辞書とはそんな面倒くさい人たちの気の遠くなる作業で成り立っていることを書いた本が今、話題の『舟を編む』である。

面白かった。マニア本か職業本と思いきや読んだ後に胸が熱くなった。
言葉の大海原に溺れないようにするには船頭さんがいる。
辞書作りに携わる人たちはいわゆる船頭さんだ。
どの船に乗るか、どの船頭さんを選ぶかでどうやら見えてくる言葉の景色が違うようだ。
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<台北 国父記念館ライブラリーで勉強する人たち>

辞書の『編纂』、つまり辞書作りは『編む』動作。
『編む』は素敵な日本語ですね!
by feliza0930 | 2013-04-22 09:56 | ・LANGUAGE | Comments(0)