<   2013年 11月 ( 18 )   > この月の画像一覧

私の街にはブラジル人が多く住む。
そのため『セントラルステーション』が何度も上映される。
いつか見なければと思っていたところ、友人が貸してくれた「イチオシ」DVDの中にあった。
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女性のキャラが個性的、アクが強い!
日本に働きに来ているブラジル人にこの映画が愛されるのはなぜだろう。。
ロードムービーにブラジルへの郷愁を誘われるのだろうか。
母を亡くし父を探す少年に、家族や友人と別れて暮らす自分の姿を投影させるのだろうか。


ドーラは男性のように低い声、嘘つきでがさつ。教師を辞め代筆屋で稼いでいるが、請け負った手紙は投函せず、友人とこけにして捨ててしまう。
夫に手紙を出して欲しいとドーラに頼んだ女性と息子ジョズエ。ジョズエは目の前で母を交通事故で亡くす。行きがかり上、ドーラはジョズエと父探しに出る。途中、何度もジョズエを置き去りしようとするが・・・

現代が舞台(1998年制作)、ドーラの仕事は代筆屋だ。リオの駅で店を構えるドーラに次から次へとお客がやってくる。恋人への愛の告白、離れた暮らす家族、神様への感謝・・人々はドーラに心のうちを吐き出す。

識字教育の第一人者パウロはブラジル人である。文字で社会に参加しようという運動は広がったが、まだまだ文字を読めない人も多いのだろう。
ブラジルといえばストリートチルドレン問題だ。
誘拐⇒人身売買、臓器買収。闇夜で生きる子供たちに文字を学ぶ環境は難しいだろう。

日本はいえば
世界的に見ても驚異的な識字率の国である。ほぼ100パーセント。
ひらがな、カタカナ、漢字の三種類の文字を使う世界的にも類を見ない文字環境のもとでだ。文字教育を受けることができる我々は幸せだ。

この映画が識字率なんかテーマじゃないとわかっている。
だけど文字が、単にツールとしてだけで終わるのか、書き手読み手の気持ちを伝えるものとなるのか、文字を使いこなす我々次第である。
ドーラは今まで飯のタネとしての代筆屋だった。込められた気持ちもスルーしていた。
だがジョズエと日々を共にした今、もう文字は飯のタネじゃない。
ドーラはジョズエに手紙を書く。ジョズエが文字を読めないとわかっていても。
境内で「ご祈祷済み」の銀杏を買った。
さて、銀杏はどう食べるのだったか・・・

父がペンチで殻を割り、
母がフライパンで炒る。
光景が蘇った。
母はお玉の背で転しながら私に言った。
「ほら!こうやってやると上手くいくでしょ?」
母は炒った銀杏を
松葉に刺したり、茶碗蒸しに入れていた。
だけどその頃の私は
銀杏は苦いだけで
好きではなかった。


銀杏をペンチで殻を割る。
フライパンで炒る。
皮が焦げ、少しずつ剥けてきて
エメラルドグリーンの実があらわれた。
熱々を一つ頬張った。
もちもちしていて美味しい。
苦味が程よく効いている
大人の味だった。

私はもうあの頃の母の年だ。

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金閣寺に行った。
英語、韓国語、中国語のおみくじが置いてあった。
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<裏に日本語訳つき>

試しに英語おみくじに100円玉を入れた。
チャリンと音がしておみくじが出てきた。
”Fairly Good”
裏を見れば『末吉』だった。

日曜日にお寺に行った。
紅葉まつり開催中。
お汁粉を頼んだら、おみくじがお盆に載っていた。
『小吉』だった。

『末吉』より悪い内容に思え
頼みもしないのに
おみくじを持ってきた
お坊さんに腹がたった

境内出口におみくじがあった。
リベンジだ!
受付の人に100円渡し
おみくじを木箱から引く。
またしても『小吉』だった。

ひいてもひいても
格上げにならないおみくじに
八つ当たりする
罰当たりな自分。

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Eさんは歌が嫌い
歌うのも聞くのも嫌い
でも、クリスチャンのEさん
礼拝の賛美歌は?
「・・・・」
口パクかもしれない。

Eさんは英語の国の人。
だけど
8桁の数字だって難なく読めてしまう
漢字の国の人でさえ手こずっているのに。

「学生時代は数学が一番だったんだ」
はにかみながらも少し得意げ。
そんなEさんのたった一つ好きな曲。
Eテレの『2355』のテーマソング。

『2355』は23時55分に始まる。
日が変わるまで5分間の番組に
ポエムが数列のようにつまっている。

介護のお仕事で
夜遅く帰宅するEさん
『2355』で疲れを癒しているのかな。

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<NHK公式より>
それはお土産選び。
もう二度と来れないかもしれない旅先、"迷うなら買おう”。
しかし、持って帰るには重いかな、かさばるかも、日本で使えるかなと迷い始めるともうダメ。もう少し考えて欲しいと思ったら後で寄ろうと思うのだが、後になると疲れている。大抵の場合は寄らない。それで「ああ、買えばよかった。(日本で買うことを思えば)大した金額じゃなかったのに」といつも後悔するのだった。

タイのウィークエンドマーケットでもそうだった。
ガラス製のヤモリのペンダントが売っていた。クリアな緑色がきれいだった。大量生産品でないアートなかんじがよい。日本円で1.000円もしなかったと思う。
娘に買ってやろうかと思って夫に聞いた。夫の趣味に合わなかったのだろう。「もう少し考えて後で寄ったら」と言った。
マーケットを見て歩いた。やっぱりさっきのペンダントを買おう!そう思い先ほどの店に戻ろうとした。だが迷い込んだら最後。ここではないと戻っては引き返す、何度、繰り返しただろう。とうとう店が見つからずあきらめた。
ヤモリはアジアでは家を守る幸福の印だという。
実際、買ってきても娘はあまり身につけなかったかもしれない。でも買えなかったヤモリのペンダントは私の記憶の中で今もキラキラと輝いている。

友人とショッピングモールに行く。
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インドの女性は大きなショールをよく羽織っている。
最近は日本もマフラーよりショールが流行っているのか、ショール売り場の面積が大きくなっている。だがインドの品揃えには到底かなわない。
壁面いっぱいにズラ~っと陳列されているショールは壮観だ。
無地、刺繍、柄物・・・。いいものは値段もそれなりに高い。それでも日本で買うより安いのだろう。でもあまりにありすぎて選べない。インドで一枚くらいショールが買いたいと思ったが、結局、買えなかった。
日本に戻ってから地元の馴染みのお店でショールを買った。選んだショールは『Made In India』だった。

ショッピングモールには他に二点、気になるものがあったが、かさばると思い直しやっぱり買うのをやめた。


あの時どうして買わなかったのだろう。荷物なんていっときのことだったのに・・・とインドから帰ってしばらくは頭の中でそればっか(笑)・・・の私はマティリアルガールだ。
そうだ!ラッキーなことに友人のご主人がまだインドにみえる。厚かましいと思ったが、友人を通してご主人に頼んで買ってもらった。
即決力がなかったために買いそこなったお土産は、もうすぐご主人のスーツケースに入ってやってくる。

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<お店のインテリア>
ポイントサービスもせちがらくなった。無期限だったシネコンのポイントが6ケ月で消失するようになる、と親切にも携帯とPCにお知らせメールがきた。期限は11月末。
貯まったポイントで『そして父になる』のチケットを引換えた。最終上映週だった。
今の時代に子供取り違えがあるのだろうか、そう思ったが、たまには話題作もおさえるものだと見ることにした。

淡々としすぎで物足りなかった。父親の視点から見た「血」と「情」に揺れる2家族・・・
看護師の怨恨からの取り違えという設定からして現実離れしている。感情移入しにくい。
連れ子と折り合いが悪かったから取り違えたですって?でも今は連れ子とうまくやっていてお母さんを守ってくれる。事件の発端となった動機からして甘い描き方。

これが韓国映画だったらと思った。情と血は韓国が得意とするテーマ。
これでもか、これでもかと描くはず。
看護師に対しての怒りはあんなものですまないだろう。事務的な病院の対応に乱闘になるかもしれない。親たちはむなしさとやるせなさともっと慟哭するだろう。傷ついた子供たちはもっと荒れただろう。
子供を交換したら学校、近所の目も好奇に満ちたものになると容易に想像できる。だがそんな描写は一切なし。
血だと血だというわりには両方の少年に「似ている」描写まるでなし。せめて一箇所でも「はっ」となるシーンがあれば・・・
両方の家族交流も家族ごっこのようだし・・・
尾野真千子が向こうの母親と携帯でまるで昔からのママ友のように明るいノリで話しているのも違和感だ。
ああ、きれいに描きすぎてもやもやする。
ラストはあいまいさを残していた。
これもフランス的で評価を受けた理由だろうか。
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(C)2013「そして父になる」製作委員会

「甘い映画だった」と映画好きの友達に話したら『もうひとりの息子』という上映中の映画を教えてくれた。出生時に取り違えられたパレスチナとイスラエルの子供。事実が明らかになった時、家族はどうするか・・・というあらすじ。
それではシリアス過ぎます。
「ゴールデントライアングルって知っている?」と友人が聞く。
「タイやミャンマーあたりの麻薬密造地帯でしょ?で、それが何か???」と私。
「そうじゃなくって、インドの三大観光地。デリーにジャイプールにアグラのこと」

インドに行くにあたって、友人がいろいろプランを練ってくれる。
ジャイプールをどの日程に入れるかで頭を悩ましているらしい。
聞けばジャイプールは車で6時間、混んでいればそれ以上かかると言う。
しかも午前中、象さんタクシーに乗るにはジャイプールで泊まらないといけない、あれをこうするとこれがダメでとか・・・
インドの事情がわからないのでお任せするしかないのだが、わずかな日程で車移動が多いのは、時間が勿体ない気がする。それに観光地巡りだけでは普通のツアーと同じだ。

「じゃあ、ジャイプールは諦めて・・・ボリウッドテーマパークが近くにあるけど、そこはどう?でもすごくマニアックだけど。」と友人。
私は二つ返事で「いい、いい。そこがいい。マニアック大好き!名所はタージマハールさえ行けたら満足。ボリウッドテーマパーク行きた~い。」となって決定したボリウッドテーマパーク行きだった。

友人によるとテーマパークにはミュージカル劇場や映画館、ショッピングセンターやレストランもあるとのこと。ミュージカルを見たいと言う私の希望で、友人のご主人がチケットを予約してくれることになった。
友人はせっかくだから現代劇、古典劇、両方見ようと提案する。映画でさえ何十年の間、二本立てを見たことがないが、今度いつインドに行けるかわからない。
二本見ることになった。

今回の旅行タイトルが決定した。旅行会社の広告ふうにいうと(笑)
「友達と行くインド、迫力のボリウッドミュージカルと白亜に輝く世界遺産タージマハール」である。

テーマパークは全天候型であった。
全天候型施設とはお台場のビーナスフォートとか、マカオのホテルヴェネチアンとか、天井が空の色に塗ってあるアレである。両方とも行ったことはないが、いつまでも真っ青な空なので今、何時なのかわからなくなる空間だ。入場料を払って中に入る。
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開演までインド民芸品ショップをひやかして、いよいよ一回目のミュージカル鑑賞。
『JHUMROO』
あらすじ:広告代理店に勤めるBholaは父親と住んでいる。彼には夢が二つあった。一つは歌手になること、だが歌の才能と思っている父親は反対している。
もう一つは同僚のMeenaに愛を告白することだった。
Bholaは歌のチャンピョン大会に出場する。果たして・・・
・・・公式あらすじを前夜、頭に入れておいた。

ミュージカルはヒンズー語、日本語はおろか英語のイヤホンもない。
ステージど真ん中、総本革張り、ふかふかのスペシャルシート、座り心地が素晴らしい。セレブ気分で鑑賞する。
明らかに音痴なBholaが雷にうたれたように電流が走ると美声になり、また電流で音痴となる、そんな場面が繰り返された。言葉はわからなくてもそのくらいはわかる。
客席には家族連れも目立つ。
ラストは出演者が客席に降りてきて踊りに誘う。手を差し出されると恥ずかしいなと身を固くしていたが(笑)、そんな心配は全然なく私の横を通り過ぎていった。

フードコートで食事をして夜の劇に備える。
開演を待つお客には昼には見かけなかったサリー姿の女性もチラホラ。スペインからとおぼしき団体客も何列か陣取っている。そのためだろう。今度こそ日本語で聞けそうと期待していたイヤホンが全部出はらっていた。またしてもチンプンカンプン、ヒンズー語で鑑賞する。人気演目だけあって見渡せばほとんど満席である。

『ZANGOORA』
あらすじ:王子として生まれたザングーラは父親の暗殺で敵から身を隠すため、ジプシーの家族に預けられ成人をする。その自分の出生に気づき、父を暗殺した相手と出会う、そのとき彼は・・・

インド初のオリジナルミュージカル劇。
左右に巨大スクリーンをもうけ映像が映し出される。三面いっぱい使った立体的なステージ。豪華できらびやかな衣装、スピードと迫力がある生の群舞に度肝を抜かれる。目まぐるしくかわるセットに息をつくひまもない。これは凄い!
言葉がわからなくても感動ものの一大エンターテイメントだった。
インド、本気で勝負しています!

映画とはまた違った迫力の舞台のボリウッドミュージカル。見ごたえある舞台にもうこれで日本に帰ってもいい、と思うくらい堪能したインド到着二日目の夜だった。
コートの空はまだ真っ青だったけど、外はすっかり夜の帳が降りていた。
「お客様のお名前はありませんよ」「再確認のメールがいったかと思いませんが・・・」
そんなものはこない。青ざめる。
夏に夫と行った『落語家と行くなにわクルーズ』がとてもよかったので、今度は友達を誘った。
生野区のコリアンタウン探訪と抱合せ。日帰りプチ大阪旅行だった。
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クルーズは1ケ月前にネットで予約し、すぐ返事がきた。
乗船窓口で、プリントアウトした予約票を見せた。「すみません。お名前はありません。空きがあればご案内できるのですが、あいにく1名しか余裕がありません。」
「そこをなんとか」とダメモトで粘ったがダメなものはダメだ。確かに船で定員オーバーはまずかろう。「でもジャズクルーズなら幸いにも空きがあります。」
仕方がない。それで手をうとうか。
コリアンタウンで急いでランチをすませ、ここまで来たのだから。
それに『道頓堀ジャズクルーズ』はNHKの『あさイチ』<JAPAなび>で紹介していた。一度、乗りたいと思っていたから、いい機会かもと思い直した。2時半出航。長くなった待ち時間に向かいのリバーサイドカフェでお茶する。

その日は暖かかったといえ、やはり11月。午後の川の風は冷たい。
『ジャズクルーズ』は時間も短く値段も安い。船も『なにわクルーズ』より小さくて屋根がない。楽団員4名に客は私たち3名+1名。ほとんど貸切状態だ。三人がけ赤いソファに一人ずつ座る。
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楽団員とのお見合いを避けて後ろに座ったから、前にがらんと席があいた。
聞き慣れたジャズナンバーに一生懸命、手拍子する。行き交う船や川沿いの人たちは音楽演奏に喜んでこちらに手を降ってくれるが、こちらは何せん4名。盛り上がりに欠ける。
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<ジャズクルーズを眺める橋の上の人たち>

友達に「ごめんね、私のチョンボで」とあやる。友達は「いろいろあるのが旅だから」となぐさめてくれた。でも私は内心「ちゃんと予約したのに~」と納得できない。窓口でもっと粘って乗船名簿を見せてもらったらよかったのだろうか。名前の見間違えという可能性もある。
翌朝、予約票を再確認。「ご予約が確定致しました」と書いてある。何日前に再確認メールを送りますとどこにも書いてない。すぐ友人に電話した。「ねぇ、これって抗議レベルだと思わない?」友人は「大阪はケンチャナヨ(韓国語で「構わないよ」)精神なんじゃないの?」「そっかぁ。ケンチャナヨがいいときも悪い時もあるね」「抗議するなら電話より証拠の残るメールがいい」と言われた。
パソコンの前でさあ、どうメールを書こうかと予約票を再び見れば・・・・
アチャー!!!!!
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おとな 0人 1名様 3,000円(税込)
こども 0人 1名様 1,000円(税込)
幼児  0人 無料
その他 お弁当 0個 0円
総合計金額      0円
「0人0円予約」
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人数タブがうまく作動しなかったのか。
ネット予約の落とし穴。0円予約でもシステム上では予約確定。
予約票を確認しなかった私のウッカリ、大失敗。そりゃあ、乗客名簿に載っていないはず。
このところの悪天候が嘘のような珍しく秋晴れで「曇り女」返上と、はしゃいでいたらこの始末。場合によってはクレーマーになっちゃうぞとパソコンの前で拳を上げていたのに(笑)すみません、私が100%悪いです007.gif
窓口のお兄さんは0円予約した私に恥をかかせまいとして「再確認メールがいったはず」と言ってくれたのかもしれない。ま、それはないか。
とにかく
『気をつけよう!ネット予約の落とし穴。届いた予約票は確認して』。
「すっごいじゃないですか、日本の製品、使う人の気持ちになって考えてくれる」。私「そうですかぁ。(そんなにほめられることないけど)」「ほら、あられの袋にある三角の切り込み、あれ見たとき感激しちゃって」と日本で暮らす韓国女性が言う。
当たり前すぎる三角の切れ込み。そう言われれば外国のお菓子に切込を見かけたことがない。

そんな話を別の韓国人女性にした。
「日本のサービスは普通ではないと外に出て気づく」と言う。
例えばタクシー、近づけばスーっとドアが開き、降りると自動的にしまる。
たまに自分で閉めようとすると「そのままにしといてください」と言われる。
だから韓国でもタクシーのドアを開けっ放しにして降りてしまう失敗する、と彼女は話す。

日本のサービスは「おもてなし」精神からきている。
商品もサービス精神から開発し、これが日本の産業を支えている。
いわばサービス特化の『ガラパコス』化。
でも慣れすぎると、手や足が退化してしまうかもしれないと思った。
友達が「毎日、カレーでも大丈夫?」と聞いてきた。
もちろん答えはYes。
せっかくインドに来たのだから、本場のカレーを食べなくては勿体ない。
一日少なくとも一回はカレーを食べた。友達がチョイスしてくれたカレーはどれも美味しかった。
お気に入りカレーが二つできた。

一つは赤いカレー、トマトのカレーだ。
我が家ではカレーが少し残ると、トマトの水煮缶を入れカレー味のトマトシチューを作る。トマトカレーはそんな残り物料理とは違って、トマトの味が生きているカレー。それほど辛くなくまろやかな味だ。
イタリア料理店にも連れて行ってもらったのだが、ピザのトマトソースがフレッシュでとても美味しかった。トマトソースに感激したのは初めてだ。瓶や缶でなく生のトマトから作ったのであろう。トマトも日本のと違うのだと思う。
もう一つはパニールカレーだ。パニールとはインドのカッテージチーズのことだ。ぱっと見は豆腐のよう。優しい味でスパイシーなカレーを引き立てていた。
(パニールは家で作れそうだ)と食いしん坊センサーが働いた。

帰国してから本を参考にパニールを3回作った。
作り方は思いのほか、簡単だった。牛乳1リットル、塩小さじ1/4、レモン汁大さじ2を沸騰させて分離したものをこして固める。出る水分はホエイである。
牛乳1リットルをもてあます時があるので、パニール作りは牛乳を無駄にしない点でも気に入った。できたパニールは薄くスライスしてワインと一緒に味わってもよし、サラダに入れてよし、もちろんカレーにと淡白な味なので応用がききそうだ。
最初は国産レモンを入れていたが、レモン汁大さじ2杯とろうとするとレモン1個使う。国産レモン1個100円ほどする。高い。
二回目は冷蔵庫にあったゆずの絞り汁で作った。パニールの味は変わらない。
では、もっと経済的にと、大胆にも酢を入れた。パニールの味はそのままだった。
大量にできるホエイは、カレーやスープに入れると格段と味がアップした。パンにも使ってみた。しっとりとしたパンとなった。

インドにはパニール以外にも、ほうれん草カレー、豆カレー、卵カレーなど豊富なベジタリアンメニューがある。インドは野菜好きにとってパラダイスである。
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<カレースパイスが入った缶>