●したたかヘイリー~アメリカンアイドル10

f0234728_20165938.jpg「お楽しみはこれからよ」。しっかりカメラ目線でピースサインをするヘイリー。勝ち気さを隠さないのが小気味いい。

それにしてもヘイリーがトップ3まで残るとは誰が予想したのだろう。予選の時のヘイリーは全くといっていいほど記憶にない。ジェイムズ、ステファノ、ジェイコブ、スコッティなどは覚えているのだが。本選に入ってからは、私にとってはヘイリーはヨーデル(?)を歌った変なコンテスタントだった。ジャッジに「方向性を定めよ」といつも言われていた。コーチのジミーは「優勝だけがすべてじゃないんだ」と、最初から優勝する筈はないと言わんばかりだった。確かにヘイリーはいつ落ちても不思議ではなかった。よく言えばジャズクラブシンガー、一つ間違えば場末のスナックのお姉ちゃん。はすっぱさ&下品さ、境界線ギリギリのヘイリー。スコッティやジェイムズには大甘なジャッジも、ヘイリーには手厳しい。しかし彼女は笑顔でポジティブに受け取り、時には果敢にも言い返しをする。

ボトム3の常連だったのに、ギリギリでアウトをまぬがれ、気づけばまさかのトップ3。彼女が光り輝き出してきたのは、いつからだったのか。とにかく私は次第にヘイリーから目が離せなくなった。ファッションも垢抜けしてきた。目をこらせば、ちょっと昔のハリウッド女優に見えないこともない。いつの間にか美しさと貫禄を身につけたヘイリーだった。

ヘイリーの魅力はブルージーでソウルフルな声だ。曲と声がピッタリはまると、会場は総立ちだ。しかし選曲をミスると、セクシーでハスキーボイスが、しわがれがなり声に色褪せる。マイケル・ジャクソンの曲は私でさえう~ん?であった。オールマイテイーでないのがヘイリーの個性だ。
"おらが村意識"が強力な応援団になるらしいアメリカンアイドルで、都会のシカゴ出身。ティーンエイジャーのアイドルには不向きな女性、風貌、声。スコッティのようにいつもクロスをして、クリスチャン層にアピールするわけでもない。アメアイアイドルには不利な要素がこれだけありながら、よくぞトップ3まで残ったものだ。アメアイ10の奇跡かもしれない。

シーズン8の準優勝者のアダム・ランバートがヘイリー投票を呼びかけたり、音楽雑誌(?)がヘイリー支持声明出したり、ヘイリーはアメリカではもしかして玄人好み?
しかし、玄人は二時間も電話投票し続けないのだ(^^)。
はたしてヘイリーは田舎の底力とティーンエイジャーパワーに負けた。最後に言い放った言葉が冒頭の「これで終わりじゃないわ。お楽しみはこれからよ」049.gif

ファイナルはアメアイ史上初のティーンエイジャー対決。番組の狙い通り、アイドル発掘にふさわしい二人。しかし器用だがいつも金太郎飴のようなパフォーマンスのスコッティ、ふつうにうまいけど、心動かされたことはないローレンの歌。まだ若いから仕方がないことだけど。

お気に入りのヘイリーが去り、すっかりテンションが下がった私である。最後まで見ますけどね。
by feliza0930 | 2011-06-06 20:21 | ・MUSIC