カテゴリ:・TRAVEL( 85 )

タイ旅行でしたいことの一つはニューハーフショーを見ることだった。
タイのニューハーフは女性顔負けに美しいらしい。ニューハーフショーは男女問わず人気のエンターテイメントだと、航空券を手配してもらった旅行代理店の人も言っていた。

宿泊ホテルで申し込んだら、マイクロバスが迎えに来た。
渋滞でどうなるかとやきもきしたが、何とか間に合った。
ホテルの地下がショー会場だった。客の中には子供もいる。
案内された席に着席すると、飲み物をもってきてくれた。
ショーは思っていたのと違っていた。出演者には女装していない男性もいた。タイの男性は小柄な人が多い気がする。それともこの世界に飛び込む人が小柄なのか。
ニューハーフは体をいじっている人とそうでない人がいるようだ。顔もいかにも元男性という人も、華奢でかわいらしい人もいる。皆しっかり化粧している。果たして素顔はどうなのだろうか。
大柄なニューハーフに小柄な男性ダンサーのペアはちょっと変な気がした。

ショーは各国の歌とダンスが中心のミュージカル仕立てだ。いろいろな国からの客がいるのでコントはあまりない。司会進行は英語だ。
歌は口パクだが、ダンスはなかなかのものだ。男性役がばく転もする。日本の歌と振り付けには文句を言いたい。着物モドキの珍妙な衣装の演歌だ。美空ひばりの「川の流れのように」も変な演出だった。これじゃ日本のイメージが悪くなると私は本気で心配している。
韓国は『アリラン』と、今時のガールズユニットの『ワンダーガール』というのに。
アメリカはミュージカル『シカゴ』、マリリンモンローも出てきて欧米人客を喜ばしていた。
きっちり1時間半楽しませる。なるほどこの内容なら子供が見てもOKだ。ショー後には出演者たちは出口で客との記念撮影に応じていた。
f0234728_12131157.jpg

タイにはニューハーフが出てくる映画がいくつかある。
ショーを見る限り、ニューハーフが市民権を得ているようにもみえる。
しかし、容貌はもちろん身体能力が高くないとショー社会で生きていくのは難しそうだ。それも若い時限定だ。40代、50代になったら彼らはどう生きていくのだろうか。ホルモン注射をうち続けるのは、お金がかかるだろう。整形手術も一度で済むまい。
女性として生き続けるには膨大な費用がかかるだろうし、さりとてやめてしまえば男性に戻る。いや、もう戻れないかもしれない。男性とも女性ともつかない中性になるのだろうか。
彼らの行く末も気になった。そもそもタイになぜニューハーフが多いのだろうか。
兵役やお寺での修行が義務のマッチョな(?)世界の裏返しなのか。誰か教えてほしい。
f0234728_1183684.jpg
タイにはトゥクトゥクという乗り物がある。
荷台に観光客を乗せて走る三輪タクシーで、タイの風物詩となっている。
トゥクトゥクは渋滞する車の間をかなりのスピードで走り抜ける。



旅の初日、王宮を見学した。4月に起こった暴動の影響か日本人とはあまり出会わない。それでも王宮はそれなりの賑わいで、どこもかしこも絵になる観光スポットだった。
f0234728_1142250.jpg


昼は王宮近くの市場の屋台でラーメンと果物を食べた。
屋台料理は安くて美味しい。とりわけ果物の安さは感動もので果物好きの自分には天国のようだ。
f0234728_116615.jpg


午後は金色の寝釈迦で有名なワット・ポーを見る予定だった。市場から歩いて数分。入り口はどこかと地図で探していると、一人の年輩の男性が寄ってきた。
「今は礼拝の時間で4時半まで見ることができない。地図を持っているか?」というので地図を見せると三か所○をつける。「礼拝の時間の間に○のお寺と、政府が経営している宝石センターを案内するが、1時間20バーツ(50円くらい)でどうだ?」と言う。
一度は断ったが、夫はトゥクトゥクに乗るのはいい経験だ、値段も安いことだし、と言うので乗ることにした。トゥクトゥクの運転手は声をかけた人と違う人だった。

走りながら、運転手は私たちにガイドしてくれる。
お寺を見ている間、運転手は入り口で待っていてくれた。
ショッピングセンターに着いた。これが政府経営の宝石店?
宝石には全く興味がないので、素通りして民芸品売場に行く。次第にこの店は政府とは関係なく中国人の経営で、トゥクトゥクの運転手が客を連れてくるとマージンをもらうらしいという仕組みがわかってきた。トゥクトゥクから降りたとき、入り口にいた店の人が何かメモしていたのはトゥクトゥクのナンバーか。
暑さよけに日除け帽子だけ買って外にでた。戻ると運転手は「何か買ったか?」と聞いてきた。

しばらく走ると運転手が今度は「ガソリンがなくなった。入れてくるのでこの店で待っててくれないか」と言う。ガソリン?
入らされた店は高級そうな店だった。どうやらイージーオーダーの店らしい。
f0234728_117121.jpg

入り口にはたくさんの従業員がまるで指名を待つホストのようにいる。一人恰幅のよい男性が言葉巧みに近づいてきて夫にイージーオーダーのシャツを勧める。三枚10000円くらいだ。一日で仕上げると言うが夫が断ると今度は婦人服を勧めてくる。が、ワイシャツに比べると高い。
断ると、二着作れば安くするという。一着あたりにすれば最初の値段の半分近くになるが、二着も要らないと断る。すると今度は一着でもその値段で作ると言ってくる。その値段なら決して高くはなかった。
気に入った布地があったのでワンピースを作ることにした。できあがったらホテルまで届けてくれるとのことだった。

外では運転手が待っていた。その頃にはさすがの私もガソリンは口実にすぎないことがわかってきた。礼拝時間も嘘であることも。いつまでバンコクに滞在予定か聞いてきたのも、イージーオーダーが可能かどうか計算したのだろう。

時間はとっくに4時半を回っていた。肝心のワットポーを見る時間がなくなる。何とか5時には着いて約束の料金を渡してトゥクトゥクから降りた。

運転手の席の横に、男の子の写真が飾ってあった。
「お子さんなの?」と尋ねると運転手は相好を崩し「四歳なんだ。家に帰ると手を出して『お金ちょうだい』と言うんだ。」と言う。あの運転手の今日の売り上げは一体いくらだったのだろうか。
f0234728_112404.jpg

         (お祈りの最中も見学できました!)
ワットポーを見終えた頃には空が暗くなり、今にも雨が降り出しそうになった。
急いでタクシーを拾い、ホテルまでいくらかかるか確認してから乗った。
大粒の雨が激しくフロントガラスをたたきつける。
車の中で、タクシーの運転手に先ほどのトゥクトゥクの話をした。すると運転手は「礼拝なので見学できないと言っただろう?」「地図を見せろと言っただろう?」「地図に○をつけただろう?」ことごとく笑っちゃうほど「Yes」だった。「あれがあいつらの手口なんだ。トゥクトゥクは悪い人。毎日、僕は目の前であいつらのやり方を見ている。宝石ショップは中国マフィアが経営しているよ。」

マフィアはともかく老人と運転手はグルなのだろう。
善良そうなあの人たちが私を騙すなんて。この私が騙されるなんて。
彼らにも、つい買ってしまった自分にも腹がたってきた。
そして彼らの屈託なさに胸が痛み、悲しくなった。

トゥクトゥク、二度と乗るまいと誓ったのだった。その時は。
ウォーキングコースは地味ながらも自然、お寺などの歴史建造物、人工的な建築と変化に富んでいた。
f0234728_1892826.jpg
諸戸氏庭園では、珍しい古代蓮が前日、開花したばかりだった。
六華苑の洋館は生田斗真の映画『人間失格』のロケ地にもなっていた。映画公開後は、若い女性の見学者が増えたとのボランティアガイドさんの説明だった。


今回のウォーキングのハイライトは、何と言っても長良川河口堰だった。
近くで見るのは初めてだ。環境問題で物議を醸し出したが、生物体系を破壊してまで造る価値があったのだろうか。その姿は近未来的で、ちょっと不気味で、でも妙に凛として他を寄せ付けないような存在感を放っていた。

f0234728_0185518.jpg

歩いて渡ってみた。向こう岸には、人間が用意した魚道(さかなみち)があった。前日の雨のせいだろうか、水はどんより濁っていて魚は見ることはできなかった。

頭上を車がビュンビュン走る。
土手を登ると、そこは1号線だった。
日曜日、友人と近鉄主宰のハイキングに出かけた。
長島駅~蓮生寺~なばなの里~長良川河口堰~六華苑~桑名駅まで約9kmのコースだった。

今にも降り出しそうな天気だったので、持ち物は傘、"究極のお弁当"、そしてデジカメ。今まであまりデジカメを活用していなかったので、メモリには3年ものの写真が入っている。でもブログを始めたからにはとリキを入れて持っていく。

友人とは一年ぶりだ。ランチデートもよいが、ウォーキングデートもまた楽しい。連れだって歩きながら、よもやま話に花が咲く。
が、しかし問題はデジカメ。慣れていないせいで写すタイミングが難しい。いい写真は撮りたいが、おしゃべりを中断させてしまう。

話をしているのに携帯062.gifのチラ見は感じが悪い。心の中でつぶやく「こちらの話をしっかり聞いて。」
会話途中のデジカメも同じような気がする。友達が待ってくれているので、とにかく早くシャッターを押す。構図もへったくれもない008.gif。それもこれも「心のシャッターを押す」とか「網膜に焼き付ける」とうそぶいて、今までしっかりデジカメと付き合ってこなかったせいだ。

ゴール直前に黒い雲が広がり、突然ざーっと雨が降ってきた057.gif。駅で友人と別れ、電車に飛び乗った。最寄駅に降りた時にはますます雨足が強くなっていた。雷も鳴る。私は駅前に駐車してあって車に急いで乗り込み家に帰った。
家で荷物を開けた。ヤバイ!デジカメがない!リュックにも、ポーチにも入っていない!かばんをひっくり返して探したが、やっぱり見つからない007.gif

電車の拾得物係にすぐ電話した。係の人は申し訳なさそうにまだ届けがないことを私に告げた。カメラは惜しい。でもそれ以上に悔しいのは、メモリに残る三年物の写真。勿論バックアップなぞ上等なことはしていない。
f0234728_1824137.jpg
同じ日の夕方、夫を最寄り駅に車で送った。念のために、駅員さんにも落し物を尋ねるつもりだった。
ところが・・・・・・・
その必要はなかった。カメラは駐車場に落ちていたのだ。コンクリの上に転がっている真っ黒な物体は、果たして私が落としたカメラだった005.gif。雨ですぶ濡れになってケースの柄もわからない。
だけど、中のカメラは奇跡的に無事だった。

旅先で買い求めた布製のポーチ。どうやらシガレットケースらしい。紐があるので首からぶら下げ、デジカメ入れとして使っていた。びしょびしょになったケースの裏側をしげしげ見たら、しっかりした裏地が貼ってあった。裏地は不思議と濡れていない。布製だけどよっぽど丈夫な作りだったのだろう。どこの国製かわからない民芸品だが、お陰でカメラは命拾いをした。
サイクリングは中距離を自転車に乗ること、ツーリングはtourから派生した言葉で自転車で旅行すること。


日曜日、私は私鉄の企画旅行“サイクルトレインで志摩に行こう!”に参加した。
前日の激しい雨とはうってかわった雲ひとつない真っ青な空、汗ばむほどの陽気だった。

この企画は”ロードレース”じゃないはず、と私は募集要項の載ったチラシを見直したほど、参加者の皆さんのヘルメットやウェアのいでたちや、自転車であった。
持ち込んだ自転車は(貸し切り)列車のつり革に、ベルトで固定。
クロスバイク、マウンテンバイク、数々のスポーツ用自転車の中には、イギリス製、イタリア製、オランダ製のいかにも高級そうなのもある。その中でひときわ目立つ、ハイ、私は国産のママチャリです(^_^;)。

第一回企画とあって、名古屋からテレビ局スタッフも乗り込み参加者にインタビュー。
賢島駅で降りたら、地元の観光協会の人が拍手でお出迎え。
何とかこのイベントを成功させたいという、地元の皆さんの熱気を肌で感じた。
自転車実力を自己申告して、四つのグループに分かれてスタート。
地元のツーリングクラブのリーダーについて行く。
要所要所に案内の人が立っているので、道に迷わずにすむ。

賢島~磯辺駅まで23kmのサイクリングロードの行程。
きつかった。緩やかな上り坂も長くなるとしんどい。しかし、あこや貝の養殖いかだが浮くコバルト色の海、真っ白な砂浜を眺め、新緑の若葉の匂いをかぎながら下り坂の風を浴びると疲れも飛ぶようだった。

海辺の松原公園で昼食休憩。
用意してもらった手コネ寿司とさざえやホタテ焼き等をいただく。f0234728_18135927.jpg
帰り道、花祭りが開催されている志摩国分寺にも立ち寄った。地元名物のトコロテンが一杯100円!
トコロテンの薬味がニラなのが珍しい。
f0234728_21453610.jpg
到着駅の志摩磯辺駅でカレンダーと自転車のキーホルダーの記念品をもらった。
お土産に“あおさ“購入。
家に帰ってお味噌汁に入れたら、潮の香りがした。

二年以上、自転車に乗っていなかったのに、いきなりの長距離。家からの往復入れると約30km。
我ながら無謀とは思ったけど・・・・でも何とか完走できたからOK!
日帰りだったけど“たびする”気分がいっぱい味わえた一日だった。

で、これってサイクリング?それともツーリング?

f0234728_18441841.jpg