●ゴールデントライアングルよりも・・・~インドへの道⑥

「ゴールデントライアングルって知っている?」と友人が聞く。
「タイやミャンマーあたりの麻薬密造地帯でしょ?で、それが何か???」と私。
「そうじゃなくって、インドの三大観光地。デリーにジャイプールにアグラのこと」

インドに行くにあたって、友人がいろいろプランを練ってくれる。
ジャイプールをどの日程に入れるかで頭を悩ましているらしい。
聞けばジャイプールは車で6時間、混んでいればそれ以上かかると言う。
しかも午前中、象さんタクシーに乗るにはジャイプールで泊まらないといけない、あれをこうするとこれがダメでとか・・・
インドの事情がわからないのでお任せするしかないのだが、わずかな日程で車移動が多いのは、時間が勿体ない気がする。それに観光地巡りだけでは普通のツアーと同じだ。

「じゃあ、ジャイプールは諦めて・・・ボリウッドテーマパークが近くにあるけど、そこはどう?でもすごくマニアックだけど。」と友人。
私は二つ返事で「いい、いい。そこがいい。マニアック大好き!名所はタージマハールさえ行けたら満足。ボリウッドテーマパーク行きた~い。」となって決定したボリウッドテーマパーク行きだった。

友人によるとテーマパークにはミュージカル劇場や映画館、ショッピングセンターやレストランもあるとのこと。ミュージカルを見たいと言う私の希望で、友人のご主人がチケットを予約してくれることになった。
友人はせっかくだから現代劇、古典劇、両方見ようと提案する。映画でさえ何十年の間、二本立てを見たことがないが、今度いつインドに行けるかわからない。
二本見ることになった。

今回の旅行タイトルが決定した。旅行会社の広告ふうにいうと(笑)
「友達と行くインド、迫力のボリウッドミュージカルと白亜に輝く世界遺産タージマハール」である。

テーマパークは全天候型であった。
全天候型施設とはお台場のビーナスフォートとか、マカオのホテルヴェネチアンとか、天井が空の色に塗ってあるアレである。両方とも行ったことはないが、いつまでも真っ青な空なので今、何時なのかわからなくなる空間だ。入場料を払って中に入る。
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開演までインド民芸品ショップをひやかして、いよいよ一回目のミュージカル鑑賞。
『JHUMROO』
あらすじ:広告代理店に勤めるBholaは父親と住んでいる。彼には夢が二つあった。一つは歌手になること、だが歌の才能と思っている父親は反対している。
もう一つは同僚のMeenaに愛を告白することだった。
Bholaは歌のチャンピョン大会に出場する。果たして・・・
・・・公式あらすじを前夜、頭に入れておいた。

ミュージカルはヒンズー語、日本語はおろか英語のイヤホンもない。
ステージど真ん中、総本革張り、ふかふかのスペシャルシート、座り心地が素晴らしい。セレブ気分で鑑賞する。
明らかに音痴なBholaが雷にうたれたように電流が走ると美声になり、また電流で音痴となる、そんな場面が繰り返された。言葉はわからなくてもそのくらいはわかる。
客席には家族連れも目立つ。
ラストは出演者が客席に降りてきて踊りに誘う。手を差し出されると恥ずかしいなと身を固くしていたが(笑)、そんな心配は全然なく私の横を通り過ぎていった。

フードコートで食事をして夜の劇に備える。
開演を待つお客には昼には見かけなかったサリー姿の女性もチラホラ。スペインからとおぼしき団体客も何列か陣取っている。そのためだろう。今度こそ日本語で聞けそうと期待していたイヤホンが全部出はらっていた。またしてもチンプンカンプン、ヒンズー語で鑑賞する。人気演目だけあって見渡せばほとんど満席である。

『ZANGOORA』
あらすじ:王子として生まれたザングーラは父親の暗殺で敵から身を隠すため、ジプシーの家族に預けられ成人をする。その自分の出生に気づき、父を暗殺した相手と出会う、そのとき彼は・・・

インド初のオリジナルミュージカル劇。
左右に巨大スクリーンをもうけ映像が映し出される。三面いっぱい使った立体的なステージ。豪華できらびやかな衣装、スピードと迫力がある生の群舞に度肝を抜かれる。目まぐるしくかわるセットに息をつくひまもない。これは凄い!
言葉がわからなくても感動ものの一大エンターテイメントだった。
インド、本気で勝負しています!

映画とはまた違った迫力の舞台のボリウッドミュージカル。見ごたえある舞台にもうこれで日本に帰ってもいい、と思うくらい堪能したインド到着二日目の夜だった。
コートの空はまだ真っ青だったけど、外はすっかり夜の帳が降りていた。
by feliza0930 | 2013-11-23 16:22 | ・TRAVEL | Comments(0)