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アメリカンアイドルが危ない!
ずっと視聴率王座を誇っていたのに今や急降下だ。
番組だって手をこまねいているわけではない。新しい試みをいろいろしている。が、いかんせんオーディション番組自体が曲がり角なのは否めない。Xファクターアメリカ版もシーズン3で終了だ。
あるアメリカ人は「もし才能があったら、オーディション番組に出るか。そんなかったるいことをしないで直接売り込みにいく」と言っていた。
視聴者は浮気者だ。必死になって投票をしても、いざデビューになれば知らん顔。CD売り上げにつながらない。。
ただ最近はスコッティやフィリップ・フィリップの成功があるので一概には言えないが。

シーズン13は低迷するアメリカンアイドルの起死回生を狙っていたはずだ。
大勢の挑戦者が集まった。才能ある者が沢山いたはずだ。ジャッジも変えた。ジャッジ方法も変えた。
だがトップ10に残った顔ぶれはどうだろう。
何度も音程が・・と指摘されたCJ。
どこがいいのか未だにさっぱりわからないジェシカ。
ゲイだとカミングアウトしたMKは暗かった。音程もあやうかった。
期待のマラヤは出来不出来の波がありすぎだった。
歌は上手いが、古臭さが否めないディクスターやケイレブ。
唯一のイケメン枠のサムでさえ、頼りない。華がなさすぎるシーズン13の面々だ。

そんななかアレックスはいつも淡々と自分のスタイルで一定の水準以上のパフォーマンスを見せてくれる。
消去法でいくとアレックス優勝かと思っていたら、ここがやはりアメリカンアイドルの面白いところ。
急に躍り出てきたジーナ。この間のRadioHeadのCreep。シーズン13で久々にリピート再生した。最初の印象はほとんどなかったけど、いつの間にか力をつけてきた。きれいにもなっている。何度もボトム入りしながらトップ3に残ったシーズン10のヘイリー。ジーナはヘイリーみたいに大化けしている。それにジーナには今までボトムに入っていない強みもある。

ファイナルはジーナVSアレックスで決まりだろうか。
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「大橋トリオってこんなに歌うまかったっけ?」
「大橋トリオ、変わったね。」
アンコールの余韻が残る会場、人々が帰り支度をしている中、友人との会話。

ソールドアウトの名古屋公演はツアー初日。
ロビー入口には人が溢れている。「リハーサルの都合上、開場が遅れます」と放送が何度も入る。
そう、そのわけは
「リハーサルで壮大な曲になるよう変更したんですよね。せっかくのライブだからね。」「普通の方がよかったと言う人は・・・セーデー(CDのこと)で聞いてください。」
壮大なアレンジしたのは他にも何曲かあった。ドラマチックな曲が好きな私としてはこのアレンジは嬉しい。

滅多にプライベートなことを話さない大橋トリオが、今日は珍しく自分を語る。
「前は映画の曲を作ったりアレンジしたり裏方の仕事だったのですよ。自分には向いていると気に入っていたのにですが、『You!(笑)歌ってみたらどう?下手じゃないみたいだし』と言う人がいて作ったのがアルバム、どうせ作るならちょっとこだわった。。ようにみえるのをと思って3年かかりました….」
表に出るキャラじゃないように見受けられたのは、裏方志向だったからなのだろう。
「弾き語りは小さい時からしていた。でも親の前では恥ずかしい。で、こそっと弾いていたのがビリージョエルの『オネスティ』」(弾いてくれるかと期待したがそれはなし)
鍵盤を軽やかにすべらせ、時には激しく叩く、大橋のピアノの腕前は相当だ。小さいころから弾き語りとは恐れ入りました。

かみ合わないサポメンとの会話はいつものことだ。ファンもあったかく会話の間を見守る。
「大橋さんは厳しい、もういいかと思っても絶対妥協しない」とバックミュージッシャンの本音がチラリ。
大橋は「ミュージッシャンがいつかない。いつも変わるんですよ」。
ソフトな外見と裏腹な、完璧さ求める音楽職人としての顔。仲間うちとか馴れ合いとか嫌なんだろうな。緊張がいい音楽を生む。

昨年のロック仕様ライブとはまた違った大橋の一面を知った。
注目のファッションはというと。。。テンガロンハットに白地に花柄のつなぎ。お洒落なのか、いやお洒落なのだろうけどなんとも評価しずらい(笑)。会場に目立つ「大橋男子」もさすがに真似は難しいだろう。
大橋でなければ着こなせないファッションだ。
ロビーで売るグッズもユニーク。ファッションブランドメーカーとのコラボした名古屋限定カラーの帽子、青い革靴。
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<公式チラシより>

いつもはライブ後半から出てくる声だが、今日は最初から出ていた。
「大橋トリオ、歌上手くなったね」
MCも自分語りして
「大橋トリオ、変わったね。(MCがそれなりに滑らか)慣れた?」

「今日のライブ、すごくよかったね」。
考えれば、名古屋初ライブ、ブルーノートこそ見逃したが、5年近くライブに参戦している私たち。
大橋トリオのINGをまだまだ見たいと思っている。
American Idol Season13、ハリウッドウィークが終わった。
ジャッジが選んだ31から視聴者がラスト2→1を投票し30。
顔ぶれを見ると、女性は別として男性。見た目では絶対選んでいないでしょというくらい微妙。
ゲイとおぼしき人は必ずいる。大抵、マッチョなのに仕草がオネエ系。
客席を前に緊張からか音を外し、これが何万人の挑戦者から選ばれた?とガッカリする人がいるのもいつものこと。

毎年ちょこっとずつルールが変わる。
シーズン13はジャッジが30人から、客席を前に歌う20人を選ぶ。そこから視聴者投票に委ねて10人。
敗者復活で+3人。TOP13が出揃った!
今年は女性のゲイ(いわばレズ)が番組で前代未聞のカミングアウト。意外に保守的なアメリカ社会で裏目に出ず、ベスト13にランクイン。
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<番組公式HPより>

アレックス、私の一押しとなりました。
12の楽器を使いこなすアーティスト。
シリーズ10の、同じくアーティスト系ケイシーはハスキーなうなり声が耳障りのときがあったが、アレックスの美しいファルセットにはつい聞き入ってしまう。歌は上手いだけではダメ。人を惹きつけるものがあるかどうかだと力説するジャッジ達も大絶賛だ。
会場をまるでアレックスのライブに変身してしまうグルーヴな演奏。
客席と目を合わせないのが欠点だとコーチが指摘する。だがそのシャイさが、うるさいほどアピールし過ぎる他の挑戦者の中で、逆に際立つ個性と映る。
「自分はアメアイの求める像と違うとは思うのだけど」。ベスト30を告げられた時もビックリしている様子だった。イケメンではないが、控え目さが応援したくなるキャラだ。

いよいよ波乱含みの本選突入だ。
前シーズンは低調だった。トップ10を男女同数に選ぶ方式にした結果、才能豊かな女性が埋もれてしまった。対し男性陣はパッとしなかった。ある男性挑戦者は歌詞は忘れる、音を外す。だがイケメン(?)な上に障害があるので同情票も加わり、明らかに実力不足なのにしぶとく上位に残っていた。
ファイナリスト女性二人は歌唱力があったが、絵的に地味で今一つ盛り上がりに欠けた。
ニッキーとマライアの確執は審査員席の緊張を生んだ。期待された歌姫マライアの批評は凡庸で、せめての楽しみはファイナルのゲスト出演だった。だがなんということだ。世界が注目する大舞台であり得ない口パク(疑惑)。白けてしまった。
かつてのお化け番組もアメアイ史上最低の視聴率にまで落ち、アメアイももうここまでかと思われた。
が、さすがですね。FOX!生まれ変わって戻ってきましたよ。
サイモン去った後のアメアイの顔だったランディ・ジャクソンの降板。
ランディは「僕ってきれい、チャーミング」発言をするのですね。
イケメンはそんなことは言わないので勿論、ジョークなのだが時々くどかった。
居残り組、真摯な批評が好感度高いキース・アーバン、カムバック組に、華あるジェニファー・ロペス、新しくハリー・コニックが加わった三人体制。見た目も麗しいドリカムユニットだ。
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<FOX公式ページより>

記念応募の勘違い挑戦者に無駄な時間を割かず、サクサク進める編集がスッキリしている。
審査員三人のチームワークは抜群。やっぱり仲が良い方が見ていて楽しい。

さあ、一番楽しみなハリウッド予選、ハリウッド予選では人間臭いドラマが進行する。もめたり決裂したり泣いたり・・・ぶつかり合いながら曲を作り上げていく。協調性だけではダメだ。自分の個性を出して目立たないといけない。

まずは大甘なジェニファーロペスのお陰でたくさん残った挑戦者を倉庫のような建物に集める。
ハリウッドGoサイン2つ(審査員3名)しかもらえなかった挑戦者を再度歌わせ、ふるいにかけるというわけだ。
ハリーが「やってよかったよ。残すべき人がわかった」と発言。
これを考え出した人は偉い!いつもなら二日かかったソロ審査が一日ですむ。
二日かけるとグループ審査への準備期間に不公平になる。
前シーズンは一日目と二日目合格者と混ぜたりと試行錯誤していた。

グループ作り~練習~本番へのドキュメントはいつもハラハラどきどきさせる。自己中行動したり仲間内のメンバーの不平不満を言ったら視聴者投票で不利だと思うのだが、そこは主張するアメリカ人。聞き手が上手いのかつい素をさらけ出す。差し迫った状況で視聴者の好感度まで考え及ぶ余裕がないのだろう。

歌詞が覚えられず掌にかいてカンニングする者が続出した前シーズンの反省からか、「歌詞を忘れたらみんなでサポートするのよ」とジェニファーが声をかける。
今回の三人のアドバイスは愛に裏打ちされた厳しさがある。

落ちた者が「なぜ落ちたか説明してほしい」と食い下がる。「半分は落とさなくちゃいけないのよ、わかって」というジェニファー、だが納得しない挑戦者、そこでハリー「じゃあ、説明しよう、君はいつも下を向いていた。スターになるものは下を向いて歌ってはいけない」。なぜ落ちたか理由をきちんと説明する姿勢が好ましい。
挑戦者は礼をのべ立ち去った。「彼は才能がある、アドバイスを理解して来シーズンにもどってくる」と審査員たち。次なるステップへとつなげるには、欠点をぼやかしてはいけないのだ。
予選で自作の曲をもってきた挑戦者がいた。とても耳に心地よい歌だったのに落とした。
男性二人がNOとしたからだ。ロペスは「(落としたことを)後悔するわよ」。私もなぜ落としたのかと解せなかった。しかしハリーはブレない。「自信を持って歌わないといけない」と伝える。
キースは「切実さ、がむしゃらなものが伝わってくる」挑戦者に評価が高い。

「歌唱力だけではダメだ。個性が光っていないと」
「既成の曲に自分たちの味付けを加えることが必要」
「体調の悪いことを歌えない言い訳にはしない」
三人のコメントに説得力がある。

番組では時間の都合上、全てのグループの歌は紹介しなかったのだが
とりあえず聞いた中で印象に残ったのは
透明な声が魅力のマジェスティ
軽やかな歌声に特異な才能を感じさせるケンジー
笑顔がチャーミング、ルックスもgoodなブリアナ
シーズン10のケイシーを彷彿させるアーティスト、アレックス
26歳で4人の子持ち、教会のワーシップリーダー、モーリス
教会の音楽関係の人は肩に力が入っている人が多い印象だが、モーリスは自然体なのがよい。
亡くなった最愛の兄に自作の歌を捧げたセイヴィオン。ズルい。つい感情移入してしまう。
16歳にして既に堂々たる風格、マラヤ・ワトソン

ブリアナとマジェスティの女子2人が私のイチ押しだ。+マラヤ(追加)
もはやクリスマスの風物詩となっている『クリスマスの約束』。f0234728_185226100.jpg
小田和正がアーティストに呼びかけたコンサートも今年で13回目を迎えた。
私も見始めてから今年で4年目となる。
今年の趣向はいつもと違うように感じる。進行もゆったりだ。
吉田拓郎、ミスチルの桜井、東北大学。メインはこの三つのパート。
その間に<スタレビ要さん+スキマスイッチ+水野良樹(いきものがかり)>の四人組。
<松たか子+JUJU>。トークもあった四人組はまだ見せ場あったが、JUJUはせっかくの声量が勿体なかった。<JUJU+松たか子>の女性陣は四人組より箸休め(要さん表現)状態のように思えた。
しょうがない、今年は超ビッグ豪華な二人がゲストだから。

吉田拓郎をテレビで見たのは一体、何年ぶりだろう。癌闘病が伝えられていたが
思いのほか元気そうで声も出ていた。
ハスキーな声でシャウトする。ああ、ソウルを感じる。

最近、『外国人によるのど自慢!ザワールド』の類の番組をよく見る。
J-POP(中にはどこで見つけたのかマニアックな曲も)を愛してくれて歌ってくれてありがとう。素晴らしい歌唱力で熱唱する彼らを見ると感謝の念さえわいてくる。
某グループが席巻する昨今の歌番組では、販売促進の犠牲になった使い捨て歌が溢れる。
外国の人によってJ-popを堪能する、ああ、この現状。
ただ彼らは歌詞をどのくらい理解しているのかと思う。日本語ペラペラの人もいるが、殆どの人は歌詞を音として捉え、後から意味を調べ、感覚で歌っているのだろう。


『人生を語らず』小田の曲紹介と同時に客席にどよめきが起きる。
カメラは捉える。歌に目を潤ます観客。歌詞が自分の人生とオーバーラップするのだろうか。男臭い拓郎の声に小田のクリアな声が加わると、この歌は違った色合いをまとった。

桜井とのオリジナル合作『パノラマの街』。
いろいろな人を登場させた歌詞が圧巻で、まるでオムニバス映画のよう。
小田の声は不思議だ。癖のない透明な声なのに、合わせるとアーティストの個性を際立たせ、歌にビロードのような輝きをもたらす。

オリジナル曲はまだあった。
小田の出身校である東北大学の依頼で作った合唱曲『緑の丘』だ。
学生に、学校に、仙台に、東北に小田はエールを送る。


強い"歌詞力"に感動した今年の『クリスマスの約束』だった。
このところ、NHKはやり放題である。
スポンサーの思惑を考える必要がないので、番組構成は我が意のまま。
朝イチにはヒロイン能年玲奈をゲスト、ファン感謝祭放送、
クドカンと葉加瀬の対談再放送(Eテレ)。『あまちゃん』最終回に向けての怒涛の番組ラッシュだ。

これらの番組全部チェックしている私はBS視聴の『早あま』(朝7時半)。夫が起きてくる前に一人じっくり視聴。なまりもしっかり聞き取るために字幕を付けている。
その後、夫と朝ごはんを食べながらチラ見の『朝あま』(朝8時放送)。8時15分からの『朝イチ』でのイノッちと有働さんのウケは欠かせない。朝イチがない土曜は物足りない。毎日、早あま⇒朝あま⇒アサイチの受けの三段構えの『あまちゃん』視聴だ。時には『録あま』で気に入った回の復習し、聞き取れなかったネタ確認する。
震災以降は少し失速気味であったが、終盤、伏線回収の上手さにさすがとクドカン株がまた上がった。
そんな今をときめくクドカンの対談相手が葉加瀬太郎だ!
コンサートを見たばかりというタイムリーな組み合わせだった。
聞き手が話し手、話し手が聞き手となりSWITCH、SWITCHしながらの番組。
クドカンの娘が葉加瀬の『情熱大陸』の大ファンだからと実現した対談であった。

「コンサートのMCは言いたいこと言ってアドリブのように思わるだろうが、実は一字一句、台本通り言っている」と葉加瀬。クドカンが「そんなこと言っていいのですか?」と言うと、やや間があって「・・・いいでしょう」。
「コンサートの始まる10分前になるとなんでこんな仕事をしたのかと激しく後悔する、できれば逃げたい」「だっておかしいでしょう?人前でこんなにテンション高くしているの」
・・・・葉加瀬の意外や意外の仰天告白だった。

流行り音をキラキラつけても翌年になれば古さを感じる、そぎ落とした音楽こそが生き残る。クラシック回帰していると語る葉加瀬。
歌舞伎に目覚めたクドカン。時代の先頭を走る二人の共通項は古典回帰だった。

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<バースデープレゼントのCD>
コンサートが始まってすぐにグッズの販売促進だ。
「後半、例の曲で使いますよ。これを持っているのと持っていないのではノリが全然違います。買うなら休憩時間ですよ!」とテレビショッピングのように葉加瀬が掲げたのは目が覚めるようなショッキングピンク、黄色、スカイブルー・・とカラフルな羽根でできた扇子。バブル時代、ジュリアナ東京のお立ち台。超ミニスカートのイケイケ女子が手にして踊り狂っていた扇子みたいだ。
この扇子をどう使うのやら、このコンサート、何だか普通と違うぞ。
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コンサートが始まる前から不思議雰囲気の予兆はあった。「こんにちは、こんにちは、世界の国から♪1970年のこんにちは」そうです!三波春夫大先生による『世界の国からこんにちは』が会場を流れていたのだった。

幕が開く。派手な照明に葉加瀬太郎が登場。幅広の身体に幅広パンツ。トレードマークのもじゃもじゃ頭。存在感ありすぎる。
トップ二曲は外国人が日本をイメージしたらこんなんできましたみたいな曲と思ったら・・・観光庁要請で作ったという説明だった。予想どんぴしゃりだった。
葉加瀬太郎の最新アルバム『JAPONISM』どころか一枚もCDを持っていない。だから真っ白なイメージで楽しめた。
葉加瀬は客席にむかって自作曲を「いい曲でしょう?」と何度も言う。日本人には珍しい(?)自己肯定型ミュージッシャンか。そして葉加瀬は誉め上手でもあった。客席からバイオリン未経験者を一人募ってステージに立たせる。日本人気質も変わったのだろうか。私なんか絶対手を挙げないが、何人も我も我もと手を挙げてその積極性に驚いた。前に座っていた若い女性が選ばれた。
姿勢とバイオリンの持ち方から始まって一番簡単な二音の弾き方を教える。左手で弦を押さえず、弓を上に動かし下に動かして弾く。「背中を丸めていると音もちぢこまりますよ」と言われ背筋をしゃんと伸ばし、足を肩幅に開いて立つ女性。あら不思議、ギコギコおどおどしていた音が澄んだきれいな音になってきた。女性の規則的な繰り返し音を伴奏に、葉加瀬とバンドはメロディーをのせる。奥行きと広がりのある美しい曲になった。見事な葉加瀬マジックを目の当たりにして、客席は「おお」とどよめきが歓声となり拍手がわく。
もし葉加瀬がバイオリンの先生だったら、褒めて育てて子供たちはきっと音楽好きになるに違いない。
子供に音楽のお稽古をさせるのは大変だ。好きにさせるより嫌いにさせる方がどれだけ簡単なことなのか。

マスコミによく出ているだけあって、葉加瀬は口が滑らかだ。MCによどみない。
芸大時代に結成した『クライズラ-&カンパニー』頃からの長い付き合いのあるメンバーも何人もいて、気心がしれているのが窺われた。
イメージと違い(?)どうやらバッグバンドとの人間関係は良好のようだった。
さて、休憩時。私もジュリアナ扇を500円くらいなら買おうかと一応、思ったのだが、2,000円!盛り上がり小道具にしては値段が張り過ぎだった。

二部、葉加瀬は真っ赤なロングジャケットを身に着け登場。
例の曲、そう、葉加瀬太郎と言えば『情熱大陸』。派手派手ジュリアナ扇で踊り狂うステージの葉加瀬と会場のみんな。会場は巨大ディスコに早変わり!扇子をもっていない者もスタンディングだ。これがバイオリンコンサート?!だが、驚くのはまだ早い、葉加瀬はバイオリンを置いて歌ったり、はてはEXILEもどきダンス(Chu Chu Trainの縦一列に並んでぐるぐる旋回するダンス)ありで会場大興奮。葉加瀬は結構、身軽にダンスステップする。
最後は『Smile for you』東北復興を願う静かな曲でしめくくり、キラキラ劇場型コンサートが終わった。


葉加瀬太郎、これならイギリス、ドイツ、アメリカ、台湾など世界ツアーの成功間違いなしだ。
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いつもと違うステージ
新しいアルバムを聞いていない自分は面食らう

音の粒粒が
不安にさせる
微妙に早いリズムが
心臓の鼓動のようで落ち着かない

リラックスできない
今日の大橋トリオはロハスじゃない!

個性的すぎる新サポメンとの
噛み合わないMCはツアー初日だけのせい?
攻撃的な会話のやりとりがあまり笑えず
・・・疲れる

ぶかぶかワイドパンツをはいて
トレードマークのシルクハットはかぶらずに
帽子男子は肩すかし。
今日の大橋トリオはファッショナブルじゃない!

今までのカラーをぶっ壊す
ロック仕様の“plugged” LIVE
大橋トリオは意外に男っぽくオレ様なのかも。

最後はピアノで締めくくったけど
まったりじゃなかった。
今日の大橋トリオを
私はまだ消化できない

でも、もしかしてそれは
“癒し””まったり””オシャレ”な三語に括られたくない
大橋トリオの狙い通り!?


*画像は大橋トリオ公式HPより
オープニングの音楽がなる。スキマスイッチが出てくる前に早くもスタンディングする観客たち。気分は盛り上がってきた。私も立とうとした。ところが、叫び声がする。
「立たないで下さぁい。」(え?)何事かと思い後ろを振り返った。若い女性が二人、叫んでいた。「車いすですので見えません。」彼女らは車いすではなかったが、そのニ、三列後ろにに車いす席があった。彼女と車いすの人との関係はわからなかった。彼女たちのお願いで何人かは座ったが相変わらず立っている人たちがいた。

ステージが始まった。
デビュー10周年にちなみ初心に戻ろうとバンドなしの全都道府県ツアー『DOUBLES ALL JAPAN』。
お陰で地元で初のお目見えだ。早々とチケットはソールドアウトしていた。私は正面ブロックの前の列。地元先行の強みだった。

スキマスイッチライブは初めてだった。観客は7.3で女性の方が多い。親子連れもちらほらいた。
バンドもスペシャルゲストもいないのに三時間超えたステージを観客に飽きさせない。軽妙なトークも笑いを誘い若いけどさすが10年選手の貫録だった。
実を言うと少し鼻にかかった大橋の声は昔、苦手だった。だが友人からスキマのアルバムを聞かせてもらってからはその声こそスキマの魅力だと気づいた。勿論、常に挑戦し続ける楽曲作りの姿勢にもリスペクトできた。
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鼻にかかっているのに伸びやかな声、声量のある安定感のある歌い方は安心して聞くことができる。
ライブで多くのアーティストがする「一斉の振り」、ファンならマスターしている、すべき(?)振りがなかった。コアなファンとの温度差を感じさせる「振り」がないのもスッキリしてよかった。

ステージセットのコンセプトは"音楽工房"。数々の楽器が置いてある。二人は巧みに楽器を弾き分けて演奏し歌う。しっとり歌い上げ系の曲には照明を暗くして違う空間を創り出す。
アップテンポな曲に「さあ、立って」と言うスキマに、またしても後方から「車いすだから立てれないんです」と先ほどの女性の声がした。事情を知ったスキマは「じゃあ、正面ブロックの人は座って手でリズムを取ろう。」
スキマにそう言われてはスタンディングする人はさすがにもういない。IF左右のブロックはスタンディング、正面ブロックは座ってと、つまり凹のような非常に珍しい客席模様になった。周囲も座っているからテンションも下がることもない。それどころか一体感さえ感じた。
ステージが終わるまで何度かスキマは正面ブロックを指さして「みんな優しいね」「自分たちは優しいファンが誇り」と言った。前列に席がゲットでき盛り上がろうとしていたファン達もそう言われ不満も消えたのではなかろうか。最近、少々お疲れモードの私としては座ることができてよかった。席に座りステージをゆったり見渡せこれはこれでアリのライブ体験だった。

観客との掛け合いも楽しく、またスキマのライブに行きたいと思っている。
X-Factorほど『サラダ・ボウル』であるアメリカ社会を映し出すオーディション番組はない。(最近は「同化」ととれるので『人種のるつぼ』は使わないようだ)
黒人、ヒスパニッシュ、アジア・・・
X-Factorほど“今いる自分の場所”を否定するオーディション番組はない。
「退屈な街から出たかった」「自分が輝くには狭すぎる」「今の仕事には絶対戻りたくない」。こんな人もいた。「この街にいても殺されるか刑務所に行くかどちらかだ。私は葬式に出るだけ」どれだけ荒れた街なのだ、平和日本に住んでいる私には想像すらできない。

CS環境が変わりX-Factorが見られなくなったが、有難いことに友達が番組を録画してDVDを送ってくれた。面白くてVol5~13まで一気見した。
シーズン1から内容が大幅に変更していてとてもスッキリしている。
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<FAX bs238公式HPより>

「早く、早く、時間がないんだ」と審査員のジャッジをせかす印象しかなかった陰気な男性司会者が男女二人組の司会となっている。シーズン2の男性司会者はえくぼが魅力的だ。司会も軽妙でいいかんじ。女性は普通だが、二人だと楽屋から中継とステージと同時司会できるのがコンビの強み。
審査員も変わった。サイモンコーウェルとLAは同じだが、残りの二人が新しくなった。
「私には選べない」と泣きべそをかいたニコルに「棄権しちゃいなさいよ」とささやいたサイモンの親友、ポーラ。会話がマイクで拾われ、首になった二人の代わりに審査員になったのはブリトニー・スピアーズとデミ・ロヴァート。何かとお騒がせブリトニーが思いのほか真面目。

「ブートキャンプ」の内容も変わった。一日目のソロ審査。挑戦者全員ステージに上げて壇上に座らせている。ライバルたちを背にして歌わなくてはいけない。
客席にいるときよりも彼らの表情がわかりやすい。圧倒される歌を聞くと「これはマズい」と不安な顔をのぞかせる。
二日目、グループ審査(振り分けられたグループで、あてがわれた曲を歌う)がペア審査になった。アメリカンアイドルとの差別化であろう。
ペア(番組に決められる)で一つの曲をパートに分けて競わせる。曲は課題から自分たちで選ぶ。「自分の得意のジャンルにしよう」とどの曲を選ぶかで二人の力関係がでる。
似たタイプを一緒に歌わすと個性の違いが出るのでいいアイディアと思う。この方法はThe Voiceからとったのだろうか。実力伯仲で競わすのは勿体ないと思うペアがいたが、二人とも合格していた。そのへんのゆるやかさは気に入った。
枠組みも変わった「男性」「女性」「オーバー30」「グループ」だったのが「ティーン」「ヤングアダルト」「オーバー25」「グループ」。
シーズン1で13歳の女の子が脱落を告げられ泣き叫び、客席から母親が飛んできたのは記憶に新しい。大人の中で競わせるにはプレッシャーが大きすぎと年齢枠下限を見直すと聞いていたが、「ティーン」のカテゴリーができたことで問題解決(?)か。

オーディション番組はバックストーリーも大事な要素だ。
「ブラジルから養子に出された。今の家族には感謝しているが自分のルーツが知りたい。母に会えるまで歌い続ける。」「中学、高校と壮絶なイジメにあった。音楽が支えとなった。いじめた人を見返したい。」
「体重245キロ。太り過ぎて自分で歩くことができない。闘病生活を支えてくれた妻に感謝している」と車いすを押されてステージに登場した牧師。

歌う前に語られると困る。情が入る。だがこのストーリー効果も本選までだ。
歌がうまくても「商業的に成功するか」「伸びしろがあるか」という視点が加わる。
本選に入った。
LAは今回は「オーバー25」担当だ。LAは「自分のお気に入りがいなかったので今回はあまり乗り気でなかった。だが担当して気が変わった。」と言う。ただ、私の合格者予想はほとんど当たったのに、LAだけは外れた。彼の選択基準はよくわからない。
オーバー25は結局、全員むさくるしい(失礼)男性ばかりとなった。特に「継父からDVを受けて最悪の環境で育った。息子にはいい環境を与えてやりたい」と言った男性。「この顔のせいで格闘技選手か、ムショ帰りにしか見られない。」確かに顔まで刺青を入れて近づかれると怖いかも(^_^;)

今回、「ティーン」枠に注目だ。とにかく上手い子が揃っている。だが、大人顔負けに感情豊かに歌われても小さな体とのアンバランスさで見世物的な感じがして否めない。中でもダントツにうまい子が一人いるのだが、表情に乏しく子供らしさがないのが気になる。

「グループ枠」は去年より粒揃い。今回も落選組救済で寄せ集め組が3組できた。
「シスター3」は美人姉妹だ。父親は会社経営、母親は美人で四姉妹と見紛うほど若々しいスタイリスト、姉妹の趣味は乗馬。這い上がろうとハングリー精神でギラギラしている挑戦者では異質のセレブ出身だ。グループ担当サイモンは「君たちは気取ったかんじがする、視聴者の好感度が低いと思う。人柄の問題かな」と出ました!サイモン様の毒舌。本選後半は視聴者投票となる。
姉妹も「私たちには苦労話も悲しい話もないから不利ね」。彼女たちは落ちてもサラっとしていた。

ライバル心むき出しの女性が目立つ。「勝気なのはいいけど、あまりにすぎると視聴者を不快にさせる。」とメンター(担当審査員)が言う。

予選は素の人間性が出ているから面白い。自分の好きな曲を直球で勝負している。ところが本選に入ってくるとメンターがいじくりまわして(!)彼ら(彼女ら)の良いところをつぶしてしまうことが少なくない。視聴者を意識し過ぎてか合わぬ選曲、似合わないファッション、ゴテゴテステージだとガッカリしてしまう。
今回はどうであろうか。ともかくベスト12が出揃った!