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●やっと書けます!山下達郎ライブ

●やっと書けます!山下達郎ライブ_f0234728_9415310.jpg先週末の沖縄で『山下達郎Performance2011~2012』全64公演がようやく終わった。5月12日がくるまで長かった。ようやく山下達郎ライブのMCを堂々とblogに書ける。随分、時間がたって今更感があるのだが、せっかくメモしてあったので書くことにする。
つくづく「ネタバレ禁止令」を出した達郎はずるい、いや、賢いと思う。

以前、スタレビのライブを違う会場だが二回行った。最初から二回行くつもりだったわけではない。
とてもよかったので娘も見たらいいなと娘の住む近くの場所のチケットを買った。
ところが娘が行けなくなったので仕方なく私が行く羽目に。
そこで初めてMCは場所が違っても基本、同じなのだとわかった。同じところで笑いをとり同じところで盛り上がりを作る。ここでくるぞくるぞと思うと同じネタがくるのだが、それでもやっぱり面白い。場所が違うと客層も違う。客の反応も違う。それはアーティストにも伝わる。
二度目に行った会場はスタレビの公演を長い間、待ちのぞんでいた地方にあった。教育委員会が公演実現できるように並々ならぬ尽力してくれたと、スタレビは何度も感謝の言葉を述べていた。満員の客席の熱気は愛知県芸術劇場大ホールで感じる以上のものであった。ステージと客席が一体となったとてもいいライブであった。ああ、ライブとは生き物なのだとその時、悟った。

達郎は勿論、そんなことは重々、承知だとは思うが、やはりMCは曲リストと同じだ。特に達郎の毒舌MCは普通のMCと一味もふた味も違う。『ネタバレ禁止令』を出せば、ライブを楽しみにしているファンがネットで不意打ちにネタバレを目にしてテンションを下げることもない。また行こうか行くまいかと迷っているファンはネタバレblogがなかなか見つからないので、やっぱり行こうと決心する。

達郎の毒舌はAKBにまで及んだ。
ぴあで受けた質問の「AKBをどう思いますか」に「ぼくの人生に必要ない」と言おうと思ったけどそれではさすがに不味かろうと「向こうも同じだろうけど(笑)」とした。「いや、ジョークですよ、ジョーク」。音楽業界に生きていて、このCD不毛時代に一人勝ち状態のAKBを批判できるなんて達郎ならではだ。もっとも芸能人が韓流を批判するほどリスキーではないけどね(笑)。
「うどんとそばどちらが好きですか」の質問に「自分は東京人だからもちろんそば。これ大阪人に言うと怒られる」とぴあに答えたら、讃岐人から早速クレームの手紙。「うどんなんてあんなもんは具合が悪くなった時に食べるもの。あ、味噌煮込みは違うけどね(笑)」。ととってつけたように名古屋アゲ。

政治家にもバッサリ斬る斬る。「政治家はバカだと言ったら、スタッフ(?)から「そんなことを言っていいのですか?」とクレームがついた。選んだ自分たちもバカだけど。バカにバカと言ってなぜ悪い」。
客席から沸き起こる拍手。

「みんな、歌詞に過度の思い入れしないように。歌詞に過度な思い入れがある歌をフォークと言う。そんなのは広島のやつがすること。」広島と言えばふむふむ・・・。誰だとは言わなくても・・・。ギリギリトークです。

3時間半のライブ、2月の名古屋にも雪が降りつもった寒い夜。自然、トイレが近くなる。興にのると延々続く即興(?)演奏。いつ終わるかわからないので客の年齢層の高さかトイレに抜ける客ちらほら。「トイレは演奏前にすますように」とビシっとお叱りの言葉。ちゃんと行っていますよね?皆さん。

「アルバムツアーで知らない曲ばかりやると「知っている曲が全然なかった」と文句を言うファンもいる。そう思うなら来なきゃいいのに」。あ、言っちゃったぁ~。それでも嬉しそうに笑うファンたち。達郎ファンは「もっともっと言って」とマゾ体質かもしれない(笑)
「〇〇の曲を演奏しようとしても生演奏だとパフュームのできそこないのような音しかできなくて諦めた」とさすが多重録音のKING、音へのこだわり、執念を垣間見る。

突然、客席のあちこちから沸き起こるバチバチ!バチバチバチ!何事だと思ったらクラッカー!古くからのファンは〇〇の曲になるとクラッカーを鳴らすらしい。達郎曰く「ゴミになるからやめてもらいたいと言おうと思うと、楽しみにしているファンの顔が浮かんで口がもつれる。一度、コンサートホールから始末書を書かされたのでムカついてそれ以来ツアーではその会場を何年も飛ばしてやった。最近、自分の友達が市長になったので復活したけど」とファンを大事にしているのやらしていないのやら。。どこまで本気か客席を煙に巻く。キツイことを言って「でもジョークですよ」と必ず付け加えるところに達郎らしさが見え隠れする。

「〇〇のライブに行った。アンコール始まったら延々グッズの宣伝、バカらしくなって帰った。後から知人に聞いたら30分の間、一曲しか演奏しなかった。帰って正解!」と話す。それでいて自分もさり気にパンフレット宣伝(笑)。「普通、コンサートのパンフは90%写真だけど、自分の写真は誰も欲しくないだろうから今回は歌詞に込めた思いや制作過程を2000何字で埋めた。めったにないパンフレット」という。あれ、さっき歌詞に過剰の期待をするなと言ったはずなのにしれっと言うのが人間臭いところ。そうそう。確かにBOYZⅡMENのパンフ、写真が殆どでガッカリだった。でも達郎のは違うらしい。販売促進の成果か、グッズ売り場では大勢の人で賑わっている。「自分のファンはアラフォー、アラフィフの男性が多いけど、数年前からリストラやなんかで顔から切実が伝わってきている。去年の大震災で今年や来年何が起こるかわからない。陳腐な言葉だけど「頑張ろう」と言いたい。」で3時間半に及ぶライブを締めくくった。

これにて達郎ライブレポート完結。ああ、書けてスッキリしたぁ(*^_^*)
by feliza0930 | 2012-05-17 09:48 | ・MUSIC