●ヒット作から透けて見えるか?お国事情

今年はたまたま○国で大ヒットの映画をいくつか見た。

f0234728_1433936.jpg『海角七号』 (台湾/2008年)
公開当時、『タイタニック』に次いだ興行成績を収めたとか。
この映画がとても日本を好意的に描いているらしいというので自分の目でしかと確かめたかった。

台湾で仕事をする日本女性と台湾人ミュージッシャンとの恋、日本の統治下にあった時代の台湾人女性と日本人教師の恋。二つの恋が絡むしっとりしたストリー・・・の触れ込みだった。しかし昔の恋はナレーションのみ、現代の恋はやたらキャンキャンほえまくるヒロインの姿で日本人の印象が悪くなるのではないかと心配するほど。しかしこのヒロインはこの役で大ブレークしたとかいうからわからない。
ラストで中孝介と人々が歌う「野ばら」の大合唱は感動的ではあったが。
日本が敗戦後、台湾に何をしたか。台湾の人々は日本に対してどう思ったか。台湾と日本の関わりの歴史と背景を考えるとこの映画は深くなるらしかった。

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『牛の鈴音』 (韓国/2008年)
韓流スターもでていない地味なインペンデント映画が、宣伝も何もしないのに口コミで広がり、300万人以上の人が見るほどの社会ブームになったとか。
私の韓国映画への扉を開いた名作『おばあちゃんの家』を超えるかと、かなりの期待をもって見に行った。
年老いた牛を飼う老夫婦の姿を追うドキュメンタリーぽい映画だった。
が、途中、あきらかにあり得ないシーンがでてきて、また、社会批判を唐突に、あまりにもストレートに入れてあったので白けてしまった。ドキュメンタリー(風)映画というのは難しい。淡々となりがちなので話にヤマを無理やりつくりたくなるだろう。

韓国の人たちはこの映画になぜそんなに共感したのだろうか。
物質文明への批判?過去を懐かしむ郷愁?未だによくわからない。

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『ルドandクルシ』 (メキシコ/2008年)
サッカー選手と歌手を目指す能天気な兄弟のいかにもラテンのノリのストリー。
メキシコで大ヒットしたらしい。
映画に出てくるトンデモ歌までヒットチャート1位をとったとか。
サッカー映画とも違う、私のお気に入りである『フランシスコの二人の息子』のような音楽映画でもない。
人生のペーソスを感じさせるちょっとほろ苦いラストに意外にじ~んときて、決して悪くない映画だったが、主演俳優の人気があったにせよ、大ヒットするほどの映画かは微妙な気がした。



これらの映画のどこが人々の琴線に触れたのか、日本人である私は想像するしかないのだが、逆に日本で大ヒットした映画も外国人から見ると不思議に見えるのもあるだろう。

こんなことも異文化理解の足がかりになるのかもしれませんね。
by feliza0930 | 2010-04-07 14:53 | ・MOVIE