●銀杏(ぎんなん)

境内で「ご祈祷済み」の銀杏を買った。
さて、銀杏はどう食べるのだったか・・・

父がペンチで殻を割り、
母がフライパンで炒る。
光景が蘇った。
母はお玉の背で転しながら私に言った。
「ほら!こうやってやると上手くいくでしょ?」
母は炒った銀杏を
松葉に刺したり、茶碗蒸しに入れていた。
だけどその頃の私は
銀杏は苦いだけで
好きではなかった。


銀杏をペンチで殻を割る。
フライパンで炒る。
皮が焦げ、少しずつ剥けてきて
エメラルドグリーンの実があらわれた。
熱々を一つ頬張った。
もちもちしていて美味しい。
苦味が程よく効いている
大人の味だった。

私はもうあの頃の母の年だ。

f0234728_1921444.jpg

by feliza0930 | 2013-11-26 09:58 | ・FOOD