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「大橋トリオってこんなに歌うまかったっけ?」
「大橋トリオ、変わったね。」
アンコールの余韻が残る会場、人々が帰り支度をしている中、友人との会話。

ソールドアウトの名古屋公演はツアー初日。
ロビー入口には人が溢れている。「リハーサルの都合上、開場が遅れます」と放送が何度も入る。
そう、そのわけは
「リハーサルで壮大な曲になるよう変更したんですよね。せっかくのライブだからね。」「普通の方がよかったと言う人は・・・セーデー(CDのこと)で聞いてください。」
壮大なアレンジしたのは他にも何曲かあった。ドラマチックな曲が好きな私としてはこのアレンジは嬉しい。

滅多にプライベートなことを話さない大橋トリオが、今日は珍しく自分を語る。
「前は映画の曲を作ったりアレンジしたり裏方の仕事だったのですよ。自分には向いていると気に入っていたのにですが、『You!(笑)歌ってみたらどう?下手じゃないみたいだし』と言う人がいて作ったのがアルバム、どうせ作るならちょっとこだわった。。ようにみえるのをと思って3年かかりました….」
表に出るキャラじゃないように見受けられたのは、裏方志向だったからなのだろう。
「弾き語りは小さい時からしていた。でも親の前では恥ずかしい。で、こそっと弾いていたのがビリージョエルの『オネスティ』」(弾いてくれるかと期待したがそれはなし)
鍵盤を軽やかにすべらせ、時には激しく叩く、大橋のピアノの腕前は相当だ。小さいころから弾き語りとは恐れ入りました。

かみ合わないサポメンとの会話はいつものことだ。ファンもあったかく会話の間を見守る。
「大橋さんは厳しい、もういいかと思っても絶対妥協しない」とバックミュージッシャンの本音がチラリ。
大橋は「ミュージッシャンがいつかない。いつも変わるんですよ」。
ソフトな外見と裏腹な、完璧さ求める音楽職人としての顔。仲間うちとか馴れ合いとか嫌なんだろうな。緊張がいい音楽を生む。

昨年のロック仕様ライブとはまた違った大橋の一面を知った。
注目のファッションはというと。。。テンガロンハットに白地に花柄のつなぎ。お洒落なのか、いやお洒落なのだろうけどなんとも評価しずらい(笑)。会場に目立つ「大橋男子」もさすがに真似は難しいだろう。
大橋でなければ着こなせないファッションだ。
ロビーで売るグッズもユニーク。ファッションブランドメーカーとのコラボした名古屋限定カラーの帽子、青い革靴。
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<公式チラシより>

いつもはライブ後半から出てくる声だが、今日は最初から出ていた。
「大橋トリオ、歌上手くなったね」
MCも自分語りして
「大橋トリオ、変わったね。(MCがそれなりに滑らか)慣れた?」

「今日のライブ、すごくよかったね」。
考えれば、名古屋初ライブ、ブルーノートこそ見逃したが、5年近くライブに参戦している私たち。
大橋トリオのINGをまだまだ見たいと思っている。
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いつもと違うステージ
新しいアルバムを聞いていない自分は面食らう

音の粒粒が
不安にさせる
微妙に早いリズムが
心臓の鼓動のようで落ち着かない

リラックスできない
今日の大橋トリオはロハスじゃない!

個性的すぎる新サポメンとの
噛み合わないMCはツアー初日だけのせい?
攻撃的な会話のやりとりがあまり笑えず
・・・疲れる

ぶかぶかワイドパンツをはいて
トレードマークのシルクハットはかぶらずに
帽子男子は肩すかし。
今日の大橋トリオはファッショナブルじゃない!

今までのカラーをぶっ壊す
ロック仕様の“plugged” LIVE
大橋トリオは意外に男っぽくオレ様なのかも。

最後はピアノで締めくくったけど
まったりじゃなかった。
今日の大橋トリオを
私はまだ消化できない

でも、もしかしてそれは
“癒し””まったり””オシャレ”な三語に括られたくない
大橋トリオの狙い通り!?


*画像は大橋トリオ公式HPより
大橋トリオまで遠い。いつも手の届きそうな距離にいるのに今日は二階から眺めている。だから恒例のファッションチェックができない(笑)。

名古屋公演は高熱でダウンして泣く泣く人に譲った。東京でリベンジというわけである。しかしいくらなんでも大橋トリオだけでは東京には行けない。あれこれ用事をくっつけての(作って)東京行きだった。

SNS掲示板を通してチケットを譲った相手も、譲ってもらった相手も男性だった。移り気な女性ファンとちがって、男性ファンが結構いるのは大橋トリオの強みであろう。さすがホーム、時折、黄色い声ならぬ、黄色ダッシュ(笑)な声が飛ぶ。

今日のファイナルライブにはテレビカメラが入っている。ステージの前を左に右にせわしくカメラが動く。TBSチャンネルにて初の独占放送だ。ブルーノートでライブしたのはついこの間だった気がするのにライブがテレビで放送されるなんて感慨深い。トヨタラクティスCM、『ハングリー』挿入曲、NHKド~モ君テーマ曲と大橋トリオの活躍の場はどんどん広がっている。その間、ハイペースにアルバムを作っている。一体、大橋トリオはどこまでいくのだろうか。東京のように名古屋でもチケットがとれなくなる日がそのうちくるだろう。しかし大橋トリオは相変わらずひょうひょうと音楽を楽しんでいるようにみえる。
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時代は『大橋トリオ』を求めている。大橋トリオは社会に激しく怒りをぶつけない。熱く愛を語らない。自分のスタンスを守って他人との距離をほどよく保ち、優しく淡々と歌い現代人の孤独を癒す。

f0234728_14442932.jpg以前に比べMCもかなり滑らかになってきた。サポートミュージッシャンとの息もあってきている。客席もうまく乗せて一緒にハミング手拍子させる。最後の方で「さあ行きましょうか」の声に(待っていました)と客席はスタンディング。そしてそのままアンコールへと。『モンスター』『Bing Bang』。最後はラスト曲にふさわしい『わすれない』を歌いステージから去って行った。客席に感動と満足とため息を残し。。と、どこからか曲が流れてきた。新曲だろうか、聞いたことがない、何の曲だろう。とてもいい曲だった。

<休業中のコブクロからも花束が届いていました>
大橋トリオの音楽はジャンル分け不能だ。
強いて言うならば
大橋トリオのジャンルは『大橋トリオ』だ。

淡々と
さらっと
おしゃれに

懐かしさを感じるメロディーでさえ
新しさをまとわせる

大橋トリオの音楽は上等な羽毛のようだ
その軽さがほどよく
疲れた心をじんわり癒していく

その暖かさがほどよく
傷ついた心を柔らかくくるんでくれる

Bing Bang♪ (trio original version)
落ち込む日もあればいい
泣きたい時泣けばいい
比べることじゃ見えない
本当のメロディー

一日24時間
あの子もこの子も同じ
悩んだらきりがないさ
使い方はご自由に

悔しいことがあったら
熱いお風呂に入ろう
好きなだけ眠ったなら
キレイな朝が来る♪
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<左がアルバム『L』、右がアルバム『R』のジャケット>

同時発売のアルバムLとR、双方にBing Bangが収録されている。
元気のでる日本語歌詞のオリジナルバージ(L)と、
子供たちとの歌が楽しいCM(トヨタ『ラクティス』)バージョン(英語)(R)だ。

アルバムLとR、どちらが好きかと問われると迷ってしまう・・・
う~ん、やっぱりどっちも好き!053.gif
大橋トリオはノリにノッている。
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ブルーノート→ダイヤモンドホール→Zepp Nagoya
会場も大きくなり、その都度、満員だ。
あふれる熱気。ファンは確実に増えている。

大橋トリオはオシャレ系?
ファンの大半はオシャレに着飾った若い男女だ。
モードなファッションを装う若者たちを見ているだけでも楽しい。

だが、大橋トリオのライブはスタンディングではない。モードな若者たちが椅子に座り、静かに彼の音楽を聞き入る。ホールは水を打ったようだ。皆、ほんの少しだけ頭と身体を揺らしながら、音楽に浸る。

オープニング
バックミュージッシャン達が揃いのハンチング、スカーフ、裾で折り曲げた柄のパンツで登場。
最後に大橋トリオだ。ひょろひょろで手が長く胸まで届く長い髪、シルクハット。
シルエットはまるで幽霊のようだ(笑)。

「こんばんは」「おめでとうございます」「話したいことがあったけど」(沈黙)「後にします。とりあえず始めます」低いテンションでぼそぼそと声を出す。相変わらずの口下手だ。一つ一つの仕草がなぜかおかしい。途中の、メンバー一人とのMCが、まるでかみ合わない。がんばって話すとスベる。

大橋トリオにとって音楽が話すことだ。
様々な弦楽器と打楽器を自由自在に操る。
甘く優しく穏やかな曲が心地よい。
ちょっとウトウトしたところに・・・

ラストの演出には度肝を抜かれた。
だからライブはやめられない。

大橋トリオは今まで壁にぶつかったことがあるのだろうか。
そう思えるほど自然に沸きだしているようにみえる音楽だった。


*「話したいこと」は「東京で追加公演が決まったこと」だった。
f0234728_0542681.jpgトリオだけど一人の『大橋トリオ』。

作詞作曲、マルチに楽器演奏するアーティストです。
インパクトのある名前に反して曲は無色透明。
まったりしていてカフェで聞くのにピッタリだ。
実際、私は地元のカフェで彼の曲をキャッチした。

しかしこれがなかなかのスルメ。
最初はイージーリスニング風なのが、次第に染みていつの間にか癒されている自分に気づく。
大橋トリオは独特な音楽空間を創り出す。

今年の1stライブは夜の遊園地をイメージした幻想的なステージだった。ぎこちないMCからかなり緊張しているのが手に取るようにわかった。大橋トリオはロンゲにシルクハットを被り、口髭をたくわえた華奢な人だった。しきりに髪をかきあげる仕草にナルの匂いがした。
英語の歌になると、別人のようにやたら上手くなりシャウトして歌う。
一体、シャイなのかナルなのか、歌が上手いのかそうでないのかわからない不思議なアーティストだった。

今回のアルバム『NEWOLD』は布袋寅泰、手島蒼等をゲストに迎えて制作したもの。お洒落な曲の中に、なぜか泣きたくなるしっとりした曲がはいっていて前作以上の出来だ。
来年早々に、このアルバムをひっさげてのツアーがある。
今度は一体どんな顔を見せてくれるだろうか楽しみにしている。
大橋トリオ熊木杏里の共通点は?

答えは『武田鉄矢』。二人とも武田鉄矢の作詞した歌を歌っている。
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私をたどる物語
作詞:武田鉄矢 作曲:熊木杏里

頬をぶたれた 少年がひとり
日暮れの道で 泣いている
父が憎いと 声とがらせて
涙でゆがんだ 空見てる

遠い未来が 不安でならず
呼ばれて 返事しなかった
だけどやっぱり きみが悪いよ
自分を隠しているからさ

さあ鉛筆しっかり 握りしめ
私という字を 書くのです
白いノートの 私にだけは
夢を話してゆくのです

君しか書けない その物語
私という名の物語


髪を切られた 少女がひとり
鏡の前で 泣いている
母が嫌いと 声をつまらせ
自分を悔しく にらんでる

ちがう親から 生まれていたら
ちがう自分に なれたという
だけどやっぱり きみはちがうよ
そしたらきみは いなくなる

さあ鉛筆しっかり 握りしめ
私という字を 書くのです
白いノートの 私とだけは
ずっと仲よく するのです

君がたどってゆく物語
私という名の物語
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思春期でもないのに胸が痛い。
武田鉄矢の詩は他の人が歌うと輝きを増す。
知らなかったよ。
贈る言葉』がこんなにいい歌なんて。

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暮れなずむ町の 光と影の中
去りゆくあなたへ 贈る言葉
悲しみこらえて 微笑むよりも
涙かれるまで 泣くほうがいい
人は悲しみが 多いほど
人には優しく できるのだから
さよならだけでは さびしすぎるから
愛するあなたへ 贈る言葉

夕暮れの風に 途切れたけれど
終わりまで聞いて 贈る言葉
信じられぬと 嘆くよりも
人を信じて 傷つくほうがいい
求めないで 優しさなんか
臆病者の 言いわけだから
はじめて愛した あなたのために
飾りもつけずに 贈る言葉

これから始まる 暮らしの中で
だれかがあなたを 愛するでしょう
だけど 私ほど あなたのことを
深く愛した ヤツはいない
遠ざかる影が 人込みに消えた
もう届かない 贈る言葉
もう届かない 贈る言葉



熱い想いを熱い言葉で熱く歌うのもいいけど
熱い想いを静かに歌うと、言葉がもっと心に沁みる。



(大橋トリオ アルバム”FAKE BOOK”より)