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心配していた台風25号の影響もなく、飛行機は無事、成田を飛び立った。
席は、友人のアドバイスに従い進行方向に向かって右側を取った。
ヒマラヤ山脈が見えるというのがお勧め理由だった。
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アテンダントが客席を回っている。
「機長によりますと、あの辺りがヒマラヤ山脈だということです。ご覧になれますか?」と指をさす。真っ青な空に、雲がぷかぷか浮かんでいる。
指した指先に目をやる。そう言われれば、遥か彼方に山頂が見えるような気がする。

インドへの道はビザを取ることから始まった。
自分で取る、代行業者に頼む、方法はいろいろあったが、結局、時間とリスクを考えチケットを予約した代理店に頼んだ。担当者に「万が一、ビザが取れなくても返金しません」と脅かされたが、案ずることはなかった。

ヒマラヤを通り越したらインド到着はもうすぐだ。
気持ちが高ぶる。
友達からインドのことはいっぱい聞かされていた。でも自分で見るのとは違う。「百聞は一見にしかず」と言うではないか。
インドを旅すれば、インドを大好きになるか大嫌いになるかどちらからしい。私はどちらだろうか。

愛想のよい入国審査の人だった。「こんにちは」「おはようございます」「ありがとうございます」。まるで知っている日本語を全部使っているかのようだった。

空港には友人のご主人が迎えに来てきていた。
ご主人は待たせてあった車に私たちのスーツケースを入れてくれた。
すでに夕方になっている。日本では見ることができない大きな真っ赤な太陽が沈みかけていた。
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きっと、うまくいく』、一体、どれだけの人に勧めたことだろう。そのうち何人か映画館に足を運んでくれた。
初めは「インド映画?踊るんでしょ?やたら長いんでしょ?」という反応だった友人も、見た後は口を揃えて「すごくいい映画だった」と絶賛した。
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私といえばすっかりインド映画の虜になり、インドに行きたい、インドをこの目で見てみたいという気持ちにまでなってしまった。

思い起こせば数年前、当時、インド在住だった友人に誘われビザまで取りかけたが、「気温45度」と聞いて行く気が萎え、家族の反対もあり取りやめた。
もう少し涼しくなってからと思ったが、ほどなく友人は帰国してしまった。
インドへ行くチャンスはもう巡ってこなかった。そう、チャンスの神様は前髪しかなかったのだ。
ところがこの夏、同じ友人からの誘いがあった。「インドに行ってみない?」
今はインドに単身赴任しているご主人を訪ねるので、よかったら一緒にというのだった。

予定が立て込んでいてかなり厳しい日程だったが、この機会を逃すともう一生行けないかもしれない。なんとか行けるようにしよう!そう、今こそインドに行くその時がきたのだ、そう思った。
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暑い!暑い!お盆を過ぎたのに暑い!
台北より香港よりジャカルタよりあの灼熱の国のニューデリーより暑い日本!(8月21日)
信じられない!

涼を求めて川へ行く。
“やな場での鮎のつかみ取り”、聞いただけで涼しそうだ。
岡崎インターから車で30分ほどで到着。
土日やお盆休みは混雑していたらしいが、平日なのでそれほどでもない。
壁には地元の新聞で紹介された記事が貼ってある。テレビ局も取材によくくるらしい。有名人のサインも飾ってある。『男川の鮎のつかみ取り』は三河地方の夏の風物詩となっているようである。
三重の『熊野の花火』のようなものだろうか。

受付で「鮎のつかみ取り+食事」3人分申し込む。受付のおばさんが「3人分にすると
鮎が9匹料理されますよ。2人分にしてご飯1膳追加したらどうですか」と親切に言ってくれる。
つかみ取りと料理システムがよくわからないが、安くなるようなので言われる通りにする。
鮎のつかみ取りは初めての経験だ。
夫は岐阜で昔、鮎のつかみ取りをしたことがあるが、一匹も捕まえられかったらしい。
夫「鮎を捕まえるのは難しいですよね。」
お店の人「いや、そうでもないですよ。簡単につかまえられますよ」。
「???」「まず食事の席を取って来てください。」
ほどなく「〇〇さん、用意ができました。」と放送が入った。階段を下りて川に降りる。
川遊びしている親子連れがいる。あそこに行くのかと聞くと「あれは別です」。別?とは何か聞こうかと思ったがやめた。
係りの人の指示に従ってバケツに水を入れスタンバイ。靴を脱いで竹で組んである簗場に立った。澄んだ水のどこに鮎がいるのか。目をこらしてもなんにも見えない。
すると突然、鮎が湧いてきた!一匹、二匹・・・。まさしく“湧いてきた!という表現がぴったりだ。マジックのようである。
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係りの人がやってきた。「つかまえましたか?」「いや一匹は小さかったので戻しました」。ほどなく大きな鮎が現れた・・・。またもやイキナリである。右手を見ていると左手に!竹の上をパタパタしている。
これでめでたく六匹となった。「料理しますので部屋で待ってください」。
「つかまえた鮎は川に戻さないでください」の注意書きに後で気づいた。

受付時にフライ三匹と塩焼三匹と注文してあった。
ところが持ってきたフライが山盛りだ。もしかしたら間違いではと聞くと「二枚に卸してありますから」。なるほど3×2=6ね。
フライも塩焼もアツアツで美味しい。ご飯とビールがすすむ。
川が見下ろせる窓際で食事する。目も涼しく、部屋は冷房が効いて極楽極楽。

受付の前には鮎が泳ぐ生簀があった。店のおばさんがタモで鮎をすくっている。
注文が入ると、ここで鮎をすくい秘密の場所から流すのだろうか?
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<台中のレストラン>
「おめでとう」(日本語で)と言ったら笑顔で返してくれました。
披露宴会場をのぞいたら、とってもカジュアルな雰囲気でした。

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<トイレ休憩したドライブイン>

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<九份>
台湾にも桜が!あと少しで黄金神社に着けたのに時間切れ。途中、引き返しました。残念。

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<士林夜市>
ここでもキティーちゃんが大人気!

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<士林官邸公園>
ペットの豚を連れてお散歩する女性。みんな振り返って見ていました(^'^)。

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<桃園国際空港CDショップ>
旅行中、時間があれば必ずのぞくCD&ブックショップ。店員さんのお勧めの『林俊傑』を買いました。
J-POPコーナーになぜかKARAや少女時代も。
台湾で大ヒットした映画(『タイタニック』に次いで台湾映画興行成績第二位)『海角七号』で流れていた中孝介、他に徳永英明、福山雅治、桑田圭祐、ユーミン。若手ではEXILE、いきものがかり、きゃりーぱみゅぱみゅ、そしてなぜかファンキーモンキーベイビーズなど。日本とほとんど時差がないですね。
数年前、台湾に行ったとき、淡水の海岸では安室奈美恵の曲が流れていました♪


個人旅行は自由に動けるが一つ一つ決めないといけない、グループ旅行は集合時間などは窮屈だが、スケジュールはお任せ。これは楽チンでした。
一緒に旅行した人たちは以前からよく知っていましたが、5日も一緒に行動していると自然、素が出てきます。意外な面もわかり面白かったです。旅行につきものの(!)夫婦げんかも仲間のお陰であまりしなかったです(笑)。皆さん、ハードなスケジュールなのに好奇心も胃もタフ!なのに感心しました。
そして計画を練って我々をお世話して下さった台湾の方々。きめ細やかなおもてなしに感謝です。持ちきれないくらいのお土産までいただいてしまいました。
言葉が通じなくても気持ちは通じます。空港のゲートに入るまでずっと手を振ってくれ胸が熱くなりました。
さあ、今度は私たちがおもてなしする番です。
あまりお金を使わず(身の丈に合ったおもてなしという意味)、心を配り頭を使います。喜んでいただくにはどうしたらいいのか、第一回作戦会議をしました(^_-)-☆。
「いいから入りなさい」「疲れがとれますよ」と私たちに何度もスパ(温泉)に誘うTさん。
三日目は礁渓温泉に宿泊だ。宿は老朽化した(?)ひなびた温泉ホテルだ。
ホテル屋上にスパ(温泉)があるという。但し、スパに入るには水着、水泳帽を着用しなくてはいけないらしい。

台湾の温泉と言えば想い出がある。
数年前、始めて台湾に行ったときのこと。
台北から地下鉄に乗って北投温泉に行った。駅を降りしばらく歩いてもお目当ての露天温泉浴池がない。前を歩く男女二人も温泉浴地を探している様子。なら一緒に探しましょうと連れだって行った。この二人が香港から来たご夫婦だった。
露天温泉浴池の中を見ることはできたが、営業時間外だったので入ることができなかった。温泉は塀で囲んであり、階段状になっていた。北投の町の通りの道の両脇には日本風の名前がついたホテルがつらなっていた。ホテルの中は見ていないのでわからないのだが、少なくとも露天温泉浴池はすごく入りたいと思うようなものではなかった。

そんなわけでTさんに強く勧められてもさほど心が動かなかった。水着がないと言うと、Tさんはフロントで売っていると言う。家にあるのに勿体ない。しかし、たまたま水着を持ってきた夫は入る気満々でいる。「体験料と思ったらいい」と私に言う。水着はセール価格で2,000円程度だった。日本で着れるデザインでもないので高いか安いか微妙な価格だ。だが台湾の温泉に入る機会はそうないだろうと思い、買うことにした。それにTさんは「昔は北投温泉が一番有名でしたが、最近は水枯れでね、今はこちらが台湾一なんですよ」とまで言う。

エレベーターで最上階で降り、階段を上がる。
更衣室がない!仕方がないのでトイレで、買ったばかりの水着に着替える。洞窟を模した壁。スパにはTさん一人しかいなかった。ホテルの人もいない。Tさんは浴槽につかって気持ちよさそうにジェットバスを使っていた。
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隣のプールには浮き袋らしきものが置いてある。夏なら家族連れでにぎわうのであろうが、人がいない今はうらびれ感がする。スポーツクラブやビジネスホテルのお風呂の方がマシだ。
最近のスポーツクラブやビジネスホテルのお風呂には露天風呂もついている。更衣室も完備している。
しかしTさんがしきりに「いいお湯でしょう」と言うので「・・・ええ」とちょっと口ごもって答える。温泉は炭酸泉のようだ。匂いはないがぬめりはある。私も真似してジェットバスを使うが、一つは故障していた。
湯だってきた。湯船から出て窓際に行く。ガラスがはめていないので空気が気持ちいい。見下ろすと温泉ホテルのネオンが光っている。
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<温泉街>

ここが台湾一の温泉?!
ならば日本の温泉はやっぱり世界一。Tさんたちには日本の温泉に是非入ってもらいたい。
Tさんは「ゆっくりしなさい。」と言いスパを出て行った。
夜11時。スパはもうすぐ閉まる。今からはもう誰も入ってこないだろう。今度はサウナ室で着替えた。

*翌朝早くスパに行ってみた。鍵はかけてなかったが水は抜いてあった。写真はその時のもの。
国父記念館にギャラリーがあった。
たまたま開催されていた『陳正雄 木彫刻展』に入った。
僧や観音像もあったが、市井の人の彫刻が見ごたえがあった。何と言っても表情が実によい。ほっこりあたたかい気持ちにさせる。
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<2012 木彫芸術創作 陳正雄 木彫創作集カタログより>
友達夫婦はこの木彫の前で同じポーズをとり、Tさんに写真をとってもらっていた。

Tさんは83歳である。今回、私たちは彼にどれほどお世話になったことだろう。一生懸命、手持ちの日本語で説明しようとしてくれて「親切」とは彼のためにあるような言葉だった。いつも朗らかなTさんはムードメーカーでもあった。Tさんは昨年、奥様を亡くされている。だが、悲しみにくれず毎日、明るく楽しく過ごすことが奥さまへの一番の供養だと言ってみえた。

Tさんはこの秋、日本にみえる。彼に再び会えるのを私たちは心から楽しみにしている。
台湾には屋台がたくさん出ている。
屋台をぶらぶらひやかすのも旅の醍醐味。
「安いよ、安いよ」「美味しいよ」と通り過ぎる人を呼びとめる。

花生糖加冰淇淋(アイスクリームとピーナッツヌガーをくるんだクレープ)、タピオカ入り緑豆豆乳、釈迦頭(フルーツ)、豆花(豆乳プリン)・・・・
日本ではお目にかからない珍しいものを見つけ、ちょっとでも立ち止まったら、さぁ!大変!
台湾の人がいつの間にか私たちに買ってくれる。
ありがたいやら申し訳ないやら。
だから・・
屋台では「足を止めてはいけない」のです。

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<釈迦頭>
*釈迦の頭のような形から名付けられた。まったりした濃厚な味
カラオケが嫌い。
換気の悪い空間が嫌い。
下手な歌を人に聞かせるのが嫌い。
素人の歌を聞くのが嫌い。
聞いている振りして次に何を歌うか考えるのが嫌い。
だが、会社勤めの時はそう言ってはおられなかった。
毎年、忘年会シーズンになると気が重かった。
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ところで台湾旅行。
貸切バスにはカラオケが備えてあった。
こちらは中国語が話せない。向こうは一人を除き日本語が話せない。
その溝を埋めるのがカラオケだった。

バスの中は期せずしてカラオケ大会となった。
台湾グループの歌の上手いこと!
のびやかな声で軽快に、しっとりと聞かせる。
日本語は話せないのになぜか日本語の歌も上手だ。ひらがな歌詞が台湾的!
つられて日本人グループも歌う。振り向くとカラオケ苦手な友達だ。「歌うっきゃないでしょ」と彼女。
そう、そう。国際交流に沈黙は禁物。こぶしのきいたど演歌が台湾グループに大受けだ。
高い音は出ない、テンポの早いのもダメ。私でも歌える歌はと分厚い曲目リストから必死で探す。

もしかしたら私、一生分歌ったかも。
歌うって悪くない。
ボイストレーニング行こうかな。冗談だけど、半分本気。
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<台中・ガラス博物館>   

             
5組の夫婦で四泊五日の台湾旅行に行った。
行き先もホテルも台湾の人たちにお任せ。
スケジュール表は事前に送ってもらったが、全て中国語で書いてあったので漢字から推測するしかなかった。

もともとこの旅行、台湾の人たちが日本に是非行きたい、普通のツアーじゃなくて日本の人たちと触れ合う旅行をしたい。だからまず台湾にお越しくださいということで実現した旅行だった。
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<駝鳥の卵>

台湾の人たちと貸切マイクロバスで<台中(2泊)~礁渓天隆温泉(1泊)~台北(1泊)>を回った。
日本語ができたのは80歳代の男性一人しかいなかった。彼が全行程、付き添ってくれた。だが彼の日本語は少し心もとなく、肝心なことの説明が足りないこともあった。私たちはバスが停まるたびに「ここどこ?ホテル?」「レストラン?」「トイレ休憩?」と首をかしげ、「まるでミステリーツアーだね」と笑いあった。こんなことも慣れれば結構楽しものだった。

台湾では日本語が通じると聞いていたが、日本語教育を受けていた世代は既に70代後半となっていた。これからその数はだんだん少なくなっていくことであろう。
英語も片言の彼らとのコミュニケーションはもっぱら、ノミニュケーション!
毎日、昼夜と繰り広げられる円卓の宴で何度、紹興酒で『乾杯』と言ったことか。

台湾の人たちは食事をとても大事にしているのを感じた。
客人のおもてなしは観光より食事なのだろう。
2時間近く昼食をとった後に行った(有名観光スポットである)九份観光に費やした時間はたったの40分だった!これには驚いた。
食事の合間に観光をしたような気がする。
昼も円卓、夜も円卓。
だから台湾の一番の思い出は<円卓の宴>だ。
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<豊富な海産物>
台湾に行った。
両手に抱えきれないぐらいのお土産をもらった。
そのうちの一つが瓶詰の『XO干貝醤』。XO醤は知っていてもXO干貝醤なんて見たことも聞いたこともない。私たちはわけがわからない、しかもこんな重たい物を、どうやってスーツケースに詰め込もうかと戸惑ってしまった。
とにかく割れないように洋服でぐるぐる巻きにして持ち帰った。
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台湾の人たちに料理法を聞かなかったので、ネットで料理法を調べてみた。
そのままで酒のつまみでよし、チャーハンに入れてよし、豆腐にかけてよしとあった。

野菜炒めに入れてみた。甘さが残りちょっと微妙だった。
友達のアイディアで塩麹を入れ、ネギと合わせて炒めた。アツアツを水切りした豆腐にかけた。
美味しい!すごく美味しい!簡単なのに上等な料理になった。
あまり美味しいので今度は瓶からスプーンですくってそのままで食べた。
止まらない、やめられない。汁まで飲んでしまった。
ヤバイ!はまりそうだが、カロリーが高そうだ。
もう一瓶もらったが、開けずに少しとっておくことにした。

今年の秋に、私たちをおもてなししてくれた台湾の人たちが日本に来る。
台湾の人たちよ。お土産をもしいただけるならパイナップルケーキはいいから『XO干貝醤』を持ってきて!
リーダーにそう伝えようかと思う。



*『干貝』は帆立貝のことだとわかった。
小海老なども入っているようだ。
その他の材料は・・・中国料理小辞典で調べてみようっと。