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このところ、ヒューマンな音楽映画ばかり見ていたので、そろそろ正統派のものを見たいと思っていた。

才能あるがゆえの芸術家の苦悩と葛藤。
オーケストラの団員達の反発。そしてアレコレあって、気持ちが通じ合って・・・
劇場に響きわたる調べに心洗われ感動の涙007.gif

オーケストラ!』は、そんなことが味わえる"真面目な"映画だと思い込んでいた。

しかし、はっきり言えます。
『オーケストラ!』はハチャメチャな映画です!
想像の上いくストーリーは『のだめ』も真っ青005.gif
だから、名作音楽映画になりそこねた音楽映画。
だけど、そこがいい!

ブレジネフ政権批判もあり。
出生の秘密もあり。
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が流れる
感動的なラストもあり。

しかし、ベースはハチャメチャ"ロシア流いい加減"。
30年ぶりに結成されたロシアのオーケストラを描いた、"フランス"発映画。


10年前くらいに個人旅行で行ったロシア。やっと手に入れた個人旅行用ビザなのに、記載されていた肝心の日付が間違っていた。それが波乱含みの旅行の幕開けだった。
赤の広場、キャビア売り、スリ、偽札に芸術。
ロシアはちょっと危なく、美しく、怪しく、不思議で、融通がきかないのに"いい加減"だった。
だから、ちょっとあり得ない"奇跡の物語"も許容範囲です049.gif


ところで皆さん、どうしてそんなに神妙に映画見るの?
5分に一度の小ネタ、10分に一度の手をたたくほどの笑いがいっぱいだったのに、客席が静かすぎです。お陰で気を使って笑って、疲れた~(^_^;)

楽しくて元気をくれる映画だったけど、ただ一つ言いたいことがある。
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「いくら寄せ集めオケでも、"ソレ"はないでしょ?!」
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  開けて2秒で
  立ち上がる
  POMERA

  閃いた言葉は
  のがさない

  上書きいらずの
  BLOGの友


  作家気取りで
  書く文が
  デジタルメモ機の紹介じゃ

  世話ないね(笑)



  *注:パソコンではありません
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「自分が弾いているのではない。聴衆によって弾かされている感覚になった」

3年の演奏活動のブランクの後、復帰した千住真理子。
しかし、再びステージに立っても、突然弾けなくなるのでは、という思いにとらわれる不安な日々。
演奏家としての感覚を取り戻すには、数年はかかると覚悟していた。
そんなある日、突然戻った感覚。少しずつではなくいきなりに。
その感覚は思いがけない形になって戻ってきた。

真理子の心をずっと癒してきたバッハ。
聴衆が心に描くバッハを、バイオリンが勝手に奏で始める。
真理子の意志とは関係なく。


ラジオでたまたま聞いた千住真理子のインタビュー。
才能に恵まれた千住三兄弟の一人である真理子に、それほどの苦しみがあったとはちっとも知らなかった。

以前、友達に誘われたのに、行けなかった彼女のコンサート。
今更ながら悔やまれる。

彼女のエッセイを読もうと思う。
聞き逃したインタビューの前半が書いてあるはずだから。
彼女のバッハに耳を傾けて・・・
(文中敬称略)
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お腹がすけばお腹がなります

お腹がすけば頭が働きません

お腹がすけば怒りっぽくなります・・・・かな?


でもこれさえあれば、これさえあれば

いつでもどこでも

もう安心。


究極のお弁当箱
f0234728_061629.jpg自分はこの四月よりある講座に通っている。講義は複数の講師によって進められる。

ある日のこと、担当の講師が時間になっても現れない。
予定時間が20分以上過ぎた頃、係の人が「講師の体調が悪くなったので、今日は休講にします」と言った。

(ええええ!)私はその日、最悪の体調だった。だけど第一回目の講義だったので、休むわけにはいかないと思い、這うようにして(!)来たのだった。家から会場まで約1時間半。それなのにそれはないでしょ!当日、体調が悪くなったとしても、もう少し早く連絡できるはず!予定時間が過ぎてから連絡するなんて!と講師の非常識に腹がたってきた。

次の週に、講義があった。
当然、講義前に前回の休講のお詫びからはいるものと思っていた。ところが、現れたその人は悪びれもなく「時間がありませんので、すぐ本題に入ります」。
またまた、私は(ええええ!)
まずあやまるのが常識じゃないですか

講座が始まった。
面白い!聞いている人を飽きさせず2時間。ジョークの連発で笑わせながらも、重要ポイントをきちんと押さえている。講師の作ったテキストが他とはちょっと違っていた。本文とチェック問題からなるテキストは、問題の答えはその本文に載っていることが多い。ところが、本文をいくら探しても答えが見当たらない。彼は問題の解説をしながら、知識を補い生徒の理解を深めていく。

彼はこう思ったのではないだろうか。
代講を用意したのだから、もうグタグタと謝る必要はない。弁解するのは時間の無駄。その分、充実した講座にすることが講師の務めだと。
もしこう考えたとすれば、日本人離れした思考だ。聞いて損はないぞという自信もあるのだろう。
彼の話の内容や経歴からも、外国生活の経験や外国人との交流が多いのだろうと推測できた。

話は違うが、人に御馳走になった時、私たちは帰り際に「今日は御馳走様でした」と言う。そして、次に会った時「この間は御馳走様でした」と言うのが普通だろう。うっかり言い忘れると、私なぞ「あ!しまった!この間のお礼を言いそびれた!」と思う。ところが、中国人はそうでないらしい。次に会った時にお礼を言うと(お礼はこの間言ってもらったのに、また御馳走してくれとういう催促か)と気を悪くするらしい。


お礼もお詫びも、その場で完結しないのが日本人的なのかもしれないと思った、"私的に常識じゃないですか<休講事件>"であった。



ところで最近、よく耳にするじゃないですか、"的"と"じゃないですか"。これは、またの機会に018.gif
映画評論家のレビューは、映画選びの参考になる。
評論家が誉めていれば、私たち素人は(よい映画だろう)と思い、その映画を選択肢に入れる。

第9地区』はまさしくそういう映画だった。複数の映画評論家、ワイドショーの司会者、新聞および雑誌等が<誉める>をこえ<大絶賛>していた。映画を見る前から、マスコミでこれだけ絶賛の嵐を見聞きすれば、普通(傑作に違いないはず)と思いこんでしまう。そして実際に見て、少し(アレ?)と思っても、既に"傑作"と刷り込まれているので、自分の感性の方を疑う。「そんなこともないよ。」と言う人もいるかもしれないが、少なくとも私は゛刷り込まれやすい人"だ。

しかし、考えてみれば、評論家というのは、もうその時点で普通の人の感覚じゃないのだ。映画評論家は一日に何本も映画を見るのが仕事。見すぎて、逆に感性はマヒしているかもしれない。またマスコミが大絶賛する映画に“大人の事情”が絶対ないとは言い切れないだろう。
とにかく、評論家やマスコミの高すぎる得点、影響を受けやすい人には要注意!!
"見チカラ"が鈍ります!

批判を覚悟で言えば『第9地区』も、勿論、見る価値がある映画ではあったが、今になってみると、私にはマスコミ評価が少し高すぎたような気がしてきた。


その『第9地区』とほとんど同時に公開された、同じくSFファンタジー『月に囚われた男』。
公開劇場も少ないせいか、『第9地区』に比べれば地味な印象だ。マスコミ絶賛の声も聞こえてこない。
しかし、しかしこれがなかなかの優れモノのSFファンタジーだったのだ。後世に残したいSF映画を『第9地区』かどちらか選べと言われたら、私は迷わずこちらを選ぶだろう。

月に囚われた男』は文学的な趣きさえあるSF映画だ。邦題もその雰囲気を生かしている。
限られた登場人物による、シンプルな舞台。だが、途中、頭が混乱してしまうほど凝った脚本だ。シュールなのだが、無機質すぎるわけではない、血の通ったヒューマンなSFである。

この映画の監督が“デビットボーイの息子”というのが、一体どういうことを意味するのか、正直、私にはわからない。だけどそんなことはどうでもよい。
誰が演じているのかもそう大きな問題ではない。

大事なのは“ファンタジーの中のリアリティ”。
<任期3年で月に単身赴任した男>の孤独は、地球に住んでいても、ひしひしと感じ取ることができる。


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                           『月に囚われた男』/原題『MOON』
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宇宙飛行士の山崎直子氏が夫婦の危機に直面した時、心の支えになったのが次の言葉だったという。


神よ、変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。
そして変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ。~神学者ニーバー



これを読んで、すぐ頭に浮かんだのは<病気>だ。
病気になることは“変えることのできないもの”の代表のようなものだ。では“変えることのできるもの”は何か?私は<病気になって不幸だという考え>だと思った。病気になって初めて気づかされることが多いという。そう考えれば、病気=不幸でないかもしれない。しかし、俗人である私には、そう思うのは到底難しいことだろう。
ただ、最近は医療が急速に進歩したので、病気も“変えることのできるもの(=良くなること、治ること)”かもしれない・・・と考え出したら、わけがわからなくなってしまった(笑)。

昨日、気分がムシャクシャしたことがあった。
大人げないが、家族に鬱憤をぶつけてしまった。気持ちもようやくおさまった時、脳裏をよぎったのがこの言葉だった。
“変えることのできないもの”は、どうしようもない現実だが、そんな現実を他人とつい比較して、落ち込んでしまうちっぽけな自分は“変えることのできるもの”だ。
こんなふうに考えると、反省すべきは自分だったなと思えてきた。

そう049.gif “変えることのできるもの、変えることのできないもの”は壁にぶつかった時や、クールダウンしたい時に"使える"言葉になるだろう。

さて、夫婦の危機を脱出したようにみえる山崎直子氏。宇宙でも“変えられるもの、変えられないもの”に想いを馳せたであろうか?
あれ以来、すっかりお気に入り番組になった『アメリカンアイドル9』。
先日のチャリティー特別企画では何と、オバマ大統領夫妻がビデオ出演していた。
国民的な音楽番組なのだろうが、人間ドラマとしても、なかなか興味深い。

アメリカンアイドル』には審査員が4人いる。
誉め上手な人もいれば、皮肉屋もいる。中でも一番の辛口はサイモン・コーウェル
どこかで聞いた名前だと思ったら、案の定、多国籍イケメンボーカルグループIL DIVOの仕掛け人でもある敏腕プロデューサーだった。IL DIVOの熱心なファンである友達から、何度となく聞いたその名前。ふむふむ、そういうことだったのね。
昨年の紅白歌合戦のゲストだったスーザン・ボイルも彼のプロデュースによるものだ。
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一週ずつ一人ずつ落としてとうとう7名になった週。
どの挑戦者も個性的なキャラクターだが、特に毎週、独創的なファッションが目を引く女性。その彼女の歌が終わった時、サイモンは「君らしさが生きていない。選曲もファッションもだ」と言った。それに対して、彼女が返した言葉に私は度肝を抜かれた。
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自分を評価する審査員に向かってだ。
「私らしいって一体何?私だって何が私らしいかわからないのに、他人にわかるはずがない。
一つに決められないのが私の個性なのよ」。
彼女がこう言い放った後、会場から割れんばかりの拍手が起きた。辛口サイモンに「よくぞ言った」という気持ちの表れであろうが、彼女の言葉にさすがのサイモンも形無しで「・・・・・」であった(笑)
何より個性を重んじるアメリカらしい一コマだった。
結局のところ、彼女はその週はセーフだった。


先週、一人の男性が脱落した。
落ちた人の名前を発表してから、どう番組を進行するのか見守っていたら、ステージいっぱいに設置されたスクリーンに、彼のこれまでの道のりが映し出された。
力の限りを出した毎週のステージだけでなく家族や本人のインタビュー、飾らないオフショットも織り交ぜながら。
心ならずも去っていく彼と一緒に、残った挑戦者達も観客もスクリーンの中の彼を見つめる。
会場では彼をたたえる拍手がおき、そして・・・そこで番組は終わった。


敗者は敗者にあらず“。
こういう幕引きを用意されたら、彼はこれからの人生、挫折感より、きっとここに挑戦したことを誇りに思えるだろう。。私は特に彼を応援していたわけではなかったのだが、胸が熱くなって思わずテレビに向かって観客と一緒に拍手してしまった。
終わってみれば、破れた彼がその日のヒーローのようだった。

アメリカンアイドル』は人間ドラマとしても、なかなか面白い。
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娘の誘いでHOME MADE 家族のライブに行った。

NHKのトップランナーでのトークで好感もったアーティストだ。
"名古屋愛"をいつも語っている印象のある三人なので、てっきり名古屋出身だと思ったら、一人は刈谷市、一人は岡山だった。

刈谷市出身のミクロは故郷での初ライブ、それも今春オープンしたばかりの新しいホールでのライブとあって、テンションも高かった。家族はおろか市長まで来ていたせいもあるだろう。
MCは地元ネタ連発だ。

私はミクロの想像以上の声量にびっくりした。小さい体(153cm)いっぱい使って体中から声を出しているようだ。ラップだけでは勿体ないと思ったら、ヒット曲「サルビアのつぼみ」他にも聞かせる歌もちゃんと歌っていた。

HOME MADE 家族の歌詞は真っ当すぎる。真っ直ぐすぎる。
"友達、家族、ふるさと、ありがとう"のオンパレードだ。そこには一点の曇りもない。
もちろん、恋の歌もあるにはあるのだが、印象には残らない。

よくライブでファンがアーティストと一緒にする振り付け。アーティストと会場のファンが一体感になったように感じられるアレ。会場にいれば私もするけど、ちょっとひいてみると新興宗教のように見えないこともないアレ。

『サンキュー!!』という曲での"ありがとう"のフレーズが出るたびに、メンバーと一緒にファンもお辞儀するのだ。
そんな振り付けは初めて見た。また、その"ありがとう"が何度もでてくる。

家族愛を歌うHOME MADE 家族だけあって、ライブには幼児連れもちらほら。おばさん、おじさんもいるが、やっぱり圧倒的に若者が多い。
そんな若者たちが一斉に"ありがとう"のフレーズが出るごとにお辞儀する。

彼らは素直だからそうするのか、素直になりたいけどなれないからそうするのか、それとも単なるノリからなのか・・・素直でない私は考えてしまった。

   HOME MADE 家族さん『サンキュー!!』の歌詞
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五月になると「そら豆がとれたよ」「グリーンピースがとれたから
取りにいらっしゃい」という父からの電話。

母と違ってめったに電話してこない父が、かけてくる電話。

買ったばっかりなのに、ご近所からお裾分けもらったばかりなのに・・・・
わざわざ豆をとりにいくだけに実家に行くのが面倒で「そのうち行く」と生返事の私。


そら豆の季節になったのに、父からの電話はもうない。
いや、父はいるけど、いない。
私の電話はおろか、実家の電話番号も忘れている。

私は鳴らない電話をみつめている。