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試験を受けた。去年、惜しくも(?)不合格だったので再挑戦だ。
昨日は試験日和だったのだろうか、会場となった大学では福祉、語学関係、工事関係など四つも試験があった。駅からキャンパスまでの通りには専門学校スタッフが立っていて「解答速報します!」のチラシを配っていた。私も受験対策講座の講師から応援チョコをもらった。
大勢の人が大学の門に入っていき、それぞれの会場となる校舎に飲みこまれていった。

試験は・・・昨年以上に厳しかった。時間が足りなかった。いや、たとえ時間が足りたとしても、いくら考えてもわからない問題ばかりだった。まるで歯が立たなかった。

昨年の反省を生かしてそれなりに勉強してきたはずだった。
携帯、ネット、お茶、新聞、机に向かうとつい手が伸びる(笑)私にはまずはいかに集中できる環境をつくるかが大きな課題であった
夜になるとこっくりこっくり、昼間は家で勉強したくない、できない。だったら早朝にと頑張って早起きして勉強してみた。市や近くの大学の図書館にも通った。もっともあまりに暑かった今年の夏、老朽化した図書館ではさほど冷房が効かず体がだるくてうつぶせになって寝た日もあった。図書館の休館日にはファミレスへ行ってフリードリンクでねばった。去年のノートに付け加えて書いたり、弱点補強ノートを新たに作ったり、重要項目を書き出したり・・・対策講座にもいくつか出席した。台所や車の中では重要語句が録音されているCDを聞いた。数年分の過去問や新たに問題集も解いた。解きっぱなしの去年と違って、間違えたところは再度チェックした。試験直前はお茶とコーヒーを入れた二本の水筒にお弁当持ち込みし、図書館で追い込みした。やれることは全てやったと思う。
お陰で点の知識は線になり面になったような手ごたえがあった。

だが、いかに落とすかというのが試験というものである。
試験実施した最初の頃はある程度、暗記したらとれるような問題を出題しても、回を重ねればより難しくひねった問題を出してくる。たくさんの合格者を出したら試験の権威にもかかわるからだ。

昨年は試験を受けた後、勉強をし足りない気がした。
だが、今年は記憶力の低下と怠け心と闘って(時にはくじけて負けそうになったけど)私なりにちゃんとやったのだ。
この試験は私に合わないのだ。そう思うようにした。
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                                  <博石館の大理石トイレ>

ところで昔、『夢のカルフォルニア』というドラマがあった。覚えてみえる方もおられよう。
堂本剛がこれといって取り柄のない平凡な大学生を演じていた。だが、就職試験に落ちまくり現実の厳しさを知ることになる。落ち込んでいる堂本に、面接の試験官が
「君は試験に落ちて自己否定されたように思うかもしれないけど、そうじゃないんだ。会社が求める人材と君が合わないだけなんだ」と言う。
結局は堂本はその会社に入ることになるのだが・・・
「君は(大して取り柄がないけど)人と人と間にスポンジのように入っていくね」。だからか担当になったのがスポンジ(笑)の営業。春がきて、めでたく社会人となりアパートの外階段を駆け上がる背広姿の堂本剛、バックに流れるのは『夢のカルフォルニア』♪。
冴えない大学生のはずなのに中学生の同級生だった紫崎コウと国中涼子に思われるし、現実逃避した海の家で国中と紫崎と堂本の微妙な関係の三人で働いているし、クドカン(!)が演じる、堂本の兄は世界を放浪して「世界は愛に満ちている!」と叫んでいる変な人だし。リアルなようで妙に現実離れしたところがある変てこなドラマだったのだが、今も残っているのが上司が言った上の二つの言葉だ。

そうなのだ。今、私はこの言葉を噛みしめている。
試験不合格は人格否定されることではない。試験に合わなかっただけなのだ。
といっても我が家の家族ではない。(そういう時もあるが・・・・)
今日のNHK朝ドラの『純と愛』である。

妊娠してしまった兄の恋人に説得(!)してほしいという母親の頼みで無理やり帰郷させられたヒロイン純。
責任を取ろうとせず逃げまわる兄、困ったことがあると娘に頼り切る母、周りに甘えてばかりいるフリーターの弟、そんな末っ子にねだられるままに小遣いを渡す母、父は長男を諭すどころか恋人に手切れ金を渡す。
家族からは修羅場になったのはヒロインのせいだと責められ、兄の恋人にも逆恨みされお金を叩き返される。ヒロインならずとも私も(こんな家族はもうイヤ!)と叫びたくなる。

軽いノリの朝ドラと思っていたが、やはりミタさん脚本家によるドラマである。エゴな家族の描き方がキツイ。朝からこんなシーンを見せられどんより気分が悪い。だが、それも脚本家の想定内なのだろう。
ミタさんのように、家族を徹底的に壊し再生させるのがテーマの一つかもしれない。
同時に脚本家はみんなの期待する「朝ドラ」イメージも叩き壊そうとしている。しかしその代償に従来の朝ドラファンが脱落していることであろう。

数年前、ひどい家族を描いた映画を見た。
憤慨したら知人は「家族が悪いことは悪いとは限らない。親が反面教師となって成長するかもしれない。家族の仲がよくて居心地がよすぎるのは子供にとっていいとばかり言えない。」と言う。怪訝な顔をしたら「仲が良すぎると他人を入れない、排他的になる恐れがある。」。<仲の良いこと=素晴らしいこと>としか考えたことがなかった私は大変驚いた。でも家庭の居心地がよすぎると、子供たちがいい年になってもなかなか家から出られないというのはあるかもしれないと思った。

ヒロイン純の母の目はいつも息子に向いている。『カーネーション』のおかあちゃんのように優しくくるんでくれない。父は『カーネーション』の善作のような愛すべきキャラではない。善作は娘に厳しく接していたが一本筋が通っていて心底では娘の理解者であった。
だが、純がいくら(もうイヤ)と言っても家族とは縁は切れない。それが家族。どうしようもない家族でも家族だからだ。

純はこのどうしようもない家族と闘ってどう成長していくのだろうか。異色作『純と愛』の見どころはどうやらストーカー「愛」ばかりではないようだ。
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                                 <博石館にて 大理石の椅子>
NHK連続ドラマが始まった。
毎日見ているのだが、これは本当にNHKの朝ドラ?と変な感じがする。

カーネーション』のヒロイン不倫で驚いたのはついこの間の話だが、『純と愛』はそれどころでない。
「エッチ」「う〇ち」。NHKにはふさわしからぬ台詞がばんばん出てくる。恋人を妊娠させたヒロイン兄、中絶強要とも暗にとれる展開は朝にはヘビー過ぎる。そのくせ漫画チックな軽いノリのドタバタ。まるで民放のドラマを見ているようだ。

純と将来、絡むであろう愛(愛と書いて「いとし」と読む(笑))のキャラ設定もチープだ。
人の本心が見えるとは、オダギリジョーの『サトラレ』の変形バージョンとしか思えない。
一枚ずつ剥いで登場人物の本心をあらわにして描くのが脚本家のお仕事。
それを超能力で一言で片づけるなんて手抜きもいいところ。

そう、手抜きと言えば記憶喪失。記憶喪失と言えば『冬のソナタ』。記憶を失ったのに立派に設計士の仕事をこなす(笑)ペヨンジュン。記憶喪失を使えば何でもありのストリーとなる。その上、新しい記憶が植えつけられるなんて今、思えば安直な脚本なのにどうしてはまったのだろう、忘れたい過去です(笑)。
人の気持ちを読むサイコな才能と記憶喪失はドラマの禁じ手だ。
そう思うのではあるが、時計代わりマイルド味の『ザ・朝ドラ』には全然そそられない私はこの変な朝ドラがどこにいくか興味がある。
ストーカー(?)愛も気になり、とりあえずチャンネルを合わせる午前8時です。
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*ところで、ヒロインが叫ぶ「おじい!」が高嶋政伸の「姉さん!事件です」(『ホテル』)を思い出すのは私だけでしょうか?
我が家の近くに、わりと大きな公園がある。
夏場は朝、ウォーキングしていたが、この頃はめっきり涼しくなってきたので夕方に歩く。

先日もいつものように歩いていると・・・・どこからか弦楽器の音色が聞こえてきた。
学生さんのオケかブラスバンドのパート練習かと思ったが、のびやかな音色。違う、これは素人ではない。
ヴァイオリンにも聞こえるけどちょっと違う。音がする方に近づいていくと、音楽がやんだ。
ベンチに座っていた男性が楽器をしまいかけているところだった。
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「もう演奏しないのですか」というとしまいかけの楽器を出してくれて「せっかくだから演奏しましょうか」。
願ったりかなったりだ。(やったぁ~!) でもとりあえず口では(笑)「いいんですかぁ?」
「じゃあ、シューベルトの子守歌を」と弾いてくれた。

以前、素人グループによる二胡演奏を聞いたことがある。哀愁はあるが安っぽい音のように感じたので、目の前の二胡が奏でる素晴らしい音楽にびっくりした。

彼は近くで二胡の先生をしていると言った。道理でうまいはずだ。
昔はバンドを組んでギターを弾いていたが、二胡の魅力にすっかりはまり習い始めて3年、今では先生をしていると言う。弦楽器をしていた人は上達が早いらしい。ヴァイオリンを弾く人の中には1年で先生になった人もいるとか。

先生をしているだけあって、かいつまんで二胡を説明してくれた。
二胡は伝統中国音楽だけでなく、西洋音楽やポップスも演奏できる奥の深~い楽器らしい。「二胡は動物の鳴き声も得意なんですよ」と言って二本の弦を使って狼、鶏などの鳴き声を巧みに出す。
それらしく聞こえてきた。


秋の黄昏、うろこ雲、澄み切った空気の中で聞く音楽もいいものですね♪
「診察券を作りますので、ここに名前と住所、連絡先を書いてくださいね。」
ここは大型商業施設の一角だ。

娘がまだ幼かった頃、父と母が北海道土産にと娘にオルゴール人形をくれた。
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オルゴール人形はずっと娘の本棚に置いてある。
時がたつにつれ埃をかぶり、あることさえも忘れられていた。

娘の部屋に入った。
オルゴール人形がふと目に留まった。手に取ってネジをまわしてみた。
ところが音が出ない。
音が出ないオルゴールは手をもぎとられた人形のようだ。
そうだ!あの人に聞いてみよう。あの人なら何とかしてくれるかもしれない。
あの人とはウォーキングで知り合ったご近所の男性だ。
ボランティアでおもちゃの修理をしていると言っていたのを思い出した。

教えてもらった日にオルゴールを持って行った。
『おもちゃ病院』はイベント会場にあった。
どこにいるかなぁと彼を探す。あ、いた!いた!
受付で彼に診察券を作ってもらう。
症状を説明し、入院預かり書をもらった。
診察と治療は無料だが、部品交換が必要な時は実費を払うシステムらしい。
治療が終わったら電話連絡してくれると言う。

おもちゃ病院のお医者さんは退職したくらいの年代のオジサマ達だった。
元技術者とか元先生とか・・・?何のお仕事についていたかわかならないけど
皆さん、プラモデルに夢中になっている少年のようだった。
目を輝かして、イキイキきびきびと動き、預かったおもちゃを治療していた。

その日のうちに電話があった。
日帰り入院ですんだオルゴールが奏でるメロディーは
サザンの『真夏の果実』。
♪四六時中も好きと言って 夢の中へ連れて行って♪

父と母がサザンを好きだったか今となっては知る由もないけど・・
オルゴール人形は何度も何度も繰り返し歌っている。
ある人から言われた。
「あなたは『語る』人?」
そっかぁあ。この人は『語る人』が嫌いなんだね。
相手お構いなしに自分だけが熱くなって語る人。
きっとそんな人にヘキヘキしていたのだろう。
もう少しで『語り』そうになっていた私は、思わず言葉を引っ込めた。

よかったよ。blogがあって。
興味ない人は適当にスルーしてもらえるから・・・

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<紫峰人形美術館>
昨晩、夫から電話があった。
「電車が不通になったので駅まで迎えに来てほしい」
「ええ!この雨の中を?!タクシーは?」
・・・・
再度、電話がかかってきた。
タクシーは見当たらなかったらしい。
「ホテルに泊まる」とも言っていたが、迎えにきてもらいたそうな口ぶりだ。結局、迎えに行くことになった。私は運転が得意ではない。夜の運転は特に苦手。日頃、夜遅くのお迎えに悪顔している罪滅ぼしもあった。

でもすぐ後悔することになる。
いつもなら車で15分くらいの距離なので私は事態を甘く見ていた。
雨は激しく降っていたが、家の周りはまだよかった。橋を渡ったところからだ。道路は冠水している。どんどん水かさは増えてきている。ニュースでは見るが実際には見たことがない。
水がエンジンに入ってか立ち往生している車もいる。左車線を走らなければいけないところだが、車線を無視して少しでも水が少ないところと走る。こわい。さすがにこの嵐の中を走っている車は少ない。ハンドルを取られないようにしてトロトロ運転する。こんな嵐の中に迎えにこさす夫に腹がたってきた。信号待ちのとき電話するが通じない。行くしかない。泣けてきた。
死ぬ思いで運転してやっと夫の待っている場所に着いた。悪態をつき(!)運転を変わってもらう。
「そっちの方向はもうダメ」と私は叫ぶ。違う道を走りかけるが、誘導棒を持った人が立っているのが目に入る。消防署(?)の人か。棒を横に振ってこれ以上、進んではダメだという合図をする。見れば膝まで水につかっている。元の道を戻って違う道を探すが、周辺の道路はどこも冠水している。

結局、Uターンして駅前のホテルに行く。このあたりではちょっといいホテルだ。探せばもっと安いビジネスホテルもあるのだが、車を動かすのはもう危険だ。
部屋は空いていた。取るものもとりあえず飛び出してきたので、普段着もいいところの自分の恰好が恥ずかしい。スッピン、ズッグにズタ袋。背広姿の夫がチェックインするのをフロントから少し離れたところで待つ。
怖かった。あんなに水がこわいとは。肩に力を入れて運転したので体中ガチガチだ。疲れた。
部屋に入ってすぐベッドにもぐった。

嵐のホテルは快適だった。死んだようにぐっすり眠った。
雨戸がなくても雨音は聞こえない。強い風でも窓は揺れなかった

夜が明けた。カーテンを開ける。空が真っ赤に染まっている。きれいだ。
昨日の嵐は嘘のようだ。
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<ホテルの窓から見た朝焼け>

テレビ―をつける。
「流されそうになった妻を助けようとして夫が亡くなった」というニュースが流れていた。

昨日は私の誕生日。嵐の誕生日だった(^_^;)


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「お母さんの誕生日だから、バターケーキ、注文しておいて。」と娘。なんかおかしくないですか?(笑)
(まぁ、娘が来たのが一週間前でよかったけど)