人気ブログランキング | 話題のタグを見る
街に赤いシャツを着ている人が目立つ。今日は独立記念日だ。多目的ホールであるイベントのチケットはとっくに売り切れらしい。

イベントとパレードと花火、これが独立記念日の行事に関しての私の予備知識だった。
でも嬉しいことにそれだけではなかった。
博物館が無料開放していたのだ。
アートミュージアムは見る予定がなかったが、入口にいる係の人が「今日は独立記念日ですからね、無料です。見られてから国立博物館に行かれたらどうですか」と言う。その言葉につられて
中に入る。
無料のせいか、家族連れ、子供が多い。カラフルな現代アートには触れてもOKだった。
館内では子供対象のワークショップをいくつか開催していた。
●独立記念日~シンガポール旅行②_f0234728_06392799.jpg
国立博物館はIFはシンガポールの歴史展示フロアだった。日帝侵略にはかなりスペースを割いてあった。シンガポールの父、リークアンユーの独立宣言もエンドレスで流れている。
「ちょっとここで(カメラを)止めてもらえないか」と言い、感極まって思わず涙する場面もあった。「中国人のためでもない、マレー人のためでもない、タミール人のためでもない・・・シンガポール人のための国家を作る」彼のスピーチは日本人である私が今、聞いても胸をうつ。

シンガポールの独立後の復興は彼なしでは成し得なかっただろう。シンガポールに住む知人によると民主主義という名のもとの一党独裁政治らしが、それでも経済発展は目覚ましい。
識字率100%、持ち家率90%近く、国民が不満を持たないような政策を次々と打ち出してきた。シンガポールには四つの民族のための祝日が公平にあるそうだ。「中国の日」「マレーの日」「タミールの日」「英国の日」、どの民族も公平に扱おうというシンガポールの姿勢は
多民族国家の範となるだろう。

ところでセントーサ島につながる1kmくらいの遊歩道にはずっと「シンガポール賛歌」が流れていた。
この島にはユニバーサルスタジオや水族館など娯楽施設がある。例えて言うなら舞浜からディズニーランドにつながる歩道橋で「日本って素晴らしい、立ち上がれ日本」みたいな歌が流れているようなものだ。
シンガポール民がいかに自国を誇りに思っているかがわかる。

博物館の2F踊り場コーナーでは、アカペラコンサートを開いていた。バザーで買った国際色豊かな料理を片手に、人々が聞き入っていた。
●独立記念日~シンガポール旅行②_f0234728_22094757.jpg
●独立記念日~シンガポール旅行②_f0234728_22100849.jpg

# by feliza0930 | 2017-08-13 18:55 | ・TRAVEL
「シンガポール航空名古屋行きSQ672便は、ただいまご搭乗の最終案内をしております。
〇〇様、〇〇様・・・・A18ゲートまでお急ぎください。」
搭乗予定時間の20分前、チャンギ空港に私の名前が響き渡る。先ほどの放送では4名だったのに、今の放送では私と夫の名前だけだ。
ああ、焦る、焦る。
さっき、空港ショップで買ったお土産を持って走る、荷物を入れていたカートも途中で捨てて走る。
A18ゲートが遠い。まっすぐ先かと思っていたら、左に曲がらないといけないのに気付く。
日頃の運動不足がたたり、足がもつれそうだ。15分前。
やっと見えたゲート。と思ったら、ここでまさかの手荷物再度チェック。
ショップで買ったシンガポール名物のカヤジャムがひっかかる。
「ジャムか」と聞いてくるので「そうだ」と答えて何とかセーフ。
先に着いた夫が、手荷物チェックでごたごたしている。
今度は私が先になり、機内に乗り込む。10分前。
夫も乗り込んでくる。二人して客室乗務員にあやまりたおし、席につく。
喉がカラカラだ。乗務員に促され、荷物を上に上げる。
シートベルトをすると、飛行機は離陸体制に入った。

最初の予定では空港で時間が3時間はあるはずだった。ネットチェックインもしてあるし余裕なはずだった。どうしてこうなったか・・・・
でも一抹の不安はあった。
実はこの日は『シンガポール独立記念日』だった。
飛行機を取って、ホテルも予約してから、帰国する日が独立記念日ということを知ったのだった。


# by feliza0930 | 2017-08-13 16:53 | ・TRAVEL
ナビのよいところは、知らない場所でも迷わず行けるという点であることは間違いない。

先日、香港から友人夫婦が来た。
彼らは日本の桜を愛でる目的で、3週間京都に滞在した。
「3週間あれば、早く咲いても遅くても大丈夫でしょ?」と日本に来る前、言っていた。
その言葉通り、京都の桜はおろか、奈良吉野、大阪と桜の名所をくまなく見たようだった。今では香港人の彼らの方がよっぽど私より桜の名所に詳しくなっているはずだ。

さて、彼らと京都で待ち合わせした。
行先は桜ではないが、伏見稲荷だ。外国人旅行者No1スポットであるというのは勿論、彼らはチェック済みである。

伏見稲荷の帰りに、月桂冠博物館に寄ることになった。
博物館は最寄駅から少し歩いた所にある。方向音痴の私は地図を見てもよくわからない。
そこでナビ遣いの名人である彼らの後を付いて歩く。香港人である彼らの後ろから、ナビ苦手の日本人である私が付いていく。
「ナビがあれば、どこでも行ける」とナビ片手にあちこち旅行している彼らは言う。
そうだろうな、と私は思う。

でも、でも・・・私は心でつぶやく。
彼らと出会った台湾。彼らに道を聞かれて知り合った。
それから香港で、名古屋で私たちは会っている。
あの時、ナビがあったら、こんな出会いもなかったろうなと。

# by feliza0930 | 2017-05-04 09:35 | ・TRAVEL
「今でしょ!」は去年の流行語。でも、「今」って一体いつ?
「今の電車」は今、乗っている電車ではない。降りたばかりの電車か、目の前を通り過ぎた電車。
この「今」はちょっと前の「さっき」、つまり過去。「今、来るよ」の「今」は「これからすぐ」の未来。
過去の今に、今の今に、未来の今。今がこんなにあるなんて、今、気づきました。001.gif
# by feliza0930 | 2015-01-28 19:28 | ・LANGUAGE
「のに」を教えた。練習として「暇なのに」の続きを学生に書いてもらう。
「暇なのに、勉強したくない。」うん、これはOK。私もよくわかる。この気持ち。
次に「暇なのに、勉強する。」
う~ん、文法的には間違っていないが、意味がおかしい。「のに」の意味がまだ理解できていないのかなと思い×をつけようとしたが、念のために同僚に聞いてみた。
「あ、それ子供と同じ発想ね」と四人の子供の母の彼女は言う。
(暇な時間は勉強する時間ではない)という前提で生まれる文だと説明してくれた。

意味が通じない作文があったら、後で「どうしてこう書いたの?」
と彼女は学生に聞くと言う。
聞いていくと文化や考え方の違いがわかってくるらしい。
なるほど。まだまだです。私。
# by feliza0930 | 2015-01-18 14:10 | ・LANGUAGE