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背中視聴だったはずなのに・・・
祝日の朝、まだ起きてこない夫の席に座ってしまったのが運のツキ。
つい見てしまった『純と愛』。
衝撃的な回だった。

後から起きてきた夫がビデオをつけて
「精神科の先生、やさしいね」と言うので「黙ってもうちょっと見ててよ」。

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「薬を要らないと言うなら私の本性が見えますか。」と愛を試そうとする医者。
愛は医者の心の声を声色使って「あ、めんどくせい。こっちは忙しいんだよ。どうせ統合失調症なんだから薬もらってとっとと帰ればいいんだよ、お前の母親のコネがなけりゃ診察なんてできなかったんだぞ。うちの病院はどれだけ有名でどれだけ予約がとれないかわかっているのか。」
これを聞いて顔色を変える医者。
愛、今度は声のトーンを下げ「この病院、奥さんのお父さんにお金を出してもらってもらいましたよね。受付の女の子が気になっているけど、あなたはちょっかい出せなくて我慢している。」
ぎょっとする医者。なおも愛は続けて医者の顔をのぞく「うわぁ、あなた、犯罪スレスレのこともやっていますね。なんだったらここで、でかい声でばらしましょうか」
思わず愛を制止する医者。「もう結構です。いい加減にしてください。」
逃げようとする医者を追いかける愛。「待てよ!合っていますよね。合ったんだったら、おれ病気じゃないですよね」
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お、おそろしい。キレた風間の狂気、怪演に目が逸らせれなかった。
スネに傷ある全国の医者たちが今日の放送を見たら、首筋がヒヤッとしたに違いない。
いや、ヒヤっとした者は医者だけではなかろう。
本心全部さらけ出されるとはこういうことなのだ。
その恐しさを知った凄味があったシーンだった。

怖いもの見たさで来週も視聴することにする。
結局、脚本家の思うつぼだワ(汗)。
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                               <見ざる言わざる聞かざる>
(「愛」と書いて「いとし」と読む)は人の心を読めてしまう読心能力の持ち主、妹のは人の匂いが気になりマスクなしでは過ごせない異常臭覚、父は耳鳴りがやまない異常聴覚・・・
家族四人のうち三人が異常な性癖の持ち主。ここまで揃えばさすがの私も(何が"さすが"かわからないけど(笑))白ける。
息子(愛の弟)を失い鬼母と化した母の描き方がいかにも劇画チック。おどろおどろしすぎて笑えるほどだ。
愛が、実家から追い出され持ち出した唯一の物が絵本『ねむり姫』。
いくら大事な本とはいえ、大の男の宝物が絵本とはね。
鬼妻に委縮した日々を送る父はホテルで若い女と浮気。いかにもの頭が軽そうな女。トラウマを抱えたはずの父なのに説得力がない。
ヒロインと愛は既に同棲を始めている。
内容はドロドロなのに、描き方と人物像が中高生の見るドラマのように軽くて薄~い。
やり過ぎデフォルメに劇画的。ミタさんもそうだったけどね。

平凡な人生に非凡を描くのは難しい。
このドラマのように非凡な人生に普遍的な人間性を感じさせるのはある意味、もっと難しいのかもしれない。ディテールの派手さについ頼ってしまうからだ。
妊娠、中絶騒動、手切れ金、同棲にサイコな能力。NHK朝ドラでは画期的なのだろうが、設定だけ新しくても深く描かないと視聴者はついてこない。

ドラマが始まって一ヶ月。
なぜか夫は気に入っているようで毎朝、テレビをつけているが、私はもはや背中視聴。(テレビに背中を向けて音だけ聞いている状態)
親との本格的な闘い前に完全視聴脱落も時間の問題のようだ(-_-;)。
といっても我が家の家族ではない。(そういう時もあるが・・・・)
今日のNHK朝ドラの『純と愛』である。

妊娠してしまった兄の恋人に説得(!)してほしいという母親の頼みで無理やり帰郷させられたヒロイン純。
責任を取ろうとせず逃げまわる兄、困ったことがあると娘に頼り切る母、周りに甘えてばかりいるフリーターの弟、そんな末っ子にねだられるままに小遣いを渡す母、父は長男を諭すどころか恋人に手切れ金を渡す。
家族からは修羅場になったのはヒロインのせいだと責められ、兄の恋人にも逆恨みされお金を叩き返される。ヒロインならずとも私も(こんな家族はもうイヤ!)と叫びたくなる。

軽いノリの朝ドラと思っていたが、やはりミタさん脚本家によるドラマである。エゴな家族の描き方がキツイ。朝からこんなシーンを見せられどんより気分が悪い。だが、それも脚本家の想定内なのだろう。
ミタさんのように、家族を徹底的に壊し再生させるのがテーマの一つかもしれない。
同時に脚本家はみんなの期待する「朝ドラ」イメージも叩き壊そうとしている。しかしその代償に従来の朝ドラファンが脱落していることであろう。

数年前、ひどい家族を描いた映画を見た。
憤慨したら知人は「家族が悪いことは悪いとは限らない。親が反面教師となって成長するかもしれない。家族の仲がよくて居心地がよすぎるのは子供にとっていいとばかり言えない。」と言う。怪訝な顔をしたら「仲が良すぎると他人を入れない、排他的になる恐れがある。」。<仲の良いこと=素晴らしいこと>としか考えたことがなかった私は大変驚いた。でも家庭の居心地がよすぎると、子供たちがいい年になってもなかなか家から出られないというのはあるかもしれないと思った。

ヒロイン純の母の目はいつも息子に向いている。『カーネーション』のおかあちゃんのように優しくくるんでくれない。父は『カーネーション』の善作のような愛すべきキャラではない。善作は娘に厳しく接していたが一本筋が通っていて心底では娘の理解者であった。
だが、純がいくら(もうイヤ)と言っても家族とは縁は切れない。それが家族。どうしようもない家族でも家族だからだ。

純はこのどうしようもない家族と闘ってどう成長していくのだろうか。異色作『純と愛』の見どころはどうやらストーカー「愛」ばかりではないようだ。
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                                 <博石館にて 大理石の椅子>
NHK連続ドラマが始まった。
毎日見ているのだが、これは本当にNHKの朝ドラ?と変な感じがする。

カーネーション』のヒロイン不倫で驚いたのはついこの間の話だが、『純と愛』はそれどころでない。
「エッチ」「う〇ち」。NHKにはふさわしからぬ台詞がばんばん出てくる。恋人を妊娠させたヒロイン兄、中絶強要とも暗にとれる展開は朝にはヘビー過ぎる。そのくせ漫画チックな軽いノリのドタバタ。まるで民放のドラマを見ているようだ。

純と将来、絡むであろう愛(愛と書いて「いとし」と読む(笑))のキャラ設定もチープだ。
人の本心が見えるとは、オダギリジョーの『サトラレ』の変形バージョンとしか思えない。
一枚ずつ剥いで登場人物の本心をあらわにして描くのが脚本家のお仕事。
それを超能力で一言で片づけるなんて手抜きもいいところ。

そう、手抜きと言えば記憶喪失。記憶喪失と言えば『冬のソナタ』。記憶を失ったのに立派に設計士の仕事をこなす(笑)ペヨンジュン。記憶喪失を使えば何でもありのストリーとなる。その上、新しい記憶が植えつけられるなんて今、思えば安直な脚本なのにどうしてはまったのだろう、忘れたい過去です(笑)。
人の気持ちを読むサイコな才能と記憶喪失はドラマの禁じ手だ。
そう思うのではあるが、時計代わりマイルド味の『ザ・朝ドラ』には全然そそられない私はこの変な朝ドラがどこにいくか興味がある。
ストーカー(?)愛も気になり、とりあえずチャンネルを合わせる午前8時です。
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*ところで、ヒロインが叫ぶ「おじい!」が高嶋政伸の「姉さん!事件です」(『ホテル』)を思い出すのは私だけでしょうか?