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千鳥ヶ淵へ続く道には靖国神社があった。
何かと国際問題になる神社、太平洋戦争で命を落とした兵士たちの霊が眠る神社。これは心していかないと緊張して南門をくぐる。
あれ?何ですか?このあっけらかんとした雰囲気。

靖国神社はソメイヨシノや山桜が400本ある桜の名所。
さすが東京!外国人観光客も多い。おや?中国語が聞こえる。いいんですかねぇと逆に心配する。もっとも中国語は世界で一番話されている外国語。中国本土の人とは限るまい。
社務所で売られる靖国神社桜グッズ。靖国チョコレート。なんだかイメージと違うゾ。
野点でお抹茶と美味しいお菓子をいただく。
お手洗いを借りた遊就館というミュージアムが気になった。これは「戦争責任を語らせたら1時間でも話す」戦争マニア(?)の夫と一緒に来ようと見るのは後にまわした。
神門を出る。右翼の街宣車が数台停まっている。ちょっと異様な雰囲気だ。ここはやっぱり靖国神社。鳥居の下では演歌ショー。プロの歌手が歌っている。「靖国神社桜まつり」開催中。
参道の両側にはびっちり屋台が立ち並ぶ。地元のお祭りではお目にかけない珍しいものがあったのに、蛸の大きさにつられてたこ焼を買う。う~ん、しばらくたこ焼はパスしたい。お口直しにと東北の団子汁。出しはきいているのだが、塩分がきつかった。その上、モツらしきものもはいっていて・・・モツは苦手。お昼は外れっぽかった。

気を取り直して千鳥ヶ淵公園へ向かう。
公園入口角にインド料理店ある。素直にここでカレーを食べればよかったと後悔する。でもなぜカレー店?その答えはすぐわかった。隣にインド大使館があるからだ。ところが、大使館の前で座り込みをしている集団が!プラカードからスリランカ人だとわかった。プラカードにはインド政府に対する批判の言葉が書かれていた。
スリランカといえば、先日行ったスリランカフェスティバル。あの時は能天気にスリランカ、なんか楽しそうとしか思わなかった。ごめんなさい。知らなかったです。インドとスリランカの対立。

千鳥ヶ淵公園の桜を駆け足で見て、ホテルに戻ったのが夫と待ち合わせの2時。
会合を終えた夫と再び桜散策に。もう方向音痴とは言わせません(笑)。自慢げにナビをして午前中散策した同じ道を歩く。
先ほどパスした遊就館、案の定、夫は入ろうと言ってさっさとチケットを買う。ホールに入り否応なく目に飛び込むのが戦闘機だ。二階では映画上映をしていた。
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『わたしは忘れない』。韓国や中国の人が見たらどう思うのだろう?上村香子の絶叫調のナレーションは某国国営放送を思い出させた。
(太平洋戦争は一点の曇りもなかった)と言っているような映画だった。
カルチャーショックを受け、再び千鳥ヶ淵公園に向かう。
同じ日に同じコースの桜散策を二度もする人もそういるまい。
ホテルに戻って万歩計を見た。カウントは既に28,000歩を超えていた。
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<千鳥ヶ淵公園のしだれ桜>


*結局、二日間、傘をささないですみました。
上智大学の隣に大きなカトリック教会があった。
教会の中庭でバザーらしきものをしている。バザー、何のバザー?バザー大好き人間なのでセンサーが反応する。
信者でもないけど教会に入っていいだろうか。いや、教会は訪れるものに門を閉ざすものではない。思い切って扉を開けた。
絵を描いた玉子が売られていた。かわいいニワトリの網みぐるみも隣にあった。玉子カバーだ。
今日は3月31日。もしかしてイースター?

学食のようなカフェに入る。
ホテルでとった朝食は和食だった。今朝はまだコーヒーを飲んでいない。朝、コーヒーを飲まないと脳が起きない!
おにぎり、サンドイッチ、菓子パン、ワッフルなどが棚に並べて売ってあった。ワッフルを手にとり、コーヒーを注文する。紙コップを持ち、きょろきょろと空いた席を探す。
人々は礼拝前のおしゃべりに興じている。若い人も外国人らしき人もかなり見受けられた。

ところでアメリカ人タレントのパックンを御存じだろうか。
パックンがパーソナリティーをしていた番組『英語でしゃべらナイト』でパックンが故郷の母を訪ねる企画があった。母子家庭だったので彼が日本に行って母はどんなに寂しかったか想像に難くない。だが、母には信仰があった。教会の仲間に支えられている生活が窺えられた。

f0234728_1752348.jpg一人暮らしのお年寄りが毎週日曜に行くところがあり、家族のような信者仲間に会える。
異国で暮らす外国人も同じだ。教会に行けば同じ言葉を話す仲間に会える。
コミュニティーとしての教会があるのが羨ましい。
聖イグナシオ教会では『ベトナム語 、英語 、ポルトガル語 、スペイン語、インドネシア語 、ポーランド語』で礼拝を行っている。

はたして今日はイースターだった。教会堂の外にイースター洗礼を受ける人の受付があり、大勢に人が列を作って並んでいた。
今日、あちこちで耳にした「おめでとうございます」は「洗礼おめでとうございます」だったのですね!
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朝食後、ホテルのインフォーメーションで地図をもらい桜散策に出かけることにする。荷物はフロントに預けたので身軽になった。
『千鳥ヶ淵』まで歩いていけそうだ。
あやしい雲行きなので傘をバッグに入れる。

赤坂見付~上智大学~聖イグナチオ教会~外壕公園~市ヶ谷~靖国神社~千鳥ヶ淵公園。
ぶらぶらと寄り道しながら4時間近く歩く。
曇った空に満開の桜がひらひら風に舞う。日本人に生まれてよかったと思う瞬間だ。
今年の東京の桜は早いのでもっと散っているかと思ったが、この寒さのせいだろう。桜が思いのほかもっていた。
今にも雨が降りそうな、花冷えの東京。
いいこともある。
青いビニールシートもほとんど見かけない。桜並木にほとんど人がいない。
ひっそり静かな空間で桜を独り占めできた日曜の朝。
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<千鳥ヶ淵公園>
高層ビルを背景にした桜もまたいいものですね。
「とうきょう~」「とうきょう~」。ホームのアナウンスが鳴り響く。
新幹線を降りる。
ブルブル、さ、さむい。まるで真冬。寒波がきたようだ。凍え死にしそう。家を出かけた時はあんなに青空で暖かかったのに。
買ったばかりのコバルトブルーのコートが恨めしい。スカートは薄手の白っぽいプリーツ。
だって今日は3月30日だもん、ヒートテックのシャツは脱いできた。

f0234728_0234946.jpg東京駅構内にできたユニクロ。入ろうか入るまいか・・
だけど家には何枚もある。買うのは我慢しよう。

改札を出る。新しく生まれ変わった東京駅。見上げる。ステンドグラスが美しい。だが天井の高さがより寒さを感じさせる。あまりに寒くてカメラを鞄から出す気力も出てこない。
それでも記念にと、かじかんだ手で携帯で一枚だけ撮る。
通りゆく人々は背中を丸めポケットに手を突っ込んでいる。セーター、ダウン、ウールのマフラー、ブーツの冬装束。黒、グレー、こげ茶、暗い色で埋め尽くされた街、東京。
浮いている私。色のもつパワーをこの時ほど思い知った時はなかった。
夏の空のような真っ青な色は見るだけでなく、身にまとっても寒さが増す。
ああ、暖かいセーターが欲しい。マフラーが欲しい。

ああ、私って東京と相性が悪いのよね。
いっつも天気が悪い。去年も雨だった。
東京の桜はこの寒さでどうなるのだろうか。

ホテルに着いてチェックインする。
部屋に案内してくれたスタッフが「昨日までは暖かったのですけどね。今日は最高気温が12度、最低が8度なんですよ。明日はもっと寒くて最高が8度と言っていますよ」
たまにしか来ないのになんたる不運。
どうせ私が帰った次の日はお天気なんでしょうが・・・
いつものことと諦めの境地。
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<チェンマイのホテル>
枕元の壁にこんな絵が描かれているとちょっと不気味かも。

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<チェンマイの商店のショウウィンドウ>
マネキン、なんか怪しくないですか?右二体、なぜか頭無し。

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<ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ>
タイでもお寺では靴を脱ぎます。靴の脱ぎ方にもお国柄が!


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<ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ>
タイにもガネーシヤがいた!

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<プラモデル店>
なぜか戦国武士の姿(笑)

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<バンコクのホテル>
チェックインしたら花輪(手首用)をプレゼントされました。
チェックアウトしてスーツケースを預け買い物に行きました。戻ってきたら着替え室を(無料で)提供してくれました。荷造りし直しもできて助かりました。

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<ワットアルン前>
こんなアングルの肖像画ってあり?しかも下が余っている!タイ人、アバウトすぎます。

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<デパートのカフェ>
ショッピングセンターで歩き疲れて入ったカフェ。
コーヒーを飲むだけが、つい甘いものも欲しくなりマカロンを頼みました。
運ばれたものはビックリ仰天!巨大マカロン。アイスクリームまで添えてありました。
でもクリームは意外に甘くなかったです。

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<デパートのおもちゃ売り場>
寿司職人のりかちゃん人形。アジア(タイ)バージョン?

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<デパートの食品売り場>
柿が190バーツ!(≒510円)。物価の安いタイでは超高級果物でした!

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<タイ料理>
これって王朝料理っすかね?

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<タイ国際空港>
さすが一流ホテル!タクシーに乗り込むときにボーイさんが車両ナンバーを控えた紙をくれました。「何か問題があったらここに連絡するように」。ぼったくりタクシー(タイではよくあるらしい)ではないと思いましたが、念のため「空港までいくら?」と確認してから乗りましたよ。空港に着き、スーツケースをトランクから出してくれている運転手さんの足元を見たら・・・・サンダル!!ギョ!このつっかけで高速ぶっ飛ばしたわけ?怖ろしい!これからの彼の安全運転を祈ります(^_^;)
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<ホテルからの風景>
そうそう『タイ王朝料理』のこともふれなくてはいけない。
日本を発つ前に例のレストランにメールした。「生憎、その日のディナーは予約で一杯なのですが、ランチならまだ空きがございます。ご検討くださいませ。私どものレストランを覚えていただいてありがとうございます。」と丁寧な返事がかえってきた。ランチはスケジュール的に無理だった。Kさんは「王朝料理と言っても他のタイ料理と変わらないですよ。」と言っていたが、食べてみないとわからないでしょう。
調べるとホテルの近くにタイ王朝料理のレストランがあったのでフロントから予約してもらう。(メールと違い現地で電話予約する勇気はない)f0234728_10161326.jpg
レストランは一軒家だった。ホテルのフロントに「高いですか?」と聞いたら「全然」と言っていたが、なるほどディナーと思えない良心的な価格設定だった。こんな値段で王朝料理が出てくるのかと思ったが、白い器で素晴らしい飾りもない、メニューもディナークルーズで食べたのと似ていた。テーブルの隣の棚に、金で縁どりしてある皿とタイ王室の人らしい人が来店した写真がうやうやしく飾ってあった。『王朝料理』でなくて『タイ王室御用達料理』か。釈然としない。断られた例のレストランは違うはずだといまだに信じている。

バンコク最後の日はサイアム・パラゴンでショッピングした。
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<カラフルなバッグ>

帰りは通勤ラッシュとぶつかった。BTS(スカイトレイン)車内が混んでいたので吊り輪をもって立つ。私の前には親子が座っていた。母親が男の子に絵本を読んでやっていた。タイ語なのでどんな内容かはわからないのだけど、しっかり聞いている子供の姿に思わず「可愛いい」と(日本語で)言ってしまった。すると母親は私の顔を見上げてニコッ、そう、顔いっぱいでニコッと笑ったのだ。そんな笑顔、日本ではなかなかお目にかからない。さっきのデパートでもニコッを見た。夫がVAT(消費税が戻ってくる)手続きをしているのを待っている時、係りのおばさんと目があった。体中でニコッと笑いかけてくれた。

空港は旅行客でごったがえしていた。職員がVAT手続き案内が不親切であちこち無駄に走らされた。夫はカッカときていたが、私はこの二本の「ニコッ」でタイのいい加減さ全てを許す。そのくらい強力なニコッだった。(*^_^*)チェックインした時、タイ航空の女性がこちらが何も言わないのに「お隣の席にしておきましたよ」と微笑んだ。(そうだった。行きの飛行機ではバラバラの席だった。)その微笑みの意味は飛行機に乗ってからわかることになる。まさかのエクストラレッグ席だったのだ。満席なのに何たる幸運。疲れた帰りこそ座りたい席!(航空会社によっては別料金を取るところもあるのに。)お陰で足がのびのびできてよく眠れた。


今もあのニコッが目に浮かぶ。やっぱりタイは『微笑みの国』だった。
「私どもはバンコクの交通渋滞の責任を取ることができません。お客様のご希望でバスを出しおります。出航10分前にお客様95%を到着できますように努力してはおりますが、バンコクの交通渋滞はひどく、また予測できにくいので保障の限りではございません。お客様がラッシュアワーを避けるためにお近くの公共交通をご利用なさることを強くお勧めいたします。」(訳は適当です)
何と正直と言うか・・

チャオプラヤー川ディナークルーズ』は大型クルーズ船から古代タイ様式木造船まである。大型船はビッフェ式、生バンド演奏あり。2時間を賑やかに過ごしたい人にはピッタリである。だが、私はビッフェ式というのにひっかかった。食事を取りにいったりすると落ち着かなくて夜景が楽しめないのではないだろうか。そこで小型船を調べてヒットしたのがこの会社。「私どもの船は全て窓際の席をご用意いたします。センター席はございませんし、相席にもいたしません。」ふ~ん。となると大型船は窓際でない席があり、相席もありということね、と読む。
HPを読み進める。注意事項に目が留まる。「最近、インターナショナルホテルからのボートだと語りタクシン埠頭に停泊し、まだチケットをお持ちでないお客様に近づく者がおりますが、彼らは決して私どもの会社の者ではございません。トラブルを避けるためにも前もってチケットをご用意になるか、もしくは少なくともお客様のお名前が乗客名簿に載っているかをお確かめ下さいませ。」
あな恐ろしや。チョイ詐欺天国タイ!

やはり日本の代理店を通そうかと思ったが、ここまで自分の手でやったのだ。今までの労力、無駄にしたくない、最後までやろうじゃないのとネット割引で、スペリオールコース(4ドリンク付き)とスタンダードコース(ドリンクなし)を「備考欄」に書いて申し込んだ。
日程変更やら時間変更やら何度もクルーズ会社にメールした。「予約承りました」メールが来たので安心していた。だだ予約番号は書いてなかった。

埠頭に30分も前に着いた。このために近くのホテルにしたのだ。明るいうちに下見もした。だがどの船なのだろうか。小型船はみんな同じようにみえてくる。船が着くたびに埠頭の職員らしき人に「この船か」と尋ねる。「違うよ。もう少し待ってて」と不安顔の私たちに言う。
やっとお目当ての船が着いた。職員もOKサインを私たちに送る。ここから乗るのは他に1組あった。
船からスタッフが降りてきて乗客名簿をチェックする。名前を言う。「・・・・」どうやら名前がないらしい。「ネットで予約したのですけど(あ、しまった!プリントアウトするのを忘れてきた)」「とにかく乗ってください」と言われ乗り込む。最後の席だった。一番前とはラッキーと思ったらウェイターがドリンクの注文を取りに来た。すご~く高い!どのクルーズ船もドリンクは高いとレビューがあったが、本当だった。だから一人は4ドリンク付きのコースを頼んだはずだった。ドリンクは頼まないにしても、料理にはありつけるのだろうか、こんな小さな船ではその場で頼むわけにはいかないだろう。他の客はディナーを食べ始めているのに・・・とまた心配になる。ウェイターに乗客名簿を再度確認してもらう。あったようだ!胸をなでおろす。
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それからは順調にコース料理が運ばれてきた。「タイ料理コース」と「タイシーフード料理コース」を前もって頼んであったのだが船内が暗くて料理がよく見えない。料は少ないが種類があるので結構お腹がいっぱいになる。4ドリンクはカクテル、白、赤、デザートワイン。二人でドリンクをシェアしてほろ酔い気分となる。
カラフルな照明で飾った大型ディナークルーズ船がすぐ傍を通り過ぎる。カラオケのようなバンド演奏がチャカチャカ聞こえてくる。ダンスしている人も見える。
古典舞踏と(お琴のような)伝統楽器演奏の『大人のクルーズ』とは対照的だ。
船はゆっくり進んでいく。ライトアップされたワット・アルーンが浮かび上がる。ディナークルーズのハイライトだ。その姿は幻想的で美しい。
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タクシン埠頭に近づいてきた。ウェイターが伝票をもってテーブルをまわる。またまたアレ!ネットで申し込んだのに割引になっていない。手違いだろう、わずかだから黙っていてもいいのだが、直接、船会社にメールも何度も出したのだ。勇気を出して・・・私ではなく(笑)夫が言ってくれた。ウェイターは訂正した伝票を持ってきた。注意書きはやたら細かいのに、肝心なことはかなりアバウトな船会社だ。言ってよかった。個人旅行はこうやって一つ一つ交渉しなくてはいけない。エネルギーがいることだと今回、つくづく思った。

埠頭にはクルーズの客をホテルに送るバスが待っていた。私は歩いていけるホテルにしたから楽勝だ!
友達から「〇〇に行ったでしょ?」と聞かれた〇〇とは『ジム・トムプソンの店』と『ワット・アルン』だ。『ジム・トムプソン』は世界的に有名なタイシルクの店である。タイ土産にトムプソンのハンカチやスカーフをもらわれた方もみえるのではないだろうか。
ジム・トムプソンはさほどでないのだが、ワット・アルンに行けなかったのは残念だった。それで今回のリベンジである。幸い今日の宿であるウォーターフロント(チャオプラヤー川沿い)のホテルから近いようだ。

f0234728_16304364.jpgホテルで憧れのアフタヌーンティーを食べてからタクシン埠頭に行く。そこからティアン埠頭までボートで行きワットアルーンまで渡し船に乗り換える。最初、ボートに乗るのが不安だった。船着き場にいく途中でチケットを買ったら詐欺だったというレビューがあったからだ。声をかけられるかと警戒したが怪しい人はいなかった。チケット売り場と言っても船着き場でおじさんかおばさんが手売りしているだけだ。観光客にはわかりにくい。
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渡し船が対岸に近づくにつれワットアルーンが迫ってくる。期待で胸が膨らむ。
煌びやかな金ピカ寺院ではないが、そびえたつ大仏塔は威容を誇り、彩豊かな陶器タオルが美しい。地の石が風雨に晒されて黒ずんでいるので一層タイルが映える。
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<塔からの眺め>

大仏塔のかなり急な階段に上る。上りきったところの回廊からバンコク市内を眺める。
超高層タワー〇〇階から眺めも素晴らしいだろうが、昔の人が建てた塔からの眺めは肌で風を感じることができる。

さあ、行きはよいよい、帰りはこわいとはこの階段。あまりの急勾配に後ろ向いて降りる人がいる。日本人カップルが「下を見て降りるとこわいから、ああやって降りた方がいいかもしれないね」「私はあの人が降りてからにする」と言っているのが聞こえた。私は怖くて遺書を書こうかと思ったほどだ。荷物を一つにまとめ意を決して降り始める。手すりを持ちながらゆっくりゆっくり一段一段と・・・降り切ってみればなんということはなかった。先ほどの日本人カップルに「思ったほどではなかったですよね。」と話しかける。(でも年取ったら絶対無理な階段だ。一歩、踏み外せば真っ逆さま。足腰が丈夫なうちに来れてよかった。)
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<階段から見下ろす>

夕暮れで空は次第に茜色になってきていた。
人もまばらだ。
昼間はこのお寺も多くの観光客で賑わっていたのだろうか。
三島由紀夫がここを舞台に書いたという『暁の寺』を読んでみたくなった。
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スタッフは「半日、車をチャーターするといいですよ」とアドバイスしてくれた。
ホテル出発は8時にした。渋滞がなければ動物園に1時間半はいられる。
パンダ舎を見るだけなら余裕だろうと頭の中で計算する。こういう計算は早いです!しかし、どこが「ゆったりホテルライフを楽しむ旅」かと苦笑してしまう。
今朝は外で朝ごはんを食べる。目の前で作ってくれるオムレツが最高!ワッフルもマフィンもサラダも全部、美味しい。ゆったり時間が流れていたこのホテルともお別れだ。

f0234728_12263563.jpg動物園に着きチケットを買う。時間を有効に使おうと乗り降り自由のトラムカーでいざ、パンダ舎に!そう、私、まだパンダを見たことがないのです!
上野動物園はいつも混雑していそうだし、パンダを見るためだけに和歌山まで行くことはできない。
パンダ舎入口で又、チケットを買う(別料金)。チェンマイでもやはりパンダは人気らしい。
パンダ舎オープンと同時に入ったが、人はまばらで拍子抜けした。f0234728_1228596.jpg
「世界のパンダ地図」などのパネルが展示してある通路を通る。いたいた!一頭のパンダ。部屋の隅に座っているのでよく見えない。「フラッシュをたかないでください」の注意看板だけが立っている。「立ち止まらないでください」の放送はない。しばらく見ていたが、パンダは動く様子もないのであきらめて出口方向にむかう。ところが次の部屋にまたまたパンダがいたのだ!二頭も。それも手を伸ばせば届きそうな至近距離!柵もガラス窓もない。周囲が堀のようにほってあるだけだ。こんなに近くにパンダがいていいのだろうか。私たちに背中を向けて笹をむしゃくしゃ食べている。噛み砕く音がよく聞こえる。場所を移動したらパンダの横顔が見えた。横顔がかわいい!笹を食べる姿もかわいい。いつまで見てもあきない。係り員は暇そうに立っている。数名いた客はいつのまにかいなくなった。ほとんど貸切状態だ。何という贅沢なことだろう。
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その時、一匹のパンダが正面を向いたのだ。感激!上野のパンダの赤ちゃんが亡くなった時、泣いている人がいた。あの時は醒めた目でニュースを見ていた。でも今なら理解できる。パンダが世界で愛されるわけが。愛らしく見ているだけでも癒されるのだ。本当はもっといたかったけどパンダとさよならしてトラムに再び乗り込む。動物園を一周して運転手さんとの待ち合わせ場所へ。動物園に来て大大正解!  
 <子供たちが遠足に来ていました>
昼ご飯を食べた後、大通りに出てトゥクトゥクを拾い旧市街のターベ門まで行く。

運転手に行き先を告げ値段を聞く。高いと思うなら断り、OKなら乗ればいい。これがトゥクトゥク乗車の法則!渋滞している車の中をスイスイすり抜けていくトゥクトゥクは、上手に使えば観光客の便利なアシとなる。何より料金が安い!
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<チェンマイの公園にて お祭りの準備?>

お寺巡りも終えぶらぶら歩いていると、雨がぽつぽつ降り出してきた。
ここ数日、チェンマイは天候が不安定だと言う。蒸し暑いのはそのせいであろう。
歩き回ったので喉が渇く。食品店で水を買い、ついでにホテルまでの道を聞く。歩いて30分はかかると言う。暗い中、道に不案内な観光客が歩けば1時間はかかるだろう。
トゥクトゥクは探しているとなかなか見つからない。やっと拾ったトゥクトゥクが救世主のように見えたからゲンキンなものだ(笑)。

ホテルまで結構距離があった。雨が降っていたのでトゥクトゥクに乗れてよかった。ホテルに着き料金を払った。おつりからチップをいくら払おうかとトロトロしていたら、欧米人家族が近づいてきてさっとトゥクトゥクに乗り込んだ。運転手は私たちにもう目もくれず、彼らを乗せてあっという間に走り去っていった。
チップは実に悩ましい。トゥクトゥクにチップは要らないのかもしれなかった。

f0234728_19461824.jpg今日はチェンマイ最後の日だ。明日11:30のバンコク行きの飛行機に乗る。
国内線は1時間前に着かないといけない。空港にはホテルから30分。逆算すると10:00にホテルを出ればよい。ゆっくり起きゆっくり朝ごはんを食べられる・・・はずだった。だが、やっぱり貧乏性の私。朝の時間が勿体なくなってきた。チェンマイはなかなか来られないところ。空港と動物園は近そうだから飛行機に乗る前に動物園を見るのは無理だろうか。これはフロントのスタッフに相談するっきゃない。
<パイナップルライス&パパイヤのサラダ>