<   2010年 09月 ( 8 )   > この月の画像一覧

f0234728_04201.jpg


生きてきたようで
生かされている
そんな私であって
あなたである

おめでとう
今日まで辿りついたんだよ
つらいことの方がよくあるけれど
ありがとう
理由は何もないんだよ
あなたという人がいることでいいんだよ

(熊木杏里 『誕生日』より)
あ!しまった!
歯医者の予約を忘れていた。
予約日は8月下旬。もう一週間以上、過ぎている。

これで三度目のチョンボだ。
前は診察券の入った財布を落とした。
その前は携帯にメモったら携帯を濡らしてしまった。

今回は財布も落としていない、携帯も濡らしていない。なのにすっかり診察日を忘れてしまった。

今日こそ電話して謝り、振り替え診察日を決めよう。そう思いつつも、仏の顔も三度までと言うではないか、なかなか電話できないままいたずらに日がたっていく。
そうだ!直接出向いて謝ろうと、思い切ってA歯科の扉を開けた。
アレ!受付が違う人だ!ああ言おうか、こう言おうか、いや正直が一番・・といろいろ思い悩んでいたのに想定外のことでシナリオが狂う。
「あ、あの~、診察日を忘れてしまって・・・」
「あら、電話でよかったのに。診察日はいつがいいですか」とここまで来るまでの私の葛藤を知る由もなく、あっさりと言う。こんなことならもっと早くこればよかった。あんなに悩んで損をした。

前の受付の人は退職したようだった。

そんな話を娘にしたら「問題は受付の人でなくて歯医者さんでしょ?」
そうでした。以前、治療中に睡眠不足からついうとうとして口を閉じてしまい、先生に怒られたことを思い出した。
小心者の私は振り替え診察日に行くのがこわい。
だけど振り替え診察日を忘れることはもっとこわい。

私はカレンダーに大きく赤◎をつけた。
f0234728_1122192.jpg

一人、車で聞く『一等星

一日中、自分でない誰かのために車を走らせて
気づくといつの間にか夜の帳(トバリ)が降りている。
何やっているんだろう、自分・・・
そんな想いに駆られた時、スピーカーから流れる『一等星
耳にとどまるフレーズは
物語が いつも私の望むようには 進まないけれど
その度に 心溶かしてくれる人がいることに 気づいてゆく


f0234728_22224228.jpg


一等星
作詞作曲     熊木杏里
(略)
もっと話したい人がいる 聞きたかったことがある
出会えたことから始まってゆく それが人と人との縁

わけのない悲しみはなくて 拾いきれない幸せがあるというだけ

物語がいつも私の 望むようには進まないけれど
その度に 心溶かしてくれる 人がいることに気づいてゆく

日ごと強くなるつながりを 忘れないでいたいから
影のようにいつでもすぐそばで どうか私を見ていて

たずさえた言葉を伝えて ひとりひそかに離れてゆこうとしないで

物語はきっと誰かの想いをのせて進んでゆくもの
さかさにしていた 夢時計 もとにもどして時が刻まれてゆく

星では埋まらない 星空を眺めていても
傷が風にさらされていても 人は人で救われてる

物語はいつも私を ひとつ変えてつくられてゆくから
戻り道にさよならをして まだ何もない 明日をつくってゆく
ペパーミントチョコが好き!
f0234728_18362663.jpg
夫が職場でもらってきたバレンタインのチョコも
娘が海外で買ってきたお土産のチョコも
いつの間にかなくなったのは
悪いのは私じゃない、ペパーミントの罪

コンビニで
ペパーミントチョコを見つけると、
小躍りして買わずにはいられない

今日は
ペパーミントチョコ。
甘くて辛くて、辛くて甘い

終わりかけの夏の暑さで
二つの味が
ゆっくりと 溶けあいます。
さかいゆうのファーストワンマンライブに行った。
インディーズ時代を含め三枚のアルバム。何度聞いたことだろう。
だけどテレビでも見たことがない姿。
どんな人かどんなライブか、ドキドキして友達と会場に向かった。

さかいゆうはヤバい!

小さな体のどこからあんなに声が出るのだろう。
顔に似合わぬ(?)きれいなハイトーンボイス。
全身でピアノを弾き、歌を紡ぐ。

『ティーンエイジャー』を歌い終わり
「うまく歌えなかった自分。もう一度歌い直したい」と叫んで、メガネをとり涙を拭う。
ううん。充分すぎるほどこちらに伝わったよ。青春の痛み。私の頬にも涙がつたう。

さかいゆうはヤバい!

18歳で独学で音楽をはじめ上京、20歳で単身LAに。
その音楽は”世界仕様”。
今や都会で生きるPOPミュージック界の吟遊詩人、さかいゆうは、高知にいる漁師である父母を想い「ふるさと」を歌ってライブは終わった。
昨晩は興奮さめやらず、なかなか寝付けなかった。

さかいゆうはヤバい!
本気でヤバい!
そしてますますヤバくなる!
タイ料理に挑戦した。
頑張って作ってそれなりの味がした。
が、何かが足りなくて
本場の味には敵わなかった。

f0234728_2322499.jpg

やはりその国の料理はそこで味わうのが一番のようだ002.gif
「何時間佇んでいても全く飽きの来ない魅力を湛えている。・・・こうして誰かと賑やかに工場話を交わしながら過ごす穏やかで風通しの良い瞬間も・・・実は本当にかけがえのない大切なものだと再認識する」

そんな『工場萌え』文もいつしか記憶の隅に追いやられていったこの夏、思いがけない形で『工場萌え』に再会した。『コンビナート夜景クルーズ』のポスターだった。
四日市港を船で一周し、ポートビル展望台より夜景を眺める。土曜は四日市名物『とんてき』を料亭でいただくディナークルーズらしい。
マニア人気に、お役所が地域興しにと目をつけたのであろう。

ポスターに誘われてポートビルに上ってみた。開港100年を記念して作られたこのビルの14階に展望台がある。
伊勢湾、鈴鹿の山々、遠くはセントレア空港まで見渡せる壮大な360度パノラマだ。間近にはコンテナやコンビナート群が見える。まぶしすぎる日差しが痛い。
f0234728_1933990.jpg

ところが夜になると景色は一変する。
『100万ドルの夜景』と称される香港にも負けないというと誉めすぎだが、コンビナート工場の明かりが星のごとくキラキラと美しい。長島温泉で打ち上げられる花火も向こうに見える。音のない花火は幻想的だ。
ここが四日市であることを忘れてしまう。
f0234728_1941391.jpg

ビルから外を出ると潮風が気持ちよかった。
次に来るときは『オイルマン』だった父を連れてこようと思った。
その一風変わった雑誌と出会ったのは二年前のことだった。
ワンダーJAPAN』という本は<日本の異空間探検マガジン>というコンセプトの元に、廃墟、奇妙な建築物、珍寺などを紹介していた。世の中には、世間の常識からは美しいとは言い難いものに美を感じる人種がいることを、私は初めて知った。
創刊号の巻末に『萌える工場』記事が載っていた。
f0234728_8455358.jpg

『萌える工場』
wami氏によると四日市は工場マニアにとって聖地らしい。公害で有名になった街だが、悪いのは環境に配慮しなかった人間で工場自体に罪がないと彼は言う。
新宿から高速バスに乗り早朝、四日市に着き、胸を熱くしてプラントを心行くまで見て回ったという話に私は驚き、半ば呆れてしまった。(物好きな人もいるものだ・・・)

しかし、見開き写真の下に載っていた筆者の文章からは工場への愛がほとばしっていた。人は並外れた愛があると名文が書けるのか。文章には、私たちが未だかつて味わったことのない世界へ誘ってくれるような力があった。

"多くの工場好きが四日市に惹かれてやまないのは、どこまでも連なるプラントを遠くに近くに眺められる緩急織り交ぜた視線の美しさと、密度高く並んだ様々に異なるディテールを持つプラントが角度によって全く新しい情景を形作る美しさ、その両方を合わせ持つ懐の深さが大きな要因かもしれない。そう考えながら移ろい行く時間の流れで目の前に広がる風景を眺めているだけでも胸が熱くなる。"


23号線を走る度にwami氏の描写が頭に浮かんだ。
だが、大型トラックに挟まれビクビクしながら運転する私には、窓の外を流れゆくコンビナートの群れをじっくり眺める余裕はなかった。