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友達に誘われて『ヘルプ』を見た。

ヘルプ』は1960年代のアメリカを舞台にした映画だ。一人の若い女性が黒人メイドの声を集めた本を出版し、引き起こす波紋。
重いテーマのはずなのに韓国映画顔負けの下(トイレ)ネタ笑いもあって意外にも軽い。あとでディズニー制作と知り納得したのだが、黒人大統領が誕生し二期目を迎えようかとする今なぜ、この映画が作られたのだろうかと違和感が残った。

答えはNewsweekにあった。
Newsweekはバックカバー以上のものを提供してくれる。
オバマが大統領になっても人種問題にはほとんど改善が見られない、それどころか更に亀裂が深まったのではないかと人々は考えている。オバマが人種問題に関して述べる言葉は、政治の対立構造をバックにより新たなより複雑な亀裂を生みだしている。
それは人種差別が大きな問題だと考える黒人は60%、しかし白人は19%という数字に裏打ちされている。数字の差は差別を実際に体験した者と意識しない者との差とも言える。

黒人差別意識は今や多くの外国人が住むようになった日本にもある。
知り合いのお嬢さんがアフリカ出身の青年と結婚し、赤ちゃんが産まれた。
「お孫さん、思ったより黒くなくてよかったね」と周りの人の何気ない一言に傷つくと彼女は言う。
私はどうだろう?赤ちゃんを見て言わない、言わないにしても言葉を飲みこまない自信はない。

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(C)2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
アメリカンアイドル シーズン10の戦いが白熱してきた。

トップ24
人間的に応援したくても、スター性や実力を考えて審査結果を一人一人に告げなくてはいけない。その重圧に耐えかねて審査員であるジェニファー・ロペスは「もうできない」と泣き出し、一時中断する。とにかく全米10万人以上の応募者から24人が選ばれた。

トップ13
ここからがアメリカンアイドル本領発揮。選ぶのは審査員<<視聴者だ。
ネットや電話投票で男子5名、女子5名が選ばれる。審査員特別枠で+3名でトップ13

トップ10
夏の全米ツアーに行けるのはトップ10だ。全米40数カ所を回る。CDも出るので実質的なメジャーデビューだ。候補者はまずはトップ10に入ることを目標とする。
トップ13から私たちは毎週、一人ずつ落ちる過酷な戦いを固唾を飲んで見ることになる。
日本とアメリカ放送の時差は数日。ネタバレ見たいのを必死で我慢。予選の時は?の人がいたが、さすがにここまでくると歌が上手い。毎回、No1が変わるので一体、誰が優勝するか予想がつかない。

観客とステージが一体になった瞬間はこちらまで伝わってくる。先日は審査員の一人であるスティーブン・タイラーが何とステージまでかけ上りハグ。もう一人の審査員も言う。「どこか悪いとこあったか?」「No!ゼロだ。パーフェクトだ!」アメリカ人は褒め方もでっかい。

挑戦者達の間には不思議な連帯感が生まれているようだ。彼らはライバルであり、熾烈な戦いを戦い抜いてきた戦友だ。司会者から2~3名ずつ名前を呼ばれステージに登場し、投票結果を待つ。手はお互いに握りしめたり、肩を抱いたりしている。司会者はトリッキーな言い方をするので、名前を呼んだ方がセーフなのか、アウトなのか。語尾まで聞かないとわかならい。

投票獲得数下位(ボトム)3名の名前が告げられる。果たして最下位は誰か?
最下位者はもう一度歌う権利が与えられている。
ここで審査員三人が全員OKを出せば脱落がまぬがれる。

今までに11人まで絞られてきた。ツアーに出られるのは10人。ここで残れるか脱落するかは天と地ほどの差。そう、オリンピックの4位と、メダルをもらえる3位と同じ。人々の記憶に残るはメダル。
最下位はケイシーという20歳の青年だった。(予選時は19歳)
子供たちにキャンプで映像を教えている。髭もじゃの容貌、落ち着いた物腰、受け答えどこをとっても絶対、20歳には見えない。
今回の審査員は個性を尊ぶのか、今までにないタイプの候補者揃い。ベースを奏でて歌う姿はアイドルというよりミュージッシャン。ブルーノートが似合う雰囲気。
その彼が最下位。意外な結果に会場のブーイング。毎回、彼のパフォーマンスを絶賛していた審査員も唖然とした様子。ケイシーのいつもの落ち着き払った態度はどこへやら、手は震え、顔面蒼白だ。しかし、気を取り直し、審査員の前で歌う。ところがものの3分もしないうちに審査員が手を振り、歌をさえぎる。何事が起きたかと会場は騒然とする。ケイシーは呆然と立ちつくす。

審査員は「もうこれ以上、聞く必要はない。」「君の実力は私たちがよく知っている。君を救済する」と。歌がまずいので中断されたとばかり思いこんでいたケイシーは、喜びのあまりステージに座り込む。そして会場にいる両親の顔を見つけ飛んでいく。ステージにいる残りの10人も拍手喝采。次々と彼にハグする。司会者が今年のツアーはこの11人でいくと発表すると、会場は興奮の渦に! しかしながら司会者は今週、落ちる人がいなかった代わりに、来週は2人落ちると付け加えるのを忘れない。それがアメリカンアイドルの掟

前代未聞の、ツアーに行くトップ11が誕生した!
アメリカンアイドルの歴史に残る瞬間だった。

年齢にそぐわない落ち着きと容貌。セクシーな歌い方。だがケイシーはやっぱり20歳の青年だった。トップ10脱落を告げられ、あそこまで震えて取り乱していた人はいなかった。そしてセーフを告げられた時の喜びよう。幼い子供のように両親の胸に飛び込む様。目いっぱいに大人をがんばっていたんだ。私は妙にほっとした。
アメリカンアイドルは進行形で次々とドラマを生み出している。
アメリカンアイドルシーズン10を視聴中。
アメリカ各地で10万人以上の応募者から一次審査を勝ち抜いた327人一同がハリウッドに集まる。
過酷なハリウッド予選の始まりだ。
二日間にわたる『ソロ審査』は10人グループにして一人ずつアカペラで歌う。
半分近く不合格となり168人にとなる。
三日目は地獄の『グループパフォーマンス』。
3人~5人のグループを組み、20の課題曲から一つ選ぶ。アレンジ、振り付けも自分たちで考える。

グループ作りをウォッチングするのは下手なドラマや映画よりエキサイティングだ。
それにしてもグループパフォーマンスとはうまく考えたものだ。さすがオーディション大国アメリカだと唸る。時間が短縮できるだけではない。あたりをつけたグループで、一節うなる。(?)自分の声に合ったハモれるメンバーと曲を、即座に嗅覚で嗅ぎ分けていく。これは歌手に必要な素養の一つではなかろうか。
グループに入るのを拒否され続ける者を見ていると、こちらまで胃がキリキリしてくる。会場で人があっちこっちとうごめいている。くっついたり離れたり繰り返している。

「みんな頑張るだけ無駄。私には勝てない」と言い放ったティファニーは、口が災いしてどこのグループにも入れてもらえない。そりゃそうだろう。そんな人が入ったら、グループを乱し足を引っ張りかねない。メンバー選びは、自分が勝ち進めるかどうかの死活問題だ。断り方もびっくりするほどストレートだ。「入れてもらえない?」「NO」「本気?」「本気だよ」。断られた彼女は「後悔するわよ」。
一人の男性を見つけて上から目線で「私の歌を聴いてもらえばわかるわ」。答えはもちろんNO。
どんどんグループができてくる。人の波も動かなくなってくる。さすがに焦る彼女はマイクを持って「誰か私と組む人いない?」と呼びかけるが、無視される。が、やっと組んでくれる女性が現れる。だが、最低人数は三人だ。どうしてももう一人が見つからず、主催者から特例として二人グループが認められることになった。

あぶれた人は他にもいた。低音が魅力の青年はようやくグループに加わることができたが、彼が加入したため、15歳のぽっちゃり少年が夜中になって追い出された。「音楽の方向性が合わない」と仕切役が冷徹に切る。グループには自然と仕切役ができている。
少年を今更受け入れてくれるグループはどこもいない。泣く泣く少年は棄権しようとするが、地獄に仏、拾ってくれるグループがあった。

背の高い黒人の男性はメンバー加入のチェックが厳しい。自分のイメージする声に合わないとなかなか首を縦にふらない。。ところが突然、自分が他のグループに移ってしまう。彼に去られたグループは勿論、怒り心頭。

できあがったグループは会場のあちこちで練習開始。音の洪水に自分たちの声さえも聞こえない。非常事態でトイレも練習場と化する。

カメラは執拗に出場者を追いかける。
曲はなかなか仕上がらない。自分のパートはうまく歌えない。精神的に追いつめられる。「カメラに耐えられない。家に帰りたい」と泣きだし棄権しようとする者もでてくる始末。結局、この女性はボーイフレンドに励まされ思いとどまる。

カメラは女性二人男性一人のグループも映す。
男性は歌詞も振りも全然頭に入らない様子。女性一人がモトカノというのも事態を深刻化させている。女性からハッパをかけられても、やる気もなく、ふてくされている。

シーズン10から参加資格を年齢15歳からと引き下げた。そのせいで今回はヤングパワーが目立つ。一つの10代グループには強力なママさんがついている。娘や息子たちに細かくダメダシチェックをするので「不公平だ」と他のグループからブーイングだ。
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ハリウッド予選三日目の朝が開けた。
夜中までの練習で皆、フラフラだ。

グループで合格、不合格を決めるかと思ったら、審査単位は個人だった。全員合格するところもあれば、一人、二人しか合格しないところもある。

審査員を持ち上げるパフォーマンスしても実力が伴っていないと不合格だ。しかし歌詞をとちっても、本番に遅刻しても、合格させていたのには驚いた。落とすには惜しい、光る何かがあったのか。シーズン10の新しい審査員の基準は素人の私にはわからないが、人間らしくて好感がもてる。

全アメリカが注目する視聴率トップの国民的”お化け番組”。
プレッシャーとストレスはハンパじゃない。
グダグダになってしまい「私はこんなものじゃないの。もう一度チャンスをちょうだい」と泣き叫ぶ女性。
本番直前で耐えられず棄権する人。
嫌われティファニーの歌はどうだったかというと聞くに耐えないものだった。そんなティファニーに同情して組んだ女性は情に流されやすい人だったのだろう。
ぽっちゃり少年も、彼を追い出した男性も両方とも合格だった。
やる気のない男性は、本番では「歌詞が覚えられないけど自分なりに歌うよ」なんてふざけたアドリブ歌詞で歌って勿論不合格。女性陣は合格。モトカノとヨリを戻す日は永遠にこないだろう。ママに素直なティーングループは全員合格。ママ達は飛び上がって大喜び。将来のステージママ間違いなしだ。

ジェニファー・ロペスやエアロスミスのボーカリストのスティーブン・タイラー達、審査員の表情はくるくる変わる。
ノリノリになってコップを叩いてリズムをとる。音を外すと顔を露骨にしかめ、ボロボロに言う。歌っている最中の審査員の私語もマイクは拾う。「これで15歳とはねぇ。天才的ね」。
観客も同じだ。パフォーマンスが素晴らしいと全員総立ちする。心に感じるままに素直に表情に態度に出すっていいなぁと思う。
シーズン9は途中から見たのでわからなかったが、<アメリカンアイドルの醍醐味は予選にあり>と思えた。この人はどうなるかなと気になる人も出てきた。

グループパフォーマンスが終わると参加者は4つにわけられ、別々の部屋で待機だ。
部屋ごとまとめて合格、不合格が言い渡され100人となった。不合格で人生の終わりだと気落ちしている人達に審査員はハグをして「自分たちも何回もオーディションに落ちたんだ。歌をあきらめないで」と励ます。
4日目は伴奏、コーラスつき、またはアカペラで『個人アピール』だ。
5日目の課題は今回は『ビートルズ』だ。2人~3人組でビートルズの歌を24時間以内にマスターして披露。どんどんハードルは高くなり、振り落とされていく。
しかし、アメリカンアイドルシーズン10はまだまだ4合目くらいだ。

*一部名前を訂正しました
ようやく見に行くことができた。
見るまではと新聞、雑誌記事及びネットのレビューは全てシャットアウトしていた。

スピードがあり面白かったが、ザラザラ感が残った。
アメリカの映画を見ると私は時折ザラザラした感じを受ける。
それが一体何なのかうまく言葉で表せない。
尻切れトンボのようなラストはまだingであることを伺わせた。
そしてネットビジネスとネット社会の怖さを感じた。

ネット社会といえばblogもネット社会の産物だ。
blogはハンドルネームが基本だ。
実名や住所をさらすのは自殺行為に等しい。
ある時、身元を隠して書いているのは卑怯な気がした。
ぬくぬくとシェルターに入っている自分。
シェルターに入って固有名詞をぼかし書いている。
シェルターに入っているくせに、全ては書けないし書きたくないし、その前にどこまで書いたらいいかわからない。


ところで、ずっと楽しみにしていたドラマレビューサイトがあった。
レビューがドラマより面白かった。新しいドラマが始まると彼女のユニークな突っ込みが待ち遠しかった。
掲示板にはドラマ好きが集まり、情報交換の場にもなり賑わっていた。
だが次第にサイトの更新が遅れがちになっていった。
掲示板は相変わらずマニアックなドラマファンの書き込みが続いていたが、コメントへの返事はなかなか書かれなかった。

彼女に何があったのだろう。
面白おかしく書くことに疲れたのではないか?
マニアックなファンへのコメントが苦痛になったのではないか?
ドラマを見るどころでない状況になったのだろうか?
いつしか掲示板は閉鎖され、サイト更新もなくなり、サイトは消えていった。

ある時、偶然、彼女の新しいblogを見つけた。
ハンドルネームは変わっていなかった。
しかしそこにいたのは暗くて孤独な彼女だった。
ドラマに明るく突っ込んでいる彼女ではなかった。

日が経ち、再びドラマ話題が時々アップされるようになった。
そんなある日、なぜドラマサイトを閉鎖したか書いてあった。とても正直に。
そうか、そういうことだったのか。

彼女の孤独と苦しみはまだまだ続いているようだ。
明るく装うことをやめた彼女はblogに吐き出して、少しは楽になったのだろうか。
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ソーシャルネットワークはどこまで真実でどこまでフィクションかわからない。
が、映画の主人公は月9ドラマタイトル風にいえば「大切なことは全てFacebookが教えてくれた」。
裁判中も常にFacebpokをチェックしている姿は孤独だった。

ネットで人間関係を築き、ネットで心情を吐露する。
勿論、それもありだ。しかしそれが全てだとしたら寂しすぎる。

blogは表現手段の一つ。
実名付き発言をしたければblog以外ですればよい。
友達にも、家族にでも、また他の手段で。
そう思えばシェルターに入っているようにみえる自分への罪悪感から解放された気がした。

*『ソーシャルネットワーク』で驚いたことが二つある
一つは双子が合成だったこと。
一つは親友を演じている俳優が『「パルナサスの鏡』『Boy A』に出演していたことに後で気づいたことだ。
演技が上手いということだろうか。
glee』、6話まで視聴。
ありがちな青春ドラマかと思いきや、出だしは想定外のストリーだった。この”想定外”が私のドラマ”萌え”ポイントだ。gleeクラブの顧問の先生、『ルーキーズ』の佐藤隆太に顔が似ているのに(笑)熱血じゃない。無責任男(最初はね)。コーラスクラブの生徒の勝手な行動が気に入らずふてくされる。生徒の指導はそっちのけで、先生だけでアカペラグループを作ってしまう。

お約束の、ゲイキャラも登場。
ゲイキャラは苦手だったけど、
韓ドラの三角関係と同じく、ゲイはアメドラのマストアイテムと思うことにした。

皆、思いこみ激しい。デフォルメされていておかしい。
いつもより出来のよいダンスと歌に「まるでドラッグ飲んだみたいだ」という先生の台詞に、病んだアメリカ部分も垣間見られるけど、

アメドラ、食わず嫌いだった。
ダンスと歌、見応えがあり、台詞(訳が最高!)が踊っている。堪能しています。

サクサク見られて笑えて元気出ます!
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ドラマ話題が続きます。

glee』は『アグリーベティー』以来、久々に見ようと思ったアメリカドラマだ。

三年前、韓ドラにはまっていた私は『アグリーベティ』の映像のスタイリッシュさ、オシャレな音楽センスにすっかり感心していた。ところが、亡くなったと思われていた社長の兄が性転換して女性となって生きていた中盤あたりから、私の固い頭ではついていけなくなっていった。ラストも視聴者無視のひどい尻切れトンボで、怒れてしまった。
シーズン2が始まっても見る気は完璧失せてしまった。
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glee』は、落ちこぼれ高校の合唱部が舞台のドラマだ。
謳い文句は”全ての負け犬に贈る痛快コメディー! 一緒に笑えて、一緒に歌える!今までにない最高に楽しいコメディドラマ!! マッキンリー高校のグリー部にかつての栄光をもたらすべく、新米教師ウィル・シュースターが立ち上がる!”
<合唱部+踊り>だけでも私的ヒットの方程式(^_-)-☆
今年の4月からNHKBS(吹き替え)で放送予定だ。
一足早くDVD(字幕)で1話鑑賞。
ストーリーは青春ドラマにありがちのようだが、台詞がいかにもアメリカっぽくて新鮮だ。
先生は頼りなくてフラフラ、生徒はバラバラ。一体、gleeクラブはこれからどうなるのか波乱含みの幕開けだった。期待のミュージカル場面は2話以降へ持ち越しのよう。
友達を誘ってもう一回『バーレスク』を見た。
歌と踊りに圧倒されて理解できなかった箇所も、やっとつながった。
でもまだ一カ所、台詞の意味がわからなかった。
友達に聞いたら「そんなの気にしないの」。ごもっとも、ごもっとも。

アギレラ、イチローでいいの?
(イチローに似ているから。)
草食系で頼りなさそうな優柔不断な男。
リアルなイチローは勿論違いますよね。
アギレラ、岸田今日子のためにクラブに残るの?
(岸田今日子にそっくりだから。)
岸田今日子の思うツボなのに。
亡くなられた岸田今日子さんには恨みはありませんが。

あなたならもっと上を狙えるわ。野心はないの?
そっかぁあ。広いアメリカ、あのくらいのレベルなら掃いて捨てるほどいるのね、「足るを知る」のが幸せの近道。
と勝手に納得した二度目。
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二度目も面白かったです。
三度目はサントラCDで楽しみます。
あなたもショーの観客の一人
思わず拍手をしたくなる。
華やかで
楽しくて
後味がよくて
バーレスク』はそんな映画です。
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キャバレーのような大人のための社交場、バーレスクを舞台にしたショーガールのサクセスストーリー。
・・となれば華やかな舞台の裏に女の嫉妬が渦巻き、スターになるためには何でも利用、愛する人さえも捨て・・・ああなってこうなってそうなる話ね・・・と想像してしまいます。映画を見ている時でさえも、そのうちにそのうちにと。
ところが外れました。
学園ドラマのような「仲間」「友達」。優先する「ビジネス」より「情」。
最後にお約束の大逆転は用意されていますけど、いわゆる”らしからぬ”アメリカ映画。
クリスティーナ・アギレラ演じるヒロインも、あどけない表情でその裏はきっと悪女、と思いきや・・・・・

ミュージカルではありませんが、パワフルなダンス、ソウルフルな歌、セクシーできらびやかな衣装。
それだけでも見る価値があります。

歌には思いのたけを込めているけど、人間の描き方がね、ちょっと甘い。
だけどいいんです。お正月だから・・・・ね?


*アギレラ、可愛い顔して太い声。
ど迫力の歌唱力です。曲も作っているのですね。
エキスプレス』、カッコイイ!!
映画の日、友達の誘いでジュリア・ロバーツ主演の『食べて、祈って、恋をして』を見に行った。
いわゆるデートムービーというのだろうか、離婚したヒロインがイタリア、インド、バリ島へと自分探しの旅にでかけ新たな恋を見つける。
美しい風景。エスニックな音楽とファッション。空腹時に見ると危険な(笑)美食三昧シーン。スピリチュアル体験。そして・・・恋。

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ジュリアロバーツがいくら美しくても、デートでこの映画を選んだ女性は安心していい。ヒロインの言動が意味不明。恋の終止符も一方的。いきなり別れを切り出すわ、反論されると切れるわ。
隣に座る彼女がこんなプッツン(もう死語ですね)女性でなくてよかったと男性はきっと胸をなでおろすだろう。
私には男を振り回す悪女にしか思えなかった。

見終わった後「インドやバリで修行してたけれど絶対、彼女は変わっていないよね!」
アラサーは騙されても、私たちオバチャン三人組には通用しない。
リアリティーのなさすぎるヒロインのせいで、上映時間140分が3時間くらいに思えた。

この映画を気に入っている人、辛口でごめんなさい。
世界的ベストセラーになった原作から、きっと何かが抜け落ちていると思った。
私はテリー・ギリアムが好きだ。
テリー・ギリアムの作りだすファンタジーが好きだ。
テリー・ギリアムの作りだすファンタジーがつまった映画が好きだ。

今回で三度目の『Dr.パルナサスの鏡』鑑賞。

この映画を初めて見たときの衝撃は、ちょっと言葉に表すことができない。
今まで見たことがないタイプの映画だったからだ。
『パルナサス』を見て以来、私はとりつかれたようにギリアム作品を見まくった。
未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』『フィッシャーキング』『バロン』『モンティーパイソン』。
そして再び『Dr.パルナサス』に戻った。

『Dr.パルナサス』は今までの作品を洗練させたような映画だ。
三度も見ると、さすがに最初の驚きこそないが、ああ、このシーンは『バロン』から、警察をおちょくったシーンは『モンティーパイソン』からね、幻想的なダンスシーンは『フィッシャーキング』かな?と、監督好みのファンタジーモチーフを見つける楽しみがあった。

ファンタジーの映像美に堪能し、クスッと笑って、ニヤッと笑って、ドキドキして、ホッとして、ホロっと泣いて・・・・三度目でも楽しめる自分に驚いた。

『Dr.パルナサスの鏡』は彩り豊かな御馳走みたいだ。
食べた後は目もお腹もいっぱいになる。
でも胸やけしてはいないから胃薬はいらない。
御馳走に満足しながらも、見つからないジクソーパズルの数ピースが頭のすみで気になっている。

ギリアムは不意打ちに突飛なファンタジー場面を挿入するので、狂気と正気の間にいる人と思われがちだが、いや、実際、そうかもしれないが、底に流れるのは“人間愛”だ。
そうでなければ、『パルナサス』だけでなく『フィッシャーキング』や『バロン』を見た後の、満たされた気持ちと爽快感はなんだ!?
バッドエンディングの『ブラジル』『12モンキーズ』でさえ、私は“人間愛”を超えた“人類愛”を感じることができる。

ギリアムの並み外れたこだわり精神は、しばしば映画作りを困難にさせてきた。
一体、次の作品はいつ完成するだろうか。
それまでには、彼の駄作と言われる映画を見るかどうかは・・・まだわからない。

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左:テリーギリアムの描いた絵コンテ   右:実際に使われた映画の場面