●台湾温泉事情~台湾的おもてなし⑥

「いいから入りなさい」「疲れがとれますよ」と私たちに何度もスパ(温泉)に誘うTさん。
三日目は礁渓温泉に宿泊だ。宿は老朽化した(?)ひなびた温泉ホテルだ。
ホテル屋上にスパ(温泉)があるという。但し、スパに入るには水着、水泳帽を着用しなくてはいけないらしい。

台湾の温泉と言えば想い出がある。
数年前、始めて台湾に行ったときのこと。
台北から地下鉄に乗って北投温泉に行った。駅を降りしばらく歩いてもお目当ての露天温泉浴池がない。前を歩く男女二人も温泉浴地を探している様子。なら一緒に探しましょうと連れだって行った。この二人が香港から来たご夫婦だった。
露天温泉浴池の中を見ることはできたが、営業時間外だったので入ることができなかった。温泉は塀で囲んであり、階段状になっていた。北投の町の通りの道の両脇には日本風の名前がついたホテルがつらなっていた。ホテルの中は見ていないのでわからないのだが、少なくとも露天温泉浴池はすごく入りたいと思うようなものではなかった。

そんなわけでTさんに強く勧められてもさほど心が動かなかった。水着がないと言うと、Tさんはフロントで売っていると言う。家にあるのに勿体ない。しかし、たまたま水着を持ってきた夫は入る気満々でいる。「体験料と思ったらいい」と私に言う。水着はセール価格で2,000円程度だった。日本で着れるデザインでもないので高いか安いか微妙な価格だ。だが台湾の温泉に入る機会はそうないだろうと思い、買うことにした。それにTさんは「昔は北投温泉が一番有名でしたが、最近は水枯れでね、今はこちらが台湾一なんですよ」とまで言う。

エレベーターで最上階で降り、階段を上がる。
更衣室がない!仕方がないのでトイレで、買ったばかりの水着に着替える。洞窟を模した壁。スパにはTさん一人しかいなかった。ホテルの人もいない。Tさんは浴槽につかって気持ちよさそうにジェットバスを使っていた。
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隣のプールには浮き袋らしきものが置いてある。夏なら家族連れでにぎわうのであろうが、人がいない今はうらびれ感がする。スポーツクラブやビジネスホテルのお風呂の方がマシだ。
最近のスポーツクラブやビジネスホテルのお風呂には露天風呂もついている。更衣室も完備している。
しかしTさんがしきりに「いいお湯でしょう」と言うので「・・・ええ」とちょっと口ごもって答える。温泉は炭酸泉のようだ。匂いはないがぬめりはある。私も真似してジェットバスを使うが、一つは故障していた。
湯だってきた。湯船から出て窓際に行く。ガラスがはめていないので空気が気持ちいい。見下ろすと温泉ホテルのネオンが光っている。
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<温泉街>

ここが台湾一の温泉?!
ならば日本の温泉はやっぱり世界一。Tさんたちには日本の温泉に是非入ってもらいたい。
Tさんは「ゆっくりしなさい。」と言いスパを出て行った。
夜11時。スパはもうすぐ閉まる。今からはもう誰も入ってこないだろう。今度はサウナ室で着替えた。

*翌朝早くスパに行ってみた。鍵はかけてなかったが水は抜いてあった。写真はその時のもの。
by feliza0930 | 2013-04-25 16:53 | ・TRAVEL | Comments(0)