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「死んで金を残す者は下だ、仕事を残す者は中だ。人を残す者は上だ」
後藤新平が脳溢血で倒れた日に言い残した言葉だ。
後藤は医者から衛生局長、台湾総督民政長官、満鉄総裁、東京市長、通信大臣、内務大臣、外務大臣を務めた。ボースカウトの創始者でもあり、日本放送の父でもある。
ならなかったのは総理大臣だけと言われた男。
あまりに時代を先ゆく構想の大きさに大風呂敷と揶揄された男。

「会議に出ている以上は下手でもいいから自分の考えを喋れ。黙っているだけの奴は会議に出るな」
彼の言葉は気概にあふれている。
彼の都市計画は先見性に満ちている。
彼の外交姿勢、政治論理、行政改革は今なお通ず。

初の衆議院議員立候補を要請する者に、後藤が返した言葉が
「東京には内容のない政治家が増え、地方の選挙区に居候するものがいる。政党の手先になって身を誤るな」

日清戦争帰還兵の検疫に対して行政手腕発揮し、台湾総督民政長官へ。
施政演説をあえて行わず不言実行。
生物学原則』(無理に変更すれば反発を招く。状況に応じた施政が必要)に則った麻薬駆逐方法は大胆かつ現実的だった。阿片を禁止せず許可制にし、高く課税して徐々に減らす。
大幅な人員削減と組織の簡素化で経済改革をする。徹底した調査によるインフラ建設進め、『台湾近代化の父』と呼ばれている。
1906年、満鉄初代総裁。
「午後3時の人はほしくない。午前8時の人がほしい」と若手起用。
『生物学原則』の則ってインフラ整備、衛生施設拡大。
満州での利益を独占せずアメリカと新たな路線をさぐり反日勢力を弱めようとする。
後藤の外交センスには舌を巻く。
1920年、東京市長就任。震災後の大規模な都市復興計画(幹線道路の整備・公園・区画整理)は世界最大規模。今日の東京の骨格を作る。
1923年、内務大臣としてロシアとの関係修復しようとして日中露の関係の強調を説く。

大胆で先見の明がある、常人ならぬ彼のDNAは孫の社会人学者の鶴見和子、哲学者の鶴見祐輔に脈々と受け継がれている。

NHKの大河ドラマも、手垢にまみれた(歴女の皆さま、ごめんなさい。)戦国時代ばかりでなくて近代史を扱えばいいと思う。後藤新平を主人公にすればきっと『坂の上の雲』のようなスケールの大きいドラマになると思う。
近代史には、膠着した現代にはなかなか生まれない逸材がまだまだ眠っている。
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尚、私、本日をもって後藤新平ファンクラブ入会です。会員は一人(笑)。
ファンクラブ会則:
その1 後藤新平の精神理解に努めること。
その2 いつの日か岩手にある『後藤新平記念館』に行くこと

*有識者(?)に疑問をぶつけた。
後藤新平を研究している人は多い。しかし近代史を大河ドラマで扱うとなると、侵略や植民地政策を描かざるを得ない。「あえて火中の栗を拾う」ことはしないのではという説明だった。
近代史をタブーにせず、どんどんドイツのようにオープンに描いたらいいのにと思う。避けていては何ものも生まれない。
このところの韓国料理や食材の食卓への進出はめざましい。
昔はせいぜいキムチ、韓国海苔、ビビンバ、クッパくらいだった。それが今ではユズ茶やチャプチェ、チヂミが普通のスーパーで当たり前のように売られている。
サンチュ(サニーレタスのようなもの)を初めて地元のスーパーで見かけた驚きはもうない。

しかし、カムジャタン(豚の背骨とジャガイモ鍋)はまだまだメジャーではないようだ。
ドラマの中で美しいヒロインたちが手づかみで肉をかぶりついているのを見て、一体どんな料理なのかとずっと思っていた。

食べてきました。成人病検診も終わったことだし(笑)結果がでるまでの執行猶予期間。つかの間の幸せを楽しもうじゃないの・・とクーポン片手に新しくできた韓国料理店へいざ行かん。

カムジャタンをオーダーする。
出てきた鍋には大きく切ったジャガイモがゴロゴロ、骨付き豚肉。上にはエゴマ(青じそのようなもの)がどっさりのっている。
カンジャタンにエゴマとは意外な組み合わせ。
あれれ?汁が白い。聞くと煮立つと赤く染まるという返事。ゴトゴト煮えるのを待つ。次第に汁の色が赤くなる。
頃合いを見計らって骨付き肉をほおばる。確かにゼラチン質豊富、コラーゲンたっぷり。しかし骨のまわりにほとんど肉はない。あまり肉を食べた気はしない。肉食人間には物足りないだろうなぁ。
しかしジャガイモが実に美味しい!
芯がすこし残っているほどの硬さ。
ジャガイモ=ほくほくの固定概念を裏切る新しいジャガイモの味。
エゴマといっしょにいただく。ほろ苦いエゴマがしつこさを消すようだ。身体が温まってくる。〆は勿論、ご飯を入れ韓流雑炊。
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f0234728_15593428.jpgエゴマチヂミも初めて食べた。
青じそピザが大好きな自分。エゴマチヂミが気に入らないわけはない。
家でも作ってみようとスーパーでエゴマを手に取った。結構な値段だった。

エゴマが青じそと並ぶにはもう少し時間がかかりそうだ。
日本語は、恋するために生まれた言語である~小山薫堂f0234728_22135370.jpg


「いらっしゃいませ。このお店は今ではあまり使わなくなった日本語を売っている古言葉屋です。この一年、美しい言葉で着飾りませんか。あなたによく似合う、恋する日本語を見立てましょう」

閑静な住宅街にひっそり建つアンティークな洋館。
成人の日、
振り袖を着た女性(谷村美月)が
「恋スル日本語アリマス」の看板に誘われ扉を開ける。
奥には美しいマダム(余喜美子)。
棚から取り出したのは
「偶さか(たまさか)」:偶然・たまたま
「垂り雪(しずりゆき)」:屋根や枝から落ちる雪
「転た(うたた)」:ますます・非常に
「夕轟(ゆうとどろき)」:恋心のために夕暮れ方胸がさわぐこと。

セピア色の『恋する日本語』たちは
アコースティックな調べを伴い
詩や小説の中で鮮やかに蘇る。
NHKならではの趣向の番組だ。
ゲストの「女子力向上」のために、イマドキ言葉での解説つき。


短歌は現代語ばかりより古語を用いる方がずっと表現が豊かになるそうだ。
残念ながら私には短歌を詠む文才はないけど、眠っていた古語を取り出してみたくなった。

空が茜色に染まる黄昏は人が恋しくなる。
『夕轟』はいつか使いたい素敵なことのはです。
ドラマ話題が続きます。

glee』は『アグリーベティー』以来、久々に見ようと思ったアメリカドラマだ。

三年前、韓ドラにはまっていた私は『アグリーベティ』の映像のスタイリッシュさ、オシャレな音楽センスにすっかり感心していた。ところが、亡くなったと思われていた社長の兄が性転換して女性となって生きていた中盤あたりから、私の固い頭ではついていけなくなっていった。ラストも視聴者無視のひどい尻切れトンボで、怒れてしまった。
シーズン2が始まっても見る気は完璧失せてしまった。
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glee』は、落ちこぼれ高校の合唱部が舞台のドラマだ。
謳い文句は”全ての負け犬に贈る痛快コメディー! 一緒に笑えて、一緒に歌える!今までにない最高に楽しいコメディドラマ!! マッキンリー高校のグリー部にかつての栄光をもたらすべく、新米教師ウィル・シュースターが立ち上がる!”
<合唱部+踊り>だけでも私的ヒットの方程式(^_-)-☆
今年の4月からNHKBS(吹き替え)で放送予定だ。
一足早くDVD(字幕)で1話鑑賞。
ストーリーは青春ドラマにありがちのようだが、台詞がいかにもアメリカっぽくて新鮮だ。
先生は頼りなくてフラフラ、生徒はバラバラ。一体、gleeクラブはこれからどうなるのか波乱含みの幕開けだった。期待のミュージカル場面は2話以降へ持ち越しのよう。
小学校から高校まで同級のTさんが声をかけてくれて、プチプチ同窓会が実現した。
Kさんが久しぶりに帰郷したとのことで三人で会う。
Tさんは近所に住むのでたまに会うが、Kさんとちゃんと話すのは20数年ぶり。いろいろあった互いの歳月を2時間で語り尽くすのは難しい。

国際結婚したKさんは外資系に勤めるパリパリのキャリアウーマンなのだが、激務で体を壊し休職中だと言う。
一人暮らしの母の心配、年頃の娘の心配が彼女の口からでてくると、不思議な気がする。
キラキラ光っていた彼女も年をとったのかなと思う反面、彼女がとても近い存在に思えた。


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猛威を振るうインフルエンザではありません。
韓国ドラマ『ベートーベンウィルス』です。
二年前、家族ぐるみではまった。日頃、帰宅の遅い夫だがこのドラマ見たさにすっ飛んで帰ってきたほどだった。マイ韓ドラNo1だ。

去年の暮れ、このドラマがたまたま話題に上った。韓国人の友人は既に見ていた。
一緒にいたもう一人の友人BさんにDVDを貸したところ「韓ドラを超えている。ストリーが想定外に進んですごく面白い」と目を輝かす。それを聞いたCさん、そして男性Dさんまで「自分も見たい」。
ベートーベンウィルス』は私の周りでウィルスのように蔓延中だ。

ベートーベンウィルス』は『のだめ』にインスパイアされて作られたドラマだ。
設定を社会人オケに変え、ストリーにもっと厚みを加えてある。『ベートーベン』は韓国で初めての本格的な音楽ドラマということもあって、音楽考証はさすがに『のだめ』の方がしっかりしている。だが、人間ドラマとしては『ベートーベン』が上だ。

私は韓国ドラマは今では一年に1~2本くらいしか見ない。短くても16話はあるのでエネルギーと時間がいるからだ。何を見るかは感性を研ぎ澄ませ(?!)、真剣勝負で選ぶ。お陰で今のところ外れなしだ。

優秀なドラマは優れた脚本と、深い人間洞察からなる台詞を備えている。
情と力技でひっぱり「あの人は何処へ」「あれは一体どうなったの」が多い韓ドラにおいて『ベートーベンウィルス』は異色の作品だ。捨てキャラがいない、細かいエピソードもきちんと回収している。

主役の指揮者のキャラが際立っていた。
ここまでいうかの毒舌を吐く。
韓国でカンマエ(主役の名前)シンドローム起きたほどの痺れる毒舌がこのドラマの魅力だ。
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<第4話より>
みなを屋上に集めたカン・マエ。
それぞれ音楽を続けなかった事情をきき、
「親のため子どものため犠牲になった?いろんな事情を言い立てるが、結局君たちは優しすぎる、いやちがう。バカなんだ。いや優しいのでもバカでもない、結局したいこともせずに逃避している卑怯者だ。」
と罵倒。
友達を誘ってもう一回『バーレスク』を見た。
歌と踊りに圧倒されて理解できなかった箇所も、やっとつながった。
でもまだ一カ所、台詞の意味がわからなかった。
友達に聞いたら「そんなの気にしないの」。ごもっとも、ごもっとも。

アギレラ、イチローでいいの?
(イチローに似ているから。)
草食系で頼りなさそうな優柔不断な男。
リアルなイチローは勿論違いますよね。
アギレラ、岸田今日子のためにクラブに残るの?
(岸田今日子にそっくりだから。)
岸田今日子の思うツボなのに。
亡くなられた岸田今日子さんには恨みはありませんが。

あなたならもっと上を狙えるわ。野心はないの?
そっかぁあ。広いアメリカ、あのくらいのレベルなら掃いて捨てるほどいるのね、「足るを知る」のが幸せの近道。
と勝手に納得した二度目。
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二度目も面白かったです。
三度目はサントラCDで楽しみます。
母の通院日は私の検診日だった。
家まで迎えにいけないので、タクシーに乗って病院に行ってほしいと母に伝えてあった。

検診が終わり、病院に迎えに行った。
ところが母のそばに知らない人がいる。
母が最近、知り合った近所の人だった。悪がって固辞する母を説得して、車で30分近くかかる病院まで連れてきてくれたのだった。帰りも送るつもりでいたと言われる。
丁寧にお断りしたが、有り難くて涙がでた。

その人はSさんといった。70才台だが、背筋がピンとしていて年齢よりずっと若くみえる。去年までテニスをしていたが、万が一怪我をして離れて暮らす娘に迷惑かけられないからとテニスをやめたそうだ。もうすぐ車の免許証を返さなくてはいけないので、運転できるうちにしただけのことと言われる。

「私も数年たてば、あなたのご両親のようになるのよ。これも縁。だからお礼は絶対いらないからね。前にお隣の人に住んでいたHさんにも『(お礼を)もってきたら絶交よ!』と言ってあったの。Hさんもあなたのお母さんのように遠慮されなかなかこちらに頼んで下さらなかったのよ。お母さんにもそう言っておいてね」と釘をさされる。
母にも渡したと言って、私にも住所と電話番号を書いた紙を渡された。

年賀状をもらえば嬉しいが、先々負担になることは目に見えている。「寄る年波に勝てず、これにて欠礼したい」とテニスの仲間にも書いたのよ」。先を見通し、元気なうちにやっておくべきことを着々と実行しているSさん。
「娘にもお正月も無理に帰ってこなくていいからと言ってあるの。主人との二人暮らしだから娘たちがくると大変で。帰ってきてくれる時は私が悪くなった時にね。だから私の娘たちは楽よ。」
だが、そんな素晴らしいお母さんを娘たちが疎遠にするわけもなく、元旦に家族総出でやってきたと半ば迷惑そうに、半ば嬉しそうに言われる。
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老後の道標になるようなSさんに出会い、感謝の一日だった。

Sさんのお隣に住んでいたHさんは今、他県に住んでみえる。他県に住むうちの娘が偶然、Hさんと知り合ったと驚いて電話してきた。縁の不思議さを感じる。
と同時に、「縁」は運かもしれないけど、「縁をつなぐ」のは意志によるものだと教えられた一日でもあった。
韓国映画は、心の中に巣食う醜いものに蓋をせず、容赦なく引きずり出す。
エネルギーがいるので、できれば韓国映画は見たくない。
韓国映画をマニアックに好きな人は、マゾか性格がいびつじゃないかと疑ってしまう。

息もできない』は、韓国映画をいくつか見た者なら既視感あるモチーフばかりだ。
つっぱった女子高生と社会からはみ出たやさぐれた男。
最悪の出会い。反発しながらもいつか心通わせる。
劣悪な家庭環境。貧しさ。子供の足を引っ張る親。
切れないしがらみ。
交通事故。
ハッピーエンドにさせない因縁。

暴力シーンは嫌いだ。やくざ映画は見ない。血のシーンはいつも早送りする。
なのに暴力シーンだらけのこの映画から目をそらすことができなかった。なぜだろう?
暴力をふるう主人公が、ふと見せる不器用な優しさのせいだろうか。
暴力が、行き場のない傷ついた魂の叫びのようにみえるからだろうか。

韓国映画のラストは日本と全然違う。
普通、ここで余韻をもって終わるだろうと思うところで終わらない。これでもか、これでもかと物語をつなげていく。そのしつこさ、日本人はかなわない。
いつまでもストーリーが続くので、暗さと悲劇性が薄れる。しつこさが「救い」になる。韓国映画の持ち味の一つだ。
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『ペパーミントキャンデー』『オアシス』『シルミド』『トンマッコル』『ケムル』『母なる証明』etc・・・
エグくてグロくてハードで二度は見たくない映画ばかりだ。だけど、どれもマグマがうごめいている。好きじゃないのに、次は何をえぐり出すのか気になるのが韓国映画だ。
三日後に控えている成人病検診に備えてウォーキング。
昨秋、ひどく風邪をこじらした後、すっかりなくなってしまったウォーキング習慣。
今更もう遅いとは重々わかっているが、やらないよりマシ。

そこで友達を誘い、JR主催のさわやかウォーキングに参加。
<金山駅→高座結御子神社→白鳥公園→宮の渡し公園→熱田神宮→熱田駅>の約7キロコース。
私は方向音痴で『地図の読めない』女なのだが、熱田界隈は友達の地元なので心強い。
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JR名古屋駅で電車を間違えたことに気づき電車から飛び降り、階段を走り降りて隣のホームへ。
発車寸前の電車に乗るために、階段を駆け上る最中、焦って足がもつれ手をつく。
そんなドジなアクシデントもあって金山駅スタート時点で既にヘロヘロ気味だった。しかし歩きました!頑張りました!今日一日で18,834歩!
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歩きながら、聞き上手な友達にいっぱい話す。みえてくる自分の至らなさ。話せば悩みの半分は解決するようなもの。友達に感謝だ。心もすっかり軽くなる。

身体は、身体は・・・
ランチに、ボリュームたっぷりのハンバーグ定食、食後に甘いキャラメルラテを飲んだことは、なかったことにしよう(^_^;)