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行き先々で『正解』の道標があって
それしか選べないなら
人生はどんなに楽だろう
だけど、どんなに味気ないだろう


いつもいつも『転ばぬ先の杖』が用意されていたら
自分で歩くことを忘れ
それどころか
杖にけつまずいて転ぶかもしれない。

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<香港・九龍公園>
『お一人様』はコンサートで俄然、威力を発揮する。
ずっと気になっていたコンサートがあった。
ネットで調べると翌日だ。どうせSold Outだろうが・・と調べると名古屋公演は奇跡的に席が残っている。某チケットサイトで検索かけてみた。嘘みたい!ブロック指定ができる!ダメ元と一番前のブロックを選ぶ。前から〇列、まるで私を待っているかのように一席だけポツンと残っていた。すぐ予約してセブンイレブンに飛んでいく。コンサート前日の夕方。

BOYZⅡMEN、アメリカ、いや世界を代表するRB界のスーパーヴォーカルグループだ。今年は結成20周年。久々の新作アルバムをひっさげての日本公演だ。

去年も日本公演があったのだが、気づいたときは数席しか残っていなかった。愛知県芸術劇場大ホールの一番後ろなんて豆粒だ。見に行ったらよけいに欲求不満になるというもの。値段が安くなるならともかく・・・

今年のジャパンツアー名古屋公演はセンチュリーホール。
国際会議場でもあるセンチュリーホールは愛知県芸術劇場以上に距離感がある。
1Fの盛り上がりを恨めしく思い、自分のくじ運の悪さを嘆いたのが4年前、3F席のCHEMISTRY
センチュリー記念すべき『おひとり様コンサート』第一回目でした。

それが1Fですよ。それも前から〇列目。ディープなファンの特等席(?!)。新参者ですみません。おひとり様二回目でこんなラッキーなことが待ち受けているとは!

20年一線で活躍しているグループのホール公演だけあって、中高年の姿もチラホラ、なんのなんの一人でも肩身は狭くはない。お隣席の若い女性も一人参加だった。
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これぞthe・コーラス!
美声と美メロ、美ハーモニーに酔いしれてホールを出る。
人の流れに沿って行ったら地下駐車場入り口だった。
CHEMISTRYの時も出口を間違えた。大通りを探して暗闇の川辺を歩き彷徨った悪夢を思い出した。あの時は泣きたいくらい心細かった。
同じ過ちを繰り返すまい。元のところに戻ろうと人の流れに逆らって再びホールへ。念のため守衛さんに聞いて今度は間違いないと歩き出す。しかしホールから徒歩5分のはずの日比野駅になかなか着かない。
夜の街は人通りが少ない。ランニングする人が私の横を走り抜ける。ようやく行き会った通行人に「すみません、地下鉄の駅はどこでしょうか?」
着いた先は西高蔵駅だった。駅のロッカーに荷物を預けたので、地下鉄乗り換えして日比野駅に戻る。このドジさ、笑ってください。

私の方向音痴は夜、極まる。
センチュリーホールは連れがいないと、闇にそびえ立つ要塞だ。

コンサートの感動を語り合える人より、帰り道をナビしてくれる人が欲しいと痛切に思った『おひとり様コンサート』の夜でした。 寒かったぁ~。
プラットホーム
人を見送る
発車のベルがなかなかならず
感動的な別れになりそびれる。

ウォーキング
私は池を右回りに回る
途中、左回りする人と出会う
一周目、「おはようございます」
二周目、双方、視線が泳ぐ。

微妙な空気がたまに流れる日常だ。


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<アンニョン ソウルにて> 
10月
NHK朝ドラ『カーネーション』初回を見た。ぶっとんだ。迫力、カメラワーク、スピード感、どれをとっても従来の朝ドラレベルを超えていた。まるで映画のようだった。
青春のある時期を岸和田で過ごした夫は、ドラマにでてきた「だんじり祭り」を懐かしがっていたが、私はもう見るのをやめようと思った。1話がこんなに完成度が高いと、後は失速して落胆するだろうと勝手に決めつけていたからだ。
だが、予約解除し忘れたのでハードディスクには『カーネーション』がどんどんたまっていった。

11月
たまたまつけたテレビに『カーネーション』がうつった。面白さは1話に負けていなかった。郷愁を誘う音楽も耳に心地よかった。『三丁目の夕日』に似ていると思っていたところ、まさしく同じ作曲家だった(私の耳も捨てたものではないと自画自賛・・)。
それ以来、毎日ドラマを視聴するようになった。

そうなるとまだ見ていない部分が知りたくなってくる。ここでハードディスクにたまった録画の出番だ!消さなくて本当によかった。ほぼ1ヶ月分を一日、朝ドラの”一気見”なんて初めての経験だった。

『カーネーション』のヒロインはもしかして歴代のヒロインの中で一番柄が悪いかもしれないが、私は毎朝、ヒロインと共に泣いて笑っている。

ヒロイン尾野真千子を見出したのは映画監督、河瀬直美だ。河瀬は『萌の朱雀』でカンヌ新人監督賞を受賞している。もっとも私には彼女の映画は芸術的すぎてよくわからない。暗い場面、暗いストリーが眠気を誘う。
河瀬の最大の功績は尾野真千子を発掘したことだ。地元の中学の下駄箱を掃除している尾野をスカウトしたという。一体どれだけ目利きなのだ!尾野はもはや糸子にしか見えない。
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母は晩年、耳が遠くなっていたのだが、大河ドラマと朝ドラだけは欠かさず見ていた。『ゲゲゲの女房』も楽しみにしていた。ところが後続番組の『てっぱん』が始まると、「ドタバタで『ゲゲゲ』とレベルが違う(!?)」と言い、見なくなってしまった。

私は思う。母がもし生きていたら『カーネーション』を見ていただろうかと。ヒロインの口の悪さにびっくりしつつも、どんなことがあってもへこたれないヒロインに、母は自分の好きな言葉「人生はいつも勉強だ」のエールを送っていたに違いない。
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どういうことなのだろう?
要領のよさ
理解の早さ
全体を見通す力
そして・・・・記憶力

記憶力がありさえすれば
新しい単語はすぐ覚えられるし
アレ、ソレ連発しなくていいし
言葉が出てこないために
話を飲みこんでしまう悔しさも
感じなくてもいいし
日頃のうっかりミスも防げる

だけど
記憶力のあり過ぎる人は
それはそれでしんどいらしい
見たこと、聞いたこと
嫌なこと、つらいことも忘れられず
積み重なる記憶の重さに
つぶされそうになるらしい。

そんな不幸を味わうくらいなら
記憶力がなくてよかった
忘却力も悪くない
・・・と負け惜しみ(笑)
一週間に一回、実家にいく
たまった郵便物を取りにいく

ダイレクトメールがたまっている

受取人はもういないけど
名簿の中では

まだ生きている

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