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連日、熱戦が続くワールドカップ
スポーツ音痴の自分でもブラジルが強豪国であることは知っている。
下馬評ではどうなのだろうか。優勝候補なのだろうか?

ところで、『勝ち組』、『負け組』はここ数年よく耳にする言葉だ。
『勝ち組』は上手く立ち回り経済的に成功した人や組織に使われるようだ。一方、『負け組』は貧乏という意味か、どちらにしても上から目線で言っているようであまり気持ちのよい言葉でない。

この『勝ち組』、『負け組』がブラジルでは全く違う意味で使われていたことを最近知り、ちょっとショックを受けた。

f0234728_185075.jpgブラジルは約100年前より多くの日本人が移民した国だ。そんなブラジルの日系人社会で、第二次世界大戦後、日本の敗北を信じなかった人たちが『勝ち組』だ。
敗戦を受け入れた『負け組』と『勝ち組』は日系人社会全体を巻き込み、大きな抗争にまで発展した。

時がたち、『勝ち組』の人たちも年をとり、日本を訪れる。高度成長期の日本、立ち並ぶ高層ビルを眺め言い放った。「ほら!日本は勝ったじゃないか」。こんな嘘のような本当の話まであるらしい。
それはともかく、大勢の死者まで出した抗争のため、日系人社会では『勝ち組』『負け組』を口にするのは未だにタブーになっているらしい。

インターネットや情報網が発達した現代なら起こり得なかったことだろう。が、これも陽気なラテン、ブラジルで現実にあった影の部分だ。


昔は日本からブラジルに移民したが、1990年入管法改正以来、今度は多くの日系ブラジル人が日本に来るようになった。彼らは日本経済の一端を担っている大事な働き手だ。
彼らは今、故郷に想いを馳せて、祖国を応援しているに違いない。

f0234728_18503769.jpgガンバレ、ブラジル! ガンバレ、ニッポン!
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