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「今でしょ!」は去年の流行語。でも、「今」って一体いつ?
「今の電車」は今、乗っている電車ではない。降りたばかりの電車か、目の前を通り過ぎた電車。
この「今」はちょっと前の「さっき」、つまり過去。「今、来るよ」の「今」は「これからすぐ」の未来。
過去の今に、今の今に、未来の今。今がこんなにあるなんて、今、気づきました。001.gif
「のに」を教えた。練習として「暇なのに」の続きを学生に書いてもらう。
「暇なのに、勉強したくない。」うん、これはOK。私もよくわかる。この気持ち。
次に「暇なのに、勉強する。」
う~ん、文法的には間違っていないが、意味がおかしい。「のに」の意味がまだ理解できていないのかなと思い×をつけようとしたが、念のために同僚に聞いてみた。
「あ、それ子供と同じ発想ね」と四人の子供の母の彼女は言う。
(暇な時間は勉強する時間ではない)という前提で生まれる文だと説明してくれた。

意味が通じない作文があったら、後で「どうしてこう書いたの?」
と彼女は学生に聞くと言う。
聞いていくと文化や考え方の違いがわかってくるらしい。
なるほど。まだまだです。私。
授業中、いつも賑やかなスリランカの学生たち。今日は一段とおしゃべりの声が高い。
後ろの席を向いて、四人でずっと話している。
何度、注意してもやめない。
いつもは優しい(?)私も、つい声を荒げる。
「一体、どうしたんですか。おしゃべりは授業が終わってからにしてください」。
すると一人の学生がスマホを見せ「スリランカで大統領選挙があったんです。」
「今、開票の途中で・・・。新しい大統領になりそうなんです」(まだ彼らは来日半年なので、彼らの話を総合して)「新しい大統領はムスリムの人たちが推しています」「スリランカにはイスラムの人が多いの?」と流れで質問する。「多くないですけど、力があるので・・」「で、あなたたちは日本から選挙できるの?」「できません。でもスリランカがこれからどうなるか心配で。」
母国を憂いている彼らに感心するが、「わかりました。でも続きはあとにしてね」

でも、私は考える。日本の学生が留学するとする。彼らは異国の地で、総選挙の行方を同胞と熱く語るだろうか。自民党が政権とろうが、民主党になろうが大して変わらない、そう思うのではないか。いや、総選挙の日さえ頭にない学生も多かろう。
留学生のことは言えない。この間の選挙の投票率は国民の関心の低さを表している!

スリランカの政治は生活に密着している。ムスリムが支持する候補者が政権を握れば、生活がガラっと変わる。極端に言えば命にかかわるかもしれないのだ。

裏を返せば、日本は平和ということ。

休み時間、また別のスリランカの学生たちが集まり、スマホ片手に熱くしゃべっていた。