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お気楽ドラマだと思っていた『glee』。しかしそれだけではなかった。f0234728_1937842.jpg
アメドラ、それも青春ドラマに心を動かされてしまうなんて思ってもいなかった。
良質のドラマには、もはや国は見えない。見えてくるのは普遍的な人間の姿だ。

gleeクラブには車椅子のアーティがいる。地方大会に行くには車椅子対応のバスを借りなければならない。顧問のウィルはバザーで資金を作ろうと提案するが、生徒たちは忙しいと気乗り薄だ。仲間なら力を合わせるべきと考えるウィルは彼らの反応にガッカリする。アーティに、他の生徒は「悪気はないよ」と謝るが、彼は傷つく。f0234728_1939593.jpg
ウィルは一週間、毎日三時間、車椅子生活をするように命じる。彼らは車椅子に乗って初めてアーティの気持ちがわかる。
結局、バザーの売り上げで、バスを借りられることになった。しかしアーティは父親に会場に送ってもらうから、売り上げで他の車椅子生徒のために講堂にスロープを作ってほしいと言う。

地方大会の出場ナンバーはメンバー全員での車椅子ダンスと歌だ。ドラマの振り付け師は天才だ。車椅子がまるで魔法にかかったように軽やかに動き踊る。
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アーティはティナと仲良くなる。いい雰囲気になったところで、ティナは実は自分は吃音障害でないと告白する。吃音のふりをして自分を守り、他人に壁を作ってきたと。だけどgleeで仲間ができたから、これから振りはやめると言う。アーティは「自分は他人から壁を作られたことはあっても、壁を作ったことはない。君は僕と違う。車椅子は振りではない。車椅子(生活)はやめることができない」
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スロープはgleeクラブと敵対するチアクラブの顧問スーが既に寄付していた。超人ハルクのようなスーは周りからおそれられている。
彼女はチアクラブに、障害ある生徒を体験入部させていた。
容赦ない指導に、ウィルは「いじめだ」と非難する。しかしスーは加減することこそ差別だと言い返す。彼女には実は知的障害者の姉がいた。
スーには施設にいる姉を訪れては絵本を読む別の顔があった。
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gleeにはゲイのカートがいる。
高音が出る彼はヒロイン(歌姫)のオーディションを受けることにする。
ところがカートの自宅に「おまえの息子は女だ」といたずら電話がかかる。
ゲイであることは恥ではない。オーディションも勝つ自信がある。しかし、女性パートを歌う自分を見て町の人は父に何というだろう。傷つく父を見たくないからとオーディションでわざと音を外す。

障害、同性愛、差別、親子の愛、一つ一つのエピソードが音楽をベースに折り重なっていく。これだけが一話の中に入っているのに散漫になっていない。脚本がよくできているからだろう。
メッセージは押しつけがましくなく、答えがないこれらのエピソードに考えさせられる。

NHKBSでの放送ももうすぐです。
実家の母がお金をどこにしまったか忘れたと言う。
一緒に押入を探す。

出てきました!出てきました!
お金ではなくて、肩パット。
箱三つと袋二つにギッシリ!

既製服の肩パットを取り、いつか付ける時のためにと母がしまっておいたもの。
30年分くらいか。今となっては、どの服についていたのやらわからない。

出てきた肩パットを山に盛ってみた。
古墳みたいになった。

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ドラマ『ベートーベン・ウィルス』つながりで、尺八演奏家、斉藤道山のCDと、彼の属するユニット、古武道(尺八、チェロ、ピアノ)のDVDを借りた。
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DVD。おっと、いきなりのピアソラだ。
リベルタンゴ”に度肝を抜く。
『ベートーベン・ウィルス』でも印象的な場面で使われていた曲だ。
バンドネオンの代わりに尺八とはかなり大胆だ。
http://www.youtube.com/watch?v=zN63RJ27nao&feature=related

ドラマ『ベートーベン・ウィルス』”4分33秒”→ジョン・ケージ作曲→ジョン・ケージ曲演奏・藤原道山→藤原道山・演奏”リベルタンゴ”→『ベートーベン・ウィルス』と、好きなものはぐるぐるつながって一つの輪になる。

”空に咲く花”、”恋歌”。
日本人であることをしみじみ感じさせる。
まるで映画『三丁目の夕日』のようだ。
新しいのにどこか懐かしい。

CDには「フルートの代わりに吹いてみました」的な曲もある。
しかしこれはいいと思うと決まって日本人の作った歌だ。
不思議だ。日本人の琴線に触れるメロディーというのがあるのだろうか。

DVDのMV撮影場所は河口湖湖畔に佇むレトロな円形ホールだった。
夜になると月の光にステンドグラスが映え、幻想的な美しさを湛えるホールだ。
以前、河口湖を訪れた時、ホールを覗いたが中の様子はわからなかった。
DVDのおかげでコンサート気分を味わうことができた。

*『古武道』はニュース23のテーマ曲を作曲、演奏しています。
ようやく見に行くことができた。
見るまではと新聞、雑誌記事及びネットのレビューは全てシャットアウトしていた。

スピードがあり面白かったが、ザラザラ感が残った。
アメリカの映画を見ると私は時折ザラザラした感じを受ける。
それが一体何なのかうまく言葉で表せない。
尻切れトンボのようなラストはまだingであることを伺わせた。
そしてネットビジネスとネット社会の怖さを感じた。

ネット社会といえばblogもネット社会の産物だ。
blogはハンドルネームが基本だ。
実名や住所をさらすのは自殺行為に等しい。
ある時、身元を隠して書いているのは卑怯な気がした。
ぬくぬくとシェルターに入っている自分。
シェルターに入って固有名詞をぼかし書いている。
シェルターに入っているくせに、全ては書けないし書きたくないし、その前にどこまで書いたらいいかわからない。


ところで、ずっと楽しみにしていたドラマレビューサイトがあった。
レビューがドラマより面白かった。新しいドラマが始まると彼女のユニークな突っ込みが待ち遠しかった。
掲示板にはドラマ好きが集まり、情報交換の場にもなり賑わっていた。
だが次第にサイトの更新が遅れがちになっていった。
掲示板は相変わらずマニアックなドラマファンの書き込みが続いていたが、コメントへの返事はなかなか書かれなかった。

彼女に何があったのだろう。
面白おかしく書くことに疲れたのではないか?
マニアックなファンへのコメントが苦痛になったのではないか?
ドラマを見るどころでない状況になったのだろうか?
いつしか掲示板は閉鎖され、サイト更新もなくなり、サイトは消えていった。

ある時、偶然、彼女の新しいblogを見つけた。
ハンドルネームは変わっていなかった。
しかしそこにいたのは暗くて孤独な彼女だった。
ドラマに明るく突っ込んでいる彼女ではなかった。

日が経ち、再びドラマ話題が時々アップされるようになった。
そんなある日、なぜドラマサイトを閉鎖したか書いてあった。とても正直に。
そうか、そういうことだったのか。

彼女の孤独と苦しみはまだまだ続いているようだ。
明るく装うことをやめた彼女はblogに吐き出して、少しは楽になったのだろうか。
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ソーシャルネットワークはどこまで真実でどこまでフィクションかわからない。
が、映画の主人公は月9ドラマタイトル風にいえば「大切なことは全てFacebookが教えてくれた」。
裁判中も常にFacebpokをチェックしている姿は孤独だった。

ネットで人間関係を築き、ネットで心情を吐露する。
勿論、それもありだ。しかしそれが全てだとしたら寂しすぎる。

blogは表現手段の一つ。
実名付き発言をしたければblog以外ですればよい。
友達にも、家族にでも、また他の手段で。
そう思えばシェルターに入っているようにみえる自分への罪悪感から解放された気がした。

*『ソーシャルネットワーク』で驚いたことが二つある
一つは双子が合成だったこと。
一つは親友を演じている俳優が『「パルナサスの鏡』『Boy A』に出演していたことに後で気づいたことだ。
演技が上手いということだろうか。
ベートーベン・ウィルス』、DVDを貸した三人全員が感染してしまった。
うち一人はかなり重症である。

症状はこうだ。三回も見たのにもかかわらず、ずっと手元に置きたくてDVDを購入。主役のキャラにはまり、演技力にはまり、演技に対するストイックな姿勢にはまり、とうとうファンクラブに入会。頭が切れて男勝りでクールな彼女の信じられない行動に驚く。(尚、彼女は只今、字幕、吹き替えと7回目視聴に突入だとか・・)

60代前半の男性はまさかの感染である。
退職したとはいえ、趣味に勉強、現役の奥さんの代わりに夕食づくりを一手に引き受けている忙しい人だ。
言われるままにDVDを貸したはいいものの、実は少し後悔していた。大体、男性がDVDを借りてまでドラマを見るのだろうか。ましてや18話もある韓ドラだ。ノリで言ったのであって本気ではなかったのではとまで思った。

ところが彼は夢中で見て3日間で見終えたと言うではないか。
男性にドラマの感想を聞くのは初めてだ。
「クラシックが題材なのでドラマに品がある。」
なるほどなるほど。
彼はドラマを見ながら元職場の二人を思い浮かべたと言う。
元部下Aさんは優秀な人なのだが、常に非は他人にあるとする人だった。人の言うことを聞かないので周りも何も言わなくなり(蔭では言うが)孤立していった。年をとり少し変わったが、一度張られたレッテルはなかなかとれない。

元上司Bさんは厳しすぎて周りから煙たられていた。だが自分を鍛えてくれているのだと受け入れられるようになっていくと、Bさんの素晴らしい点がたくさん見えてきた。今ではBさんは仕事というものを教えてくれた人だと感謝していると。
そう言われてみれば、ドラマの主人公の指揮者は二人の性格を兼ね備えているようだ。

私はこの指揮者が夫だったらどうだろう。。と妄想にふけっていたというのに(笑)
縦社会にいる男性の感想は視点が違っていて面白かった。

そして彼は私に一枚のCDを貸してくれた。
尺八演奏家、藤原道山のCDだ。
彼が行ったコンサートで藤原道山が(ドラマで使われた”4分33秒”の作曲者)ジョン・ケージの曲を演奏したからだと言う。
『ベートーベン・ウィルス』を貸して尺八のCDを借りるなんて思いがけない展開だ。
彼からも、ファンクラブに入った彼女からも、きりがないほど考えさせられる素晴らしいドラマを紹介してくれてありがとうと言われ、ちょっぴり鼻高々な私である。

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*”4分33秒”
ドラマでは市民オーケストラを私物化しようとする新市長に抵抗して就任式で演奏した曲。
1楽章33秒、2楽章2分40秒、3楽章1分20秒の計4分33秒。楽章の区切りを示す以外は何もせず(演奏せず無音)退場する。
glee』、6話まで視聴。
ありがちな青春ドラマかと思いきや、出だしは想定外のストリーだった。この”想定外”が私のドラマ”萌え”ポイントだ。gleeクラブの顧問の先生、『ルーキーズ』の佐藤隆太に顔が似ているのに(笑)熱血じゃない。無責任男(最初はね)。コーラスクラブの生徒の勝手な行動が気に入らずふてくされる。生徒の指導はそっちのけで、先生だけでアカペラグループを作ってしまう。

お約束の、ゲイキャラも登場。
ゲイキャラは苦手だったけど、
韓ドラの三角関係と同じく、ゲイはアメドラのマストアイテムと思うことにした。

皆、思いこみ激しい。デフォルメされていておかしい。
いつもより出来のよいダンスと歌に「まるでドラッグ飲んだみたいだ」という先生の台詞に、病んだアメリカ部分も垣間見られるけど、

アメドラ、食わず嫌いだった。
ダンスと歌、見応えがあり、台詞(訳が最高!)が踊っている。堪能しています。

サクサク見られて笑えて元気出ます!
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友人と二人だけの新年会。
いつもは何を食べたか覚えていないほど
おしゃべりに夢中。
だけど今日は特別。
ちょっと豪華。
だからゆっくり味わおうね。

でも、やっぱり話し出すと止まらない。
彼女は感性と直感の全身芸術家。
出てくる言葉のつぶつぶが立っている。

最愛の人を亡くし大泣きした夜、
親友と絶交し大泣きした夜
寝ているのに大笑いした。
家族は唖然。。
話を聞かされ本人もびっくり。。
全く覚えていなかったから・・

そんなことって本当にあるのかな?

でも、彼女はその時<悲しみの向こうに笑いがある>と
悟ったと言う。


<悲しみの向こうに笑いがある>
わかんないけどわかる、わかった気がする
新年会の翌日。。。